2018年10月2日
台風後は快晴になりましたが、庭の木は一本根こそぎ倒れ、雨どいは破壊され散乱し、雨戸もはずれて飛んでいっており、人間の力ではとても無理な状態で崩壊し散乱した状態が青空との対比でシュールレアリスムのアートのように見えました。
たまたま、昨日の仕事では今のセレブトレンドについて書いていたのですが、それが、「高価なブランドをみずぼらしく汚く着るのがクール」というトレンド。(金曜掲載)。
ずんずん調べていくと、スカムカルチャーというのがすでにあったんですね。汚れや散乱や絶望や醜さを称揚する音楽やアートが。アブジェクト・アート(絶望アート)というジャンルもあります。
現在のセレブのファッショントレンドはスカムカルチャーの延長にはないような印象ですが、無関係でもない。
こうした最低のもの、散乱したもの、醜いものを称える美学は、Messthetics と呼ばれているということも知りました。mess (散乱)の美学ですね。
台風後の自宅破壊風景にしても、一瞬、新鮮なものとして見とれてしまったので、このMesstheticsの感覚もじわり、わからないでもない。実際、心の中の情景がこんな感じというのはけっこうあったりするしね。
今日は倒木を一掃してきれいにしてもらう予定ではありますが。人間の感覚って無限の柔軟性があるものですね。
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