イタリアのメンズファッションブランドCARUSO からマーケティングのトップMarco Giorna 氏とFederico Bonini氏が来日、CARUSOを扱うUnited ArrowsとGQJapan のディナーにお招きいただきました。外苑前の青鶯居にて。


竹の器に入ったスープ。
フカヒレ、まるごと。

お料理もおいしかったのですが、それ以上に、同席した方々がすばらしく、貴重な機会でした。

まずは、Vogue やGQのコラムでおなじみのジーン・クレール氏にお会いできたことに感激。クレール氏はコンデナスト・インターナショナル・ファッションディレクターとして世界中のコンデナスト系の雑誌に関わっていらっしゃいます。そんなクレール氏のプライベート講演会のようでもあったディナーなのですが、1950年代から現代までのロンドン、ニューヨーク、シンガポール、香港、上海、ソウル、東京などなどの世界の文化状況の断片を、実体験から話してくださいました。とんでもなく贅沢な学びの場を与えていただきました……。

 

そしてGQ編集長の鈴木正文さん、UAの栗野宏文さんと久々にご一緒できたことも嬉しい。本サイトにもpdfをアップしていますが(etc.欄参照)、今から10年以上も前、まだ鈴木正文さんが「ENGINE」の編集長だった時代に、鈴木さん、栗野さん、そしてフジテレビの河毛さんとの連載座談会のなかでメンズファッションの見方を鍛えていただきました。栗野さんは「好きなファッションの仕事に40年も関わっていることができて幸せ」とおっしゃってましたが、好きなことに没頭できる仕事が、結果として長く続くし、他人も社会も幸せにするんすね。

CARUSOというブランドのお話も伺いました。私は以前から見ていたThe Good Italianのショートムービーが大好きで、マルコさんにEnglish GentlemanとGood Italianの違いについて聞いてみたりとか。

ほかにはたとえばこんな話も。

「トレンド」と「お金」の話だけは世界中どこの紳士世界の社交でもタブー。  

現在、世界でいちばん活気があって豊かなメンズウエアのビジネスが成り立っているのはシンガポール。  

ヨーロッパやアメリカの一部の人々は、東京のUAはじめセレクトショップにスーツを買いに来ている。というのも、かの地では「トレンド」の細身のスーツが主流になってしまい、ほどよいゆとりのある心地よく着られる「クラシック」なスーツを見つけるのが難しくなっているから。東京にはバリエーションが多く、「クラシック」も豊富なので彼らは喜んで買っていく。

アジアの某国ではかつて、袖の長すぎるシャツが流行したことがある。というのも、「このシャツはヨーロッパで買ったのだ」ということの証明になるから(!)

 

左側奥から、フェデリコさん、GQ編集長の鈴木正文さん、コンデナスト・インターナショナル・ファッションディレクターのジーン・クレール氏、中野、GQ編集部の高杉さん(The Good Italianに出てくるFefeに似ている。笑)。右側奥から、United Arrows 中尾さん、マルコさん、UA栗野さん、UA渡部さん。ありがとうございました。栗野さんが、マルコさんに「君は今日、ラシュモア山を前にしているのだ」というジョークを言ってましたが。スミマセン、わかる方は微笑してくださいm(__)m

お別れ際のサプライズ。CARUSOからお土産をいただきました。なんと、THE GOOD ITALIANと描かれたTシャツ。嬉しいので、さっそく着ています。

 

The Good Italian IIIから、印象に残ったセリフ。(イタリア語の英語訳)

“When you look for perfection, the time does not exist.”

 

 

 

 

 

 

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