2014年8月7日
日本フレグランス協会主催の第5回日本フレグランス大賞審査会。
10月1日の「香水の日」に向けて、「フレグランス・オブ・ザ・イヤー」を香りとボトルデザインのそれぞれから選ぶ。
香りに関してだけ言えば、ノミネート商品のなかからは、ラグジュアリー部門のアトリエ・コロンの「オレンジ・サングイン」が最も好もしく感じられました。さて集計の結果はいかに…。ちなみに梅雨時や暑い日にヘビロテしていたのは、ラグジュアリー・ユニセックス部門でエントリーしていたアトリエ・コロンの「セドラ・エニヴロン」です。「陶酔の柑橘」という意味で、ふきかけた瞬間はレモン、ジン、シャンパンのフレッシュな香りがはじけるのですが、ラストに残るのはあたたかな余韻なんですよね。シトラスを複雑にした、これまでにあまりない香りです。
パッケージ新装で新しく生まれ変わったアニック・グタールの「オーダドリアン」もやはり好きだなあ。ユースナーの小説「ハドリアヌス帝の回想」からインスパイアされた香水。イタリア産シトラスに、パウダリーでスパイシーなニュアンスが加わって、さわやかなのにパンチがあるのです。ずいぶん前に定番として愛用していたのですが、もう一度買いたくなった。永遠に新しさを感じさせるシトラスですね。
というふうにとりわけ印象に残ったフレグランスを挙げてみるとすべてシトラス系ではないか(^-^; やはり外気がこれだけ暑くて汗ばむと、こういう系統の香りにひかれるんですね。
秋冬になるとまた選びたくなるフレグランスは変わっていきます。香水を変えたくなる時、昨日までの香水が「合わない」と感じるときって、必ず気候や自分の体調の変わり目なんですよね。香水と親しく付き合っていると、そんな内外の微細な変化に気づきやすくなるように思います。
返信を残す
Want to join the discussion?Feel free to contribute!