このステイプランの白眉は、日本料理 「和田倉」 でのディナーでした。


懐石の一品ごとに感嘆させられましたが、とりわけ中川木工芸のお盆に盛りつけられた料理と器の数々は、目を奪われる光景。朝日焼、錦山窯、堀口切子、西村圭功漆工房…。それぞれの器が料理を静かに引き立てながら存在感を放っていました。

ワインはすべて日本のグレイスワイン、茶は一保堂茶舗。世界に誇るべき日本の味わいを実感しました。

すきやきとしゃぶしゃぶのいいところどりをした「すきしゃぶ」にも驚き。髙田賢三さんのお好みだったそうです。
タイ出張から戻られたばかりの渡部勝 総支配人がわざわざ立ち寄って挨拶にいらしてくださり、心に残る一夜となりました。

この日は日本の工芸に敬意を表し、身につけるものもすべて日本製に。着用したドレスは、Hiromi Asaiが丹後で特注したシルクの生地を用い、テイラー廣川輝雄氏が仕立ててくださったもの。5年以上愛用しているお気に入りです。バッグは(写ってませんが)京都のcadeau、アクセサリーはヴァンドーム青山でした。
(今年初のまつたけご飯。満腹でとても全部は食べきれない、というと、かわいいサイズのおにぎりにして竹の箱に入れておみやげにしてくださいました。感激)

The highlight of this stay was dinner at Wadakura, where each kaiseki course paired exquisite flavors with masterful presentation. Dishes arrived on trays by Nakagawa Mokkougei, with tableware from Asahiyaki, Kinzan Kiln, Horiguchi Kiriko, and Keiko Nishimura’s lacquer studio—quietly powerful in their beauty.

Grace wines from Japan and tea from Ippodo accompanied the meal, underscoring the refinement of local traditions. Palace Hotel Tokyo’s General Manager, Masaru Watanabe, even stopped by, making the evening unforgettable.

In respect for Japanese craftsmanship, I chose to wear a dress by tailor Teruo Hirokawa, crafted from bespoke Tango fabric by Hiromi Asai, with accessories from Vendome Aoyama—pieces I treasure and continue to wear with pride.

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