matohuの堀畑さんの表現には いつも優しい発見があります。2026年新作コレクションブービーはこちらでご覧いただけます。

紋切り型の表現で日本の美意識を語ることはなく、「光さやぐ」という今では使われない古い言葉を磨きなおして 感受性そのものを新しくしてくれる。

matohuが作る服や小物においても、人だけを切り取って、人だけに魅力を与えるような発想はしない。 四季の移ろいの風景を愛で 風景にとけこみ、風景と共に美しくあろうとする エゴのないやさしさを演出する。

自分ひとりの美を磨くためにすり減っている若い女性も多い。その「向上心」もよくわかる。

ただ、結果、かえって紋切り型が生まれてないか。

見る人の記憶にこころよく残るのは、周囲の光景のなかのあなたがどのようであったかということ。環境とセットになった全体像。

「自分、自分」から少しだけ視野を広げて、周囲にやさしく敬意をもって接してみる。とりまく環境全体をよい空気にする方に気持ちと行動を向けてみる。

そのほうが、長く美しさの印象を残し、結果、公私にわたり良いご縁に恵まれることにつながり、幸福感が満たされることも増える。

そんなことを matohuの新作ムービーを見ながら連想しました。

matohuを創業した堀畑さん、関口さんに関しては『「イノベーター」で読むアパレル全史 増補改訂版』でも詳しくご紹介しています。

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