明治大学で特任教授をしていた時代の最後に、ルーマニアからの留学生にインタビューされた記事がウェブにも転載されました。こちらです。元記事は、Blue Air という雑誌に掲載されたようです。
もはや数年前となると若いな~青くさいな~。
50代の前半と、50代の後半では、まったく考え方も違うし、別人みたいです。10代の前半と10代の最後が別人みたいなのと同じですね。時代も変われば身体も変わる、環境が変われば本人も変わる。あたりまえといえばあたりまえですね。コロナ前をあまり懐かしいとも思わない。それはそれで一つの時代でした。それだけのこと。
国立新美術館にてFashion in Japan 展。戦後の焼け野原に建てられた洋裁教室から、2020年の未来感あふれるファッションまで。力のある展示で、みごたえがあります。
とりわけDCブランド時代が強烈だったな。真剣に見たらぐったりしました。
写真撮影可能なのは、以下の最新のファッション、2010年から未来へ向かうファッションのみ。
アンリリアレイジのテントになるドレス。
ミキオサカベ。
リトンアフターワーズ。
ユイマナカザト。
西洋のファッション史とは異なる発展をしてきた日本の戦後ファッション史。関係者の労力に心から拍手を送りたい。ファッション史や社会学の学徒は必見ですよ。図録もわかりやすくまとめられており、必携の一冊です。
昨年12月に企画がスタートした「二期会ハンサム4兄弟 ディナー&コンサート」が無事、ザ・プリンスパークタワー東京で開催されました。
プリンスホテル首都圏エリアのイタリアフェアの目玉として企画された「ホテルでイタリアンオペラ」。
イタリアンのコースディナーのあと、会場を移して4兄弟によるオペラを堪能しました。
4人による「オーソレミオ」には鳥肌が立ちました。最後に宮本益光さんが「芸術が不要不急とされるなかで、僕たちの存在が認められた気がした。ありがとう」という趣旨のことを語り、ゲストのなかには涙ぐんでいる方も。
ほんとうにすばらしい会でした。前例のないイベントを実現にこぎつけた二期会とプリンスホテル、すべてのスタッフに敬意を表します。ブラザーズとのご縁をおつなぎいただき、実現まで細やかにご尽力くださいましたミヤビブランドコミュニケーションズの田中雅之さん、二期会理事の谷口久美さんにも心より感謝申し上げます。
曇りなので実力は発揮できていないと思いますが、それでも砂のきめ細やかさと水の透明感にはときめきます。
この前浜ビーチから最も近いのが東急リゾート。
広い広い敷地はとてもきれいに手入れが行き届いており、クラシックリゾートの王道を行っています。
ほっとする南国リゾートの景色ですが、ただ、これだけあちこち見てしまうと、すべてデジャヴ感が…。
ファミリーが数日間、じっくり滞在して飽きないように、コンビニ、ショップなどの施設も充実しています。あまりにも何もない「イラフSui」でおそろしい退屈を味わったあとでは、こういうの、ほっとします。(好みですね)
ややディズニー味もあり…。この安定感と既視感を時代遅れと見るミレニアルズもいて、ホテルのターゲティングはますます細分化されていくでしょうね。
見晴台、左側。遠方に伊良部大橋が見える。
見晴台、右側。どちらも絶景です。
来間大橋をわたり、来間島へ。これは来間島の展望台から見た大橋。
来間島はそこはかとなく竹富島っぽかったです。
展望台からは左に伊良部大橋、右に来間大橋が見え、宮古島の全景が見える。今回、三島踏破したのだな。
空港に向かう時、タクシーの運転手さんが「ココだけは見ていけ」とわざわざ立ち寄ってくれたのが、前浜ビーチ。さっき見たんだけど……とは言えず、喜んで見せる演技をするサービスをする私はなんなのか。
見渡す限りのサトウキビ畑。私の瀬よりも普通に高い。夜、通るとかなり怖そう。
イラフ一のビーチといっても、意外と狭い。ただ、曇り空でも水の透明度と砂のきめ細かさは際立っています。
google map を頼りに、伊良部の「集落」の調査。
集落の中央部は、これが伊良部の人々の生活なのだと謙虚な気持ちにさせられる荒れ果てた家屋が目立つ。壊れっぱなしの家屋も。
潮風も太陽も強いので、塗装の落ち方が激しい。
交番前のガジュマル。
村にあるスーパー二軒。ともに昭和感がある。そのうちの一軒では「ココでしか売っていない」黒糖アイスを扱っている。ハーゲンタッツよりもさりげなく高い。
「まるきスーパー」の隣はなにげなく絶景。これが日常の伊良部の風景なのかな。このスーパーの二階で宮古そばを食べてみる(またしても)。美味しい。村の方々が食べに来ている日常感たっぷりな食堂です。
シギラを出て、かの有名な伊良部大橋をわたり、伊良部島へ向かいます。
宮古島の象徴のようになっている伊良部大橋は、渡っている最中はその美しさが見えない。いざ渡っている最中は何が何だかわからない。車の横から見えるのは欄干と海だけ。遠くから見るといったいどの位置にいるのかわかる。どんな全体の中にいるのかがわかる。
この橋を渡るBGMとして小沢健二の「強い気持ち、強い愛」の最後のサビの部分が意外とよい。華やかな橋なんですが、ちょっとだけ刹那感や悲しみ見たいのが混じってくるんですね。
イラフ SUI ラグジュアリーコレクション。
各ライフスタイル誌が称賛していることもあり、かなーり期待していったのですが、え?これでラグジュアリーコレクション?
雨が降っていたとはいえ、バルコニーは濡れたままでまったく使えず。そもそもガラスにモップのあとが。まあ、最低ランクの部屋だったのだろう…と思うことにしました。それにしてもマリオットのゴールドランクの会員でもこの扱いは。
部屋の質感も都内の4スターホテルといった無機的な感じで、アメニティもこれだけ。かなーり気落ちします…。この時点でかなりシギラに「帰り」たくなっている。
なんといっても施設が小さすぎるのです。フロントは狭くて、スタッフが机周りに固まっており、その机の後ろを通ってレストランに行くときにフロントのパソコン画面が見える…ってちょっとこれは。
唯一のレジャー?が自分で創るバスソルトコーナー。一度やると飽きるし、プールもフロントから丸見えで入る気にもならなければ、レストランも一か所しかなく、スパもなく、庭も小さく、ホテル内散策の楽しみがゼロ。スモールラグジュアリーを謳うならもうちょっとなんとかしたほうがよいのでは。
夕方にはサンセット・シャンパンフリーフローサービスがあります。これが価格に含まれていたので高いわけですね。部屋まで持ってきてくれますが、少しぬるくなるのです。この時期には仕方ないですね。せめてお天気よければ気分も持ち直していたのですが、レストランも一度で飽きて、周囲にはレストランも皆無。
最寄りのビーチまでは歩いて10分ちょっとです。 左奥に白く見えるのがイラフ。
朝食も同じレストラン。
ホテルの前はごつごつした岩で、雲が広がると「東映」という文字が浮かび上がりそうな雰囲気。
朝食はセミブッフェ。お料理は丁寧に作られており、美味しいです。食べきれないパンは丁寧に包装してテイクアウトさせてくれます。
スタッフの対応もよくて、よいところもたくさんあるホテルなのです。ただ「ラグジュアリーコレクション」とする基準には、「?」。珍しく辛口でごめんなさい。すべてはお天気のせい……なのでしょうか。
リゾート内では最大規模のシギラ・アラマンダ。クラシックでゴージャスなザッツリゾートといった感のホテルです。
ここは宿泊はせず、レストラン利用のみ。プールサイドでシャンパンつきの遅めのランチという、どこか嘘くさいリゾートランチが、嘘のようにばっちりはまります。
ハウスシャンパンがペリエジュエ。ハンバーガーもフレンチフライも美味でした。ポテトは細目でかりっとしたのが好みですが、まさにそれで(UMAMIバーガーについてくるようなアレです)。
南国の楽園感があるので結婚式にもぴったりで、ちょうど撮影がおこなわれていました。チャペルもあります。
どこをとっても絵になる景観。
ハスの池も。
徹底的に手入れされた南国庭園。ここは快晴のときに再訪してみたいです。
シギラリゾートはユニマットグループの傘下だそうです。これほどのスケールのリゾート、今作るのはなかなか難しいのでは。クラシック感がむしろ懐かしい感じでした。
仕事の調査で宮古島です。
あいにくの曇りで宮古ブルーには出会えませんでしたが、それでも透明な海、真っ白くきめ細かな砂浜。
シギラ・セブンマイルズリゾートは想像していた以上にスケールが大きい。敷地内の移動はスタッフを呼んで車移動です。車移動必須の広大なエリアです。
リフトに乗ると、帰途がすばらしい。海を見渡せます。
高い建物がシギラミラージュ。
シギラリゾートのなかにはいくつもホテルがありますが、その中で最も新しいのがシギラミラージュ。
部屋からの眺望。この美しさは石垣のANAインターコンチを超える。
プール、レストランはホテル内にもリゾート内にもいくつもあり、選び放題で飽きないようになっている。
お部屋は広く上質なリゾート感覚にあふれていて、ハレクラニを超えるかというレベル。ジャクージがバルコニーにもついている。
アメニティはディプティーク。ポイント高い。さわやかな香りで泡立ちもよくなめらか。
リクエストしなくてもオムニサンスの基礎化粧品がたっぷりついてくる嬉しさ(右奥)。
タオル、スリッパ、シーツなどのリネン類もことごとくハイクオリティでうっとりする触れ心地でした。
宮古そばはやはり地元の人気店で。「ひろちゃん食堂」、地元の方々でにぎわっています。奥はゴーヤちゃんブルー。ひろちゃん食堂はセブンマイルズリゾートのぎりぎりのところにあるので、帰りはホテルに電話をかけて迎えに来てもらうというパタン。歩けばジャングルで、巨大な昆虫や不思議な虫に出会います。
Forbes Japan 連載「ポストラグジュアリー360°」 第7回はラグジュアリーに必ずついてまわる本物と偽物をめぐる話です。
前半を安西洋之さん、後半を中野が書いています。(奇数回が安西さんスタート、偶数回が中野スタートです)
Forbes Japan website にてご覧くださいませ。
ポーラミュージアム・アネックスにて「絵を纏う」展。
ファッションディレクターの若槻せつ子さん(75)が集めた500点の打掛のなかから、13点が飾られています。
ガラスケースもなく、間近で質感や厚みを感じられる。
ひとつひとつを丁寧に解説してくれる岩槻さん。
詳しくはどこかの連載で書きますので、こちらは写真集としてご覧ください。
1階のポーラの店舗ではカタログも販売されております。
写真では伝わりきらない美しさ。ぜひ肉眼でごらんいただきたい。
日本の美がミニマリズムだなんて、誰が言った。笑 この豊饒に圧倒されてから言ってください。
若い方はなかなかこれを選ばないそうです。今ならウケそう。あとは5回目くらいの婚礼時とか。
ピカソの絵もあり。間近でその技巧を見ていただきたい。6月27日までです。
いくつかの仕事を兼ねてマンダリン・オリエンタル東京。
バースデー祝いとしてホテルからカードとフルーツ盛り合わせが届いていました。ありがとうございました。
部屋はゆったりと使いやすく、文具が一通りそろった引き出しも備えられており、ワーケーションにも最適です。
嬉しかったのが、メモパッドはじめ紙の文具もたっぷり用意されていたこと。いまコロナ対策で、ペーパー類を一切おかないというホテルも多いなか、この判断はとても貴重。
リクエストベースでもってきてくれる基礎化粧品のセットも、フランスの「オムニサンス」。たっぷり使えるサイズなのも嬉しい。隠れたサービスに底力を感じます。
高層階の景色は仕事柄見慣れて感動が薄くなりがちでしたが、これには驚き。日本銀行の屋根が見えるのですが、上から見ると「円」という字の形になっている。日本銀行なだけに。
マンダリンのスパ。聞きしに勝るすばらしい質感とサービス、トリートメント技術。
写真撮影不可なので写真はありませんが、37階に全面古ガラスになっている開放感ありすぎのサウナにはちょっと圧倒されました。ミストサウナも別にあるほか、広く高く深い(印象的日本語)お風呂もいい。これだけ充実のスパ施設はなかなかないのではないか。
オーストラリアのサトルエナジーは、こちらででも取り扱い。(ペニンシュラとマンダリンのみ)
アロマテラピー・アソシエイトのバスオイルはセラピストお勧め。「ディープリラックス」を購入してルームバスに入れてみたら驚きのデトックス効果でした。
お風呂の照明もセンスよく、お湯がゆらゆら揺れて見える照明です。(時間にせこくて、ぼーっとするのが嫌いなので、パソコン持ち込みの入浴。笑)
水が流れる素敵すぎるバーでお酒が飲めないのは残念でしたが、アフターコロナのお楽しみということで。
部屋の冷蔵庫にはクリュッグの誘惑。飲まないけど。ルームサービスの和牛バーガーがとても美味しかったです。
夜景も完璧。
朝食のクオリティも高く、とても美味しい。
マンダリンカフェでのグルメおみやげのラインナップも充実しています。
適度にオープンなロビー。待ち合わせができる程度の広いロビーがあるのはよいですね。
日本橋周辺は歴史的な建造物も多く、周囲の環境も落ち着いていながら便利です。
となりには千疋屋本店。チェックアウトの後、立ち寄ろうとしたら長蛇の行列であきらめました。
文化学園服飾博物館で高田賢三展が開催されております。
装苑賞を受賞した1960年代の作品から、70年代以降のケンゾーワールド全開の作品まで。デザイン画や特別なウェディングドレスも。学院長の相原幸子先生じきじきにご案内いただきました。賢三さんの文化時代の同窓生とのエピソードや講演会のお花など、貴重な裏話を伺いながらの鑑賞。ありがとうございました。
おみやげにはケンゾー水いかがでしょう。芍薬が描かれた素敵なボトルです。図録もコンパクトながら充実しています。
6月27日まで休みなく開催中です。
私が着ているスーツはH & Sons 廣川輝雄さんの製作です。内側にスマホポケットを付けていただいたり、ベストの背中も表地で作っていただいたり、その他細部もとことん凝った作りになっております。生地はKunishima 1850。
「グリード ファストファッション帝国の真実」、6月18日より公開です。
©2019 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. AND CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
映画には多少誇張もあるものの、2000年代のファストファッションの愚行がなにをもたらしたのかは、知っておきたい。
公式ホームページでは11人のコメントが紹介されています。
JBpress autograph 「モードと社会」第13回。ブルネロクチネリ表参道店とクチネリの哲学について書いています。
本文にも書いていますが、地下には「服を売っていない」贅沢な文化的スペースがあるのです。
以下、本文に詳細に書いておりますので、私が撮ったスナップ(という言い方も古くなったね)の写真集です。
ソロメオ村の様子も映像で見ることができますよ。
「趣味の良さ」を伝えるライブラリ。
日本のアーチストも支援します。定期的にアーチストの作品が変わります。
「クチネリの家」というだけあって、ところどころに本やチョコレートが置いてあり、ちょっと休めるようにできている。パートナーの試着を待ってる夫(妻)などにウケそうですね。
イタリアからもちこまれた家具にクチネロの服がよく映えます。詳細は本文。
忘れたころに服が登場。中はオペラニット。職人の創造性が炸裂しています。
ベランダに出て休むことも。この時期のアペリティーボは気持ちがよさそうですね。コロナ後になりますが。家具はすべてイタリアから持ち込まれています。