3日(土)昼は、横浜の山手にあるイギリス館で、ヴィクトリアン・クリスマスの講座を受けてきました。
イギリス館の前には、ロンドンタクシーが。現在はロンドンタクシーの製造が中国に移ったとのこと。この車はまだその前のもの。所有者は、下の写真の、この日の講師、土橋先生。
ヴィクトリア時代のクリスマスがいかようであったか?をあらゆる面から語る講師は鎌倉アンティークスの土橋先生。まったく知らなかった情報のオンパレードで、目からうろこが落ちまくるとはこのこと……。インテリアやアンティーク、料理や音楽から見たイギリス文化は、また奥行きがあって面白い。いやもう、どれだけ勉強しても知らないことがあるというのは、おそろしくて、とてもうれしいことでもありますね。
以下、学んだことのランダムなメモです。
・ヴィンテージ、アンティーク、ピリオド、この各違い。
・Whatnot, Loo Table, Sotherland Table, Canterbury の実際の形
・Clockの大きさの違いによる呼称
・ウレタン塗装(現代)とシェラック塗装の違い。
・シェラック塗装はなぜアンティークになりうるのか。
・シルバープレート(銀メッキ)は1850年以降
・ツリー売りの掛け声
・暖炉への装飾、シャンデリアの装飾、壁の装飾
・クリストリウム(写真画)
・宗教画、肖像画から風景画へとステイタスが変わったのは、ターナーとコンスタブルのおかげ
・マホガニー、ローズウッドという輸入材の力
・和室に掛け軸、洋室に油絵
・照明は上、中、下に
・ポッシュ感を出すには本も重要。ライブラリは富の象徴。「本を貸そうか?」(=本は所有しているけど読んでないのが地主階級)
・オフィクレイド(楽器)
・ジョン・ブロードウッド・サンズ 英国王室御用達のピアノ ダイアナ妃の伝記映画では、日本人に理解されないので、このピアノとわかる重要な部分がカットされていた。
・Dennis Servers’ House ジョージアン・スタイルの家 見学可能! イギリスが好きすぎるアメリカ人が購入
・Drawing Room とは引き込む部屋であること。
・イギリス館の各部屋が、ヴィクトリアン・クリスマス仕様に飾りつけられていてうっとり。
ご参考までに「イギリス館」とは。
昭和12年に、上海の大英工部総署の設計により英国総領事公邸として建てられました。「港の見える丘公園」内にあり、高台で、訪れるにはちょっと不便です(私は桜木町の駅からタクシーで行きましたが、バスもあるようですす)。鉄筋コンクリート2階建てで、階段にはカーペットが敷かれております。玄関脇にはめ込まれた王冠入りの銘版(ジョージVI世時代)や、正面脇の銅板から、旧英国総領事公邸であったことがしのばれます。
昭和44年に横浜市が取得。1階ホールはコンサートなどに、2階集会室は会議などに利用されているそうです。また、平成14年からは2階の展示室と復元された寝室を一般公開しているとのことで、今回は2階の各部屋が、鎌倉アンティークスさんによりクリスマス仕様のデコレーションを施されております。
あと一週間、この優雅な飾りつけが見られます。ぜひに。
*実はこの話題はほかのサイトの連載ブログで書こうと思っていたのですが、じっくり座る暇がないほど仕事が多いうえにまた知恵熱?が出てダウンしたのであきらめました。メモ程度の中途半端な段階ですが、ぜひともイギリス館をご覧いただきたいので、中途半端なまま、こちらで公開することにしました(遅い!って)。
「ナウのれん」裏ルポは、私がダウンしていても自動的に公開されます。どうぞお楽しみに。
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