北日本新聞「ゼロニイ」連載「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 36がウェブ公開されました。こちらでお読みいただけます。シャネル「Le 19M」展に見るこれからのブランドのあり方について書いています。

誰と、どのように生産しているのか。日本の文化をどのように解釈して、どのようにコラボして表現するのか。それを大規模に見せた無料の展覧会に、従来の「神秘性重視、フランス第一主義の文化ヒエラルキー」からの完全な移行を感じ取りました。

職人を尊重し、生産背景を明らかにする過程から学びが多かったのですが、展覧会最後のパートはやはり「ザ・ラグジュアリー」企業にしか表現できない崇高な迫力でしたね。資金、エネルギー、思想、才能、情熱すべてを法外なくらいに結集してとんでもない美を作り、人を感動させる、その結果、技術も継承され周辺の産業も発展して関わる人を幸福にしていく、この渦を生んでこそ王道のラグジュアリーだと思います。

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