天からのギフト、幸運のイタリア往復チケットの期限は3月末でした。活かさなくては天罰があたると思って、なんとか3月最後の数日を確保してイタリア駆け足縦断の旅をしてまいりました。
アリタリア航空の往復チケットがあるのみで、ホテルの手配はじめ、すべて自分でやらなくてはならないというのは、実は初体験でした。たいへん勉強になりました…。
到着地ローマ。映画の舞台になった場所を中心に「来た。見た。撮った。」シリーズ。まずはスペイン階段、「ローマの休日」。
パンテオンは「テルマエ・ロマエ」でも使われてました。
トレビの泉で「ドルチェ・ヴィータ」。タイミングの悪いことに投げるべきコイン持ち合わせていなかった…。最初で最後の、甘い生活。
ナヴォーナ広場の角には、マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンの「昨日、今日、明日」の舞台に使われたアパートが。
ナヴォーナ広場の、オベリスクを囲む四つの大河の擬人像。「天使と悪魔」ではここで殺人事件が起きました。昼間見てもド迫力、夜はかなりおどろおどろしいだろうなあ。
コロッセウムは当然、何度も見ている大好きな傑作、「グラディエーター」。
お約束の「真実の口」。「ローマの休日」で有名になった観光スポットは、なんと写真を撮るのに30分待ち…。待ってる間、イタリア美女のガイドさんとおしゃべり。最近はポルトガルとブラジルからの観光客が増えているとのこと。
ホテルの中ではヴィスコンティの「山猫」ごっこをしてみました(笑)。
スペイン坂の上にある、「インターコンチネンタル・ド・ラ・ヴィレ・ローマ」という、旧貴族の館を改造したホテルで、
滞在中には、ちょうどギリシアの大統領も訪れていた格式のあるホテルです。ものものしい警備のわりには、あっさりとホテルの前に路駐されていたギリシア大統領の車。
内装が完璧に美しい、快適でラグジュアリーなホテルではありましたが、悲しいことにここで盗難にあいました。たいした被害はなかったのですが、タクシーにも二日間の間に二度ほどぼったくられました。イタリアではよくあることらしいですが、よほどお人好しなカモの風情だったんだと思う。ローマを経つ頃には人間不信のあまり、かなり険しい顔になってました(~_~;)
ま、恨みは忘れて、いいことだけを覚えていよう。「グラディエーター」のラッソーが演じていたマキシマスのセリフ。
"What we do in life echoes in eternity." (われわれが人生で行うことは、永遠にこだまのようにはねかえってくる)
「機内で見た映画」が続きましたので、もしや「幸運のイタリア往復チケット」をお使いになったのでは…と思っておりましたが、やはりそうでしたか…。ずっと気になっておりましたので、なんだか、ほっといたしました。
中野さんならではの視点でお書きになっているイタリア縦断旅行記、松ぼっくりやコンクラーベに笑いながら、興味深く拝見しておりますが、楽しい旅が台無しになるような出来事も経験なさったようで…、なんと申し上げれば良いのやら…。
ぼったくりが頻発するイタリアのタクシーは、一体どのような料金制度になっているのでしょうか。ぼったくりを防ぐ術のひとつといたしましては、乗車前に料金の交渉をするという考えが浮かびますが、果たして通用するのかどうか…。
コロッセウム(コロッセオ)で思い浮かびますのは…、私の場合、ブルース・リーの「ドラゴンへの道」です。ブルース・リー演じるタン・ロンとチャック・ノリス演じるゴードンとの闘い、実際には撮影所内で撮られたものですが、コロッセオで繰り広げられたという設定でした。
ちなみに「グラディエーター」は…、これまでに四回見ようといたしましたが、その度に、なにか不思議な力が働いているとしか思えないようなことで妨げられ…、未だに視聴できておりません。ここまで参りますと、縁がないのでは…、いや、むしろ見ないほうが良いのでは…と考えまして、記憶から消し去っていたのですが…(笑)。
>かいしんさま
ありがとうございます。
ローマのタクシーに関しては、運転手たちがスーツケース持ちの旅行者に対して、共謀しています。
ホテルまでの価格を聞くと、3台ほどのタクシーの運転手は、どこも25ユーロと言いました。でもふつうにメーターで行けばチップ込みで10ユーロの距離。
だからむしろ、交渉せず、ふつうにメーターを動かしてくれと言えばよかったですね。
観光地でも、へんに価格を聞こうとせず、ふつうに乗ればよかったのですが、聞いてしまったばかりにメーターを倒され、言い値で乗ることになりました。しかし、前後の運転手が共謀していて、口を揃えて同じ値段を言うので、こっちも仕方ないか・・・と妥協してしまったのですね。
よい勉強になりました。
中野さま
マルコ・ポーロ『東方見聞録』ならぬ
まるこ教授『伊太利亜見聞録』で
読者も一緒に旅行したような気分で
盛り上がっております。
気になる言葉…
“山猫ごっこ”ですが、
「インターコンチネンタル・ド・ラ・ヴィレ・ローマ」
旧貴族の館を改造したホテルならば、
屋根裏の秘密の大きな寝台探し?
それともアンジェリカが舞踏会で着た真っ白なドレスコスプレでワルツ?
無粋な疑問か、不躾な質問か、はたまた見当違いの妄想か…
中野さんの書かれた“山猫ごっこ”という言葉に
気絶するほど、ときめきました。
>カルディナーレスクさま
喜んでいただければマイプレジャーです。
ありがとうございます。
「山猫」ごっこ(^_^;)、わはは、日本では着る機会がないドレスを着てコスプレしていた程度ですが(笑)。旅だからジーンズ、ではなくて旅だからこそドレス、で遊んでみました。