10月4日にHPが突然消えてしまい、ワードプレスにもアクセスできないという事態が発生しました。
青ざめて調べてみると、9月末におこなわれたnifty のmysql5.5から5.7 の移行にともない、データベース5.5で作ったものは消滅してしまったとのことでした。そんなこといつの間に。と問い合わせてみると「メールでお知らせしましたし、告知してあります」とそっけなく、失われたデータに関しても責任はもたない、と。お知らせメールをいちいちチェックしていなかった私が悪いということのようでした。
それって自治体などにありがちな「広報に書いてますよね?読まなかったあなたが悪い」みたいなもので、これほどだいじなことはきちんと「届ける」企業努力をすべきではないのか? と一瞬思った私はわがままでしょうか? しかも私は20年来の顧客ですよって言いそうになるのをぐっとこらえ。まあ、私の危機管理能力が乏しかったということなのでしょう。
このHPは過去作品のアーカイブとして作りました。2008年以降の、手元に何とか保存できていた断片を、読者がこれからファッション、メンズファッション、イギリス文化、ラグジュアリー領域のことで調べたいときになにかご参考になることが少しでもあれば、という思いでこつこつとアップロードしてきました。より見やすくするために、今年の5月にリニューアルしたばかりでした。その年月と労力と莫大な経費があっさり消されてしまったというわけでした。
niftyでは「どうにもできません」、終了。ほとんど絶望して文字通り声も出なくなっていましたが、一縷の望みをかけてTwitter で窮状を訴えたら何人かが救いになるヒントを教えてくださいました。こういうときにインターネットのありがたみを感じます。みなさん、ほんとうにあたたかい。
同じような目に遭って復活させたという方のヒントをもとにして、FTPなるものをダウンロードし、その使い方を覚えることから始めて、なんとか自力で古いデータが「存在する」ことを確認できたときには、安心のあまり号泣です。
とはいえ、それを自力で復元することまでは到底無理そうでした。つてをたより、プロフェッショナルな方々のお力により、無事、9月末までのデータを何とか元に戻すことができました…。それが土曜日、9日のことです。私にとっては、救命医に匹敵する方々です。おおげさではなく。ものすごく高度な(と私には見える)専門知識と技術でお助け下さったみなさま、あたたかいことばをお寄せくださった方々、念の念の念のためにバックアップをダウンロードして備えてくださったHP構築の担当者の方々、ほんとうにありがとうございました。
結局、ほぼ一週間、この作業にかかずらうことに。同時にこの時期には仕事の上での手ひどい裏切りが発覚し、ダメージがきつかった……。その間の仕事の遅れを必死に取り戻しております。人の道に背くようなことをしても、必ずしかるべき天誅が下ります。私と私の仕事仲間は自分たちのやるべきことに集中します。彼らの足元にも及ばない高いレベルのものを創って極上の幸福を味わう、これがいちばんのリベンジになると思っています。
(写真はすべて寺家町です。深呼吸しにいくのにもっともふさわしい場所のひとつ)
返信を残す
Want to join the discussion?Feel free to contribute!