“Cracheuse de Flammes(クラシューズ・ドゥ・フラム 火を吹く女)”。ダマスクローズの紅が、スパイスとアンバーの微熱に息を吹きかけられたように艶めくイメージ。勝ち気な女神の物語を借りながら、光輝だけを残す。視線を集めるのに、近づくほど柔らかい。そんな矛盾を楽しめます。私はローズ好きを公言しておりますが、これには完全に心を奪われました……。自分史上、最も魔力を感じたローズかもしれません。
”Bois Roi D’Agalloche(ボワ・ロワ・ダガロッシュ 王の木)”。ウード。影の金属光沢。宗教的な厳かさと世俗の官能が一瞬同じ高さで交わります。只者ではない、宗教的な別次元へ連れていかれる感じ。香りをまとう人を「神に変える」(!)という表現を使って陶酔させることができるのは、ルタンスだけ。
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