suzusanの2025年春夏展示会。テーマは「プレイ」。ディレクターの村瀬弘行氏が、子供のころの遊びの記憶をもとに有松絞を使って多様な「プレイ」柄をデザインしたコレクションです。

村瀬さんはこんな風に書きます。「ただひたすらに目の前のものに没頭して、何かを学ぼうとか誰かのためにとか、そういう考えから切り離して遊ぶ人間で在り続けたい。遊びは瞑想に通じるものもあるのか、そんな風にさえ思う。一生懸命に自分に素直に生きることは、一生懸命に毎日を遊ぶことのように思えてきた」。

こちらは涼し気なコットンワンピースを着こなすスタッフ、井上彩花さん(左)と杉戸友里さん。

井上さんとは、彼女が経産省のファッション未来研究会のご担当だった22年に知り合いました。研究会の成果を質量ともにすばらしいレポートにまとめられ、優秀な才能にほれぼれしていたものですが、なんと彼女の方も「ラグジュアリー」という概念に触発されてパリへ留学、ラグジュアリーマネージメントを学び始めたのです。行動力にびっくり。帰国して経産省に戻ったのですが、配属部署がファッション関係ではなかったこともあり、日本のラグジュアリーの研究を続けたい、と経産省をやめてsuzusanにジョインしたのです。大胆な決断力にさらにびっくり。

「フランスのラグジュアリーマネージメントは、中野さんが話していたこと(旧型)そのまんまでした…」と語る井上さんの言葉に、強力な味方が生まれた思いがしたりして(笑)。suzusanのモデルとしても完璧です。

右の杉戸さんもユナイテッド・アローズに20年ほどいらしたあと、suzusanにジョインされていらっしゃいます。優秀なスタッフぞろい。

suzusanディレクター、村瀬さんがどのように海外ビジネスを展開するようになったのかについては、こちらの記事にもまとめています。

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