本年も多くの方々のご協力のおかげあって、多岐にわたる領域の仕事の成果をおさめることができました。年頭には全く予想すらしていなかった機会をいただき、大きな展開があった例もあります。動画の仕事、および海外の専門家とのつながりが増えたのも今年の大きな特徴でした。いずれのケースにおいても、ひとつひとつの仕事に対し、心を込めて大切に扱ってまいりました。感慨深いです。心より感謝申し上げます。

<書籍>

『「イノベーター」で読むアパレル全史 増補改訂版』(日本実業出版社)5月

<連載>

・「ラグジュアリー・ルネサンス」(日本経済新聞)4月~7月
・「ラグジュアリーの羅針盤」(北日本新聞「ゼロニイ」)通年
・「ロイヤルの肖像」(25ans) 11月~
・ NewsPicks プロピッカーとしてのコメント 通年

<インタビューを受けた媒体>

「北日本新聞」「JBpress」「朝日新聞」「産経新聞」「Bloomberg」「読売新聞」「Spur」「Men’s EX」  「Takashimaya Salon」「Vogue Business」「LEON」「宝塚ファンアプリ」「御堂さん」「Precious」「週刊新潮」ほか

<単回の寄稿>

「fashionsnap」「Precious」「Vulcanize Magazine」「Eclat」「25ans」「GQ」「装苑」「日経新聞Nikkei The STYLE」「キネマ旬報」「JBpress autograph」ほか

<テレビ出演>

・BSフジ「プライムニュース」5月

<YouTube 出演>

・Be Suits! 服学講師
「スーツの起源」「世界のスーツ」(5月)
「社会とスーツ」「マフィアとスーツ」(8月)
「スーツから読み解くマフィア映画:ゴッドファーザー」(12月)。なかでも「マフィアとスーツ」は現時点で23万ビュー超のヒットとなりました。「本をあまり読まない」という膨大な層からの反応をいただいていることで今後の発信のあり方を考え直す契機になっています。

<ラジオ出演>

・Tokyo FM 「プレジデントステーション」 4月
・渋谷のラジオ ウラハラプロジェクト 10月

<教育>

・青山学院大学経営学部客員教授(ラグジュアリーマネージメント、2025年度後期のみ)

<ビジネスウェアのディレクション、アドバイス>

・2022年より進めてきた「高知信用金庫ビジネスウェア創造プロジェクト」のディレクターの仕事。一応の集大成として12月に記者会見、新ドレスコード発表。高知のテレビ、新聞に大きく紹介されました。
・国島株式会社のアドバイザー

<デザイン>

・スーツインナーとして理想的な重ね襟型ブラウスを3年かけて開発、高知信用金庫の全女性職員に提供するとともに、改良を重ねて「守破離」とコラボの形で一般販売開始。初年度は7枚の販売実績がありました。今後ECサイトを通じて販売していけるような道筋を構築中です。

<講演、モデレーターなど>

・富山レクサス「新しいラグジュアリーを探して」。2日間にわたる講演とモデレーター 8月
・Ginza Six、Fashion Frontier Programほかでラグジュアリーをテーマに講演 10月、8月
・阪急メンズでの香水イベントのモデレーター 3月

<ラグジュアリーコミュニティー運営>

・「雅耀会」アドバイザー。1月11日の講演を含め、年6回のイベント+現地視察  通年

<審査員>

・Precious ウォッチアワード 12月
・イギリス商工会議所主催 ブリティッシュビジネスアワード2025 11月
・Diversity in Luxury Award (ロンドン、2026年1月に結果発表)

<地方取材>

・白山、金沢、沖縄、丹後、大阪、京都、軽井沢、名古屋、宮城丸森町

<海外連携>

・ロンドン、スペイン、シンガポールのラグジュアリーセクターの関係者と協働、一部記事化、レポート化。海外には5年間行っていませんが、発信を続けていると先方からコンタクトがくるようになりました。今は日本の現状と歴史を深く知り、情報発信することのほうに国際的な価値が生まれる時代であることを実感しています。とはいえ来年はそろそろ海外取材に行きたい。

こうして振り返ると濃密な一年でした。まさかのデザイナーデビューは、高知信用金庫の女性職員様に理想のブラウスがないので作ることにした……という奮闘の結果です。目の前の方の依頼や需要に真剣に取り組んだ結果、予想もしなかった次の展開が拓けてくる、と言うのはこれまでと同じパタンです。

マフィアからディズニー、世界の王室から日本の伝統工芸まで、ラグジュアリーの理論武装から金融機関の現場職員のビジネスウェア創造まで、表面だけ見るとバラバラに見えますが、「新しい世界の見方を提供する」という姿勢は一貫しています。視点の転換、自己変容、社会変革こそがラグジュアリー追求の醍醐味だという考えは変わりません。

<上記のほか、なんらかの変容体験や感動があったこと>

・エスパシオナゴヤキャッスル滞在、パレスホテル東京のJuxuary Stay、ししいわハウスでの二泊とトレッキング&オーナーとの対話、横浜山下公園~山手エリアの5月の薔薇(毎年感動)、沖縄縦断ドライブ、MIKIMOTOのショーとその後のロオジエでのディナー、ディズニークリスマス、丸森町のジビエレストランESと大蔵山スタジオ。

<今年のファッション>

数多くのパーティーやメディア出演、登壇の機会がありましたが、既製服で購入したのは、ブラウス2枚程度。すべての機会をスーツおよびタキシードで通しました。夜のパーティーでもタキシードで通すと意外と便利で華やか。ましてや「ブラックタイ」指定はもろブラックタイですから悩む必要なし(笑)。メディア出演スーツにしても、インナーとヘアメイクを変えるだけで無限の表現が可能。同じスーツを何年も着て古く見えない。いちいちドレスを作ったり買ったりしていたときの出費と手間と時間、あれはあれで楽しかったとはいえ、今から思うと何だったんだろう、あの騒動は…。スーツのシステムの合理性を実感しました。

来年に向けて、書籍、動画、新しいビジネスコラボ…と大きなプロジェクトがすでにいくつか始動しています。自分に限界を設けず、関わる方々と柔軟に協力しあいながら、丁寧に向き合ってまいります。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

みなさま、良いお年をお迎えください。
感謝をこめて🌹

ディズニー服飾史のためのブックリスト、第一弾の最後となります。

⑬チャールズ・ソロモン著、宮川未葉訳『ディズニープリンセス 白雪姫からモアナまで 創意あふれる美と個性』。静山者、2021年。

これは!豪華な箔飾りで彩られた大判のコーヒーテーブルブック。上質な製本、ゆったりと配置された絵と写真。めくるたびに心がうきうきするロマンティックな本です。

⑭ジョン・ケインメーカー他著、小宮山みのり訳『ディズニー 伝説の天才クリエーター マーク・デイヴィス作品集』。講談社、2017年。

10人以上の書き手が、あらゆる側面からジョン・ケインメーカーの仕事について書いています。マーク・デイヴィスという存在すら知らなかったという初心者なので、驚きと発見の連続。絵が豊富な大型本ですが、扱いやすく製本されています。

⑮デイヴ・スミス/ スティーヴン・クラーク著、唐沢則幸訳『ディズニークロニクル1901-2001』。講談社、2001年。

ウォルト・ディズニー100年を記念して作られた、ハードカバーの大型豪華本。クロニクルというだけあって、年代ごとのディズニーの進化をたどっていくことができます。

⑯Frank Thomas and Ollie Johnston, The Illusion of Life: Disney Animation. Walt Disney Production, 1981.

写真と絵と大量の英語テキストでつづられるディズニーアニメーションのすべて。すべての文献のなかでもっとも重くて大型です。持つのにもページを参照していくにも体力が要ります。ディズニーの偉業にふさわしい重厚感のある一冊。

⑰<DVD> Once Upon a Time: Walt Disney ~ディズニーアニメーション、創作のルーツ~。ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホームエンターテイメント、2006年。

文献シリーズ第一弾の最後は、本ではなくDVDです。48分でたどる創作のルーツ。

こうしたディズニーサイドの資料も参考にしつつ、服飾史の目線を軸として貫いて、ディズニーワールドを読み解いていきます。企画が決まってから半年以上経過し、テキストはほぼ完成しているので、あとはいかにアニメとテキストを調和させていくか。

つい抽象化して専門情報をこれでもかと盛り込んでしまいたくなるのが私の習性で、そのために一般読者がついてこれない問題がときたま発生します。日頃文章をほとんど読まない層にどの程度アピールするのか。専門性とクセ強めの見方をどの程度、極めるのか。悩ましいところですが、大きなチャレンジの機会をいただいていることに心より感謝します。

 

ディズニー服飾史は、服飾史の観点からディズニーの世界を、ひいては社会や歴史を見る新しい視点を提供するプロジェクトです。備忘録を兼ねた参照ブックリストを続けます。

⑥ディディエ・ゲズ著、甲斐理恵子訳『The Hidden Art of Disney’s Golden Age The 1930s』。クロニクルブックス・ジャパン、2016年。

トップ写真の横長のアートブックです。1930年代、ディズニーの黄金時代を創った4人のアーチストについて、その生涯や作品についてビジュアルで見せていく豪華本です。紹介されるアーチストは、アルバート・ハーター、フェルディナンド・ホーヴァス、グスタフ・天狗連、そしてビアンカ・マジョリーの4名です。

⑦有馬哲夫著『ディズニーとライバルたち アメリカのカートゥン・メディア史』。フィルムアート社、2004年。

アカデミックな歴史書。二段組で文字がぎっしりです。こうした専門家の骨太な論考をひきだすほどの知的刺激を与えるのがディズニーの奥深さですよねえ。

⑧ディズニーファン編集部編、柳生すみまろ&デイヴ・スミス共同監修『ディズニー・アニメーション大全集 新装改訂版』。講談社、2021年。


「一家に一冊」的なディズニーアニメの世界を網羅したファンブック。各アニメの特徴が見開きで瞬時にわかる。ファンサービスに徹底。以下のハンディブックもほぼ全て講談社ですが、講談社はディズニーワールドのスポンサーでもありますね。関係者しか入れないという伝説のディズニーレストラン、一度伺ってみたいものです。

⑨ディズニーファン編集部編『ディズニーアニメーション トリビアクイズ』。講談社、2023年。

マニアックなトリビアクイズ集。子供でも読みやすい、わかりやすいビジュアルと短文構成になったハンディな本。

⑩M.L.ダンハム/ララ・バーゲン『最新版 ディズニーキャラクター大事典』。講談社、2022年。


タイトル通り、ほぼ全キャラクターがアイウエオ順に紹介されるキャラ辞典。すべての漢字にルビがふってあり、おこさまを意識したハンディな本です。

⑪講談社編集『最新版 ディズニーサブキャラクター700大事典』。講談社、2023年。

サブキャラの味が濃いからディズニーワールドは飽きないのですよね。700名のサブキャラをアイウエオ順に集め、漢字にルビをふっておこさまでも楽しめるように展開。

話がずれますが、私はよく「シュガーラッシュ」に登場するシャンク姐さんに似ていると言われます(写真左にぼんやりと)。コスプレするとウケます。

⑫primary inc.『ディズニー・マニア クイズで解き明かすディズニー映画の秘密』。エムディエヌコーポレーション、2023年。

講談社以外から出ているめずらしいディズニーマニアブック。クイズ形式でディズニー世界を二度、三度、楽しみたいファンを意識した構成です。

おこさまむけから超プロ仕様まで、無限に展開できるディズニーワールドの底知れなさにあらためておののいています…。

 

 

ディズニーの、とりわけクラッシック時代の世界は西洋美術史・建築史、ファッション史と深くつながっているのですよね。それを確証と共に伝えるのがこの本、

③Wolf Burchard, Inspiring Walt Disney: The Animation of French Decorative Arts.  The Metropolitan Museum of Art, 2021.

ルネサンス期のヨーロッパ、フランスのロココ時代のインテリア、ファッション、陶器、絵画、建築からどのようにインスピレーションを得てアニメ化してきたのかが、元ネタとともに描かれる。


豪華なうえに知的刺激も満載の本です。

「美女と野獣」に関しては、実際に16世紀に、野獣のように顔がけむくじゃらで貴族の服を着た「ウルフマン」の肖像画があったことを知って驚愕。「野獣」にはモデルがいたんですね。他にも出てくる出てくる…。

④ジェフ・カーティ著、浅野美抄子訳『ディズニー・アニメーション・スタジオ キャラクター大全 (1937-2004)』。翔泳社、2022年。

ぱっと見開くと、各キャラクターにつき詳しい情報が図解でひとめでわかるようになっています。

各キャラクターの「好きな言葉」や「共演者のコメント」なんかも挙げてあったりして、悪役も含め、各キャラに対してより愛や親しみを感じられるような作りになっています。

⑤ケヴィン・カーン、ティム・オディ、スティーヴン・ヴァグニーニ著、浅野美抄子訳『ウォルト・ディズニー・ワールドの肖像 魔法の国の50年』。翔泳社、2023年。

ディズニーワールド構築の奮闘の歴史。もろもろのイベントや作品の背景が豊富な写真とともに伝えられます。関係者の「名言」の引用もふんだんにあり、心にしみいるとともに知的な興奮も与えてくれます。

ウォルトさまの名言も随所に。

「ファンタジーは、それが本当に説得力のあるものなら、時代遅れになることなどありえない。理由は簡単だ。ファンタジーとは、時間が及ぶ範囲を超えた次元に飛んでいくことなのだから」(ウォルト・ディズニー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・有馬哲夫著『ディズニーとライバルたち アメリカのカートゥン・メディア史』。フィルムアート社、2004年。

 

ディスニーのアニメ作品を服飾史の視点で読む、というプロジェクトに向けて本格始動しました。

とても有能な編集者があまりにも美しい参考書を大量にご用意くださったので、目を通したものから備忘録がてらアップしていきます。

 

①Daniel Kohenschulte, The Walt Disney Film Archives: The Animated Movies 1921-1968.  Taschen, 2025.

今年出版されたばかりの、オールカラー、2段組みの世にも美しい本です。試作、アイディアの段階からどのように完成版まで詰められていくのか、わかるように描かれている作品のページもあり。

テクニカラー時代の白雪姫、101匹わんちゃん、ピーターパンの絵の美しさはあらためてじっくり見るとアートの域に達していることがわかります。

ちょっとツボにはまってしまったのが、ロスアンゼルスのスタジオの前で撮影されたウォルト・ディズニーおよび当時(1920年代)のスタッフが並んでいる写真で、みなプラスフォーをはいている! 中央の女の子は二代目アリス役のマージ―・ゲイ。ウォルトはマージ―の左隣(ここから見て)の男性。

 

②クリストファー・フィンチ著、前田美恵子訳『ディズニーの芸術 / The Art of Walt Disney from Mickey Mouse to the Magic Kingdoms』。講談社、2001年。

1973年に出版されたクリストファー・フィンチの『ディズニーの芸術』の改訂版。写真豊富でテキストも読みやすく、黎明期の活気と興奮が伝わってくるとともに、クラシックアニメ5編の時代、第二の全盛期、テーマパーク建設へ……と作品を通してディズニーの歴史をたどることができます。

 

エクラ」2026年2&3月合併号発売中です。

「高市早苗、そのエナジ―の正体」という特集のなかで、ファッションに表れるエナジーという視点で解説しました。

「エクラ」は初寄稿となります。ありがとうございました。

付録にはなんとFASのナイトチャージマスク現品1個がついてきます。

12月17日におこなわれた記者会見は、高知新聞にも掲載されました。

そのほか、高知さんさんテレビでの放映はこちら、テレビ高知での放映の模様はこちら、でご覧いただけます。

ヤフーのコメントは思い込みによる脊髄反射的な感想も散見されますね。3年以上、この大規模プロジェクトに関わってきた立場から、メディアでもあまり詳しくは報じられなかった以下のようなことは、お伝えしておいた方がよいかなと感じました。

・創業100年を経た高知信用金庫は、多くの人がご自身の地元で想定されているであろう(コメントから推測して)貧相な金融機関ではなく、その対極にある、リッチな地域活性化のための機関であるということ。世界中の超一流アートがとてつもない規模で集められ、春野本部はイタリアの大理石と最強の鉄骨で守られた巨大なハイテク要塞(兼ミュージアム)であり、各支店も大理石とアート、植物と木調インテリア、最新のテクノロジーを特徴とする、「金融機関の窓口」のイメージを大きく裏切る店舗になっています。

・金融機関であるという基本を守りつつ、高知をアニメクリエーターの聖地にするための全国規模の活動を中心になって続けていること、高知の食と地域活性化を結び付けた事業を続々と行っていること、その他、高知の各公共施設の美化のために寄付や貢献しているなど、多くの場面でリーダーシップをとっていること

・山崎理事長は女性であり、(おそらく金融機関でもかなり珍しい)強力なリーダーシップでこれらのプロジェクトを推進しています。アートに彩られた美しい空間という店舗サービスの一環、地域の方々とともに汗を流して働くという働き方の一環として、ビジネスウェア全体を創りなおすというプロジェクトが2022年から進められているのです。

・そのために、ビジネスウェアの基本の組み立て方、各場面での仕事に対する向き合い方、それにふさわしい服を選択するときの美意識と知識の養成など、あらゆる方面にわたり研修を重ねてきました。春夏、秋冬、各3日間にわたる研修と受注会(加えて一日の新人研修)で、職員260名一人一人にあったオーダースーツ、オーダービジカジをご提供してきました。ディレクションと研修を私が担当し、尾張一宮の国島が現場を統括してきました。スーツ制作にかかる莫大な費用に関しては高知信用金庫が大部分を補助しています。職員は平均して一年に3~4着、スーツやビジカジセットアップを新調していることになります。マドラスとのコラボでオリジナルビジネスシューズも開発、チクマとのコラボでオリジナルスーツインナーも開発しました。そのワードローブ構成の蓄積があって、3つのドレスコードに関する今回の記者会見となったわけです。ただの「ビジカジやります」会見ではないのです。

・そもそも「ビジカジ」にしても軽装ではありません。むしろ、組み合わせを考える分、職員のハードルは高くなります。「めんどくせー」というコメントが見られましたが、おもしろいことに、こうした3年以上の研修を重ねていると、みなさん、目覚ましく変わっているのです。姿勢が変わり、ジムに通い体型が変わり、グルーミングが変わり、結果として自信をもち、仕事服を選ぶこと、着ることが楽しいという感覚をお持ちになってくる。その効果が仕事ぶりに反映され、ひいては企業全体のブランディングに貢献しています。(大前提として、仕事着ひとつに「めんどくさい」と感じる方は、山崎理事長が率いるこの金庫には就職できないと想像されます…。脊髄反射で表層的な批判をされる方は、一度、本部を視察され、ここにしかない固有の世界観をご覧になったうえで、ご意見を発していただければと願います)

・金曜日にあえてドレスアップフライデーを設定するのは、正統派スーツを着る機会を保ち続けるためです。世界のどのような首脳会議に出ても堂々と振る舞える正統派のフォーマルビジネススーツを週一回、着続けることで、いざという場面でもものおじせず、チャンスを確実につかんでいく自信を養成することができます。カジュアルフライデーという古い概念とは一線を画す、という意味合いもあります。

・利権などかけらもないプロジェクトです。国島はじめ関連企業は理念に共鳴して高品質を保ちつつリーズナブルな価格で提供しております。愛知の企業から受注したからといって高知信用金庫になにかの利益がいくわけではない。むしろ、高知の地元のスーツ企業からは嫉妬を買うリスクがあるのではないでしょうか。強いて言えば、細り行くスーツ業界に一筋の希望の光を当てるプロジェクト。ひとえに理事長の高い美意識と職員への愛があっての事業です。

こうした固有の背景、固有のストーリーがあっての長期にわたるビジネスウェア創造プロジェクトは、おそらく前例もないし、世界でも類例を探すのは珍しいケースです。ここまで徹底して顧客サービス、地域貢献に対する美意識を貫く企業との仕事は、それこそ唯一無二で、本当に学びが多かった。

どのような環境に身を置くか、どのような考え方の人たちと仕事をするのかで、固定観念も覆され、自分の成長も、見える景色も変わってくるのだと思います。狭い固定観念に凝り固まった「めんどくせー」では到達できない、豊かで新しい発見に彩られた景色を、職員のみなさまやスタッフとともに見ることができたのは、この上ない幸福でした。生きる喜びみたいなものは、「面倒くささ」を克服した向こう側に、深い実感とともに広がっていくものだと感じます。

 

 

 

 

Forza Styleにお招きいただき、干場義雅編集長と対談しました。講談社の昭和クラシックな応接室似て撮影。来年の春あたりの配信になるようです。

講談社のクラシックな石造りの建物とインテリア、昭和の重厚感がありますね。「原稿受付」という窓口があったりして、往年の出版文化の名残をとどめています(新社屋はモダンです)。

干場さま、スタッフのみなさま、ありがとうございました🌹

今年はプライムニュースに生出演、Be Suits 服学で5回、出演させていただいたことを契機に、Forza Style、ほか年明けにテレビ2番組にお招きいただいております。動画は苦手と思い込んでおりましたが、そうもいっていられない時代です。改善を重ねて、謹んで、お役に立てるよう努めます。

25ans 2026年2月号発売です。 巻頭連載「ロイヤルの肖像」Vol. 2  スペインのレティシア王妃について書きました。本誌でご覧いただけたら幸いです。

オイルカラーでつやつやにしていただきました。長年、通っているカキモトアームズ青山店です。なんとクリスマスのこの日にはゲスト全員(希望者)にシャンパンが振る舞われていました。美容室でシャンパンを飲みながらの施術というのは「ダイナスティ」的な世界観。気分も上がりました。

後ろ姿にも手抜かりなしのコートは、豊橋のテーラー「守破離」さまと相談しながら仕立てたものです。前方から見ると、下の写真のようなイメ―ジです。(ブルネロ クチネリ表参道店訪問の時の写真。隣は店長の冨永さまです)

この日は下にスーツも着こんでおり、着ぶくれしていて恐縮です…。屋外イベントなど、コートを脱がなくてもさまになるという、イギリスのロイヤルメンバーのコートドレスにヒントを得たデザインです。きらきらボタンで装飾効果もあり、後ろのスカート部分のスリットにもボタンの列が隠してあるので歩くときの後ろ姿もきらきらします。

 

スーツの時に私がよく着用している重ね襟型のブラウスも、守破離さんに5色展開で制作いただいています。市販のブラウスに理想のものがあまりにもなさすぎて、高知信用金庫の女性職員のために「チクマ」さまと共同制作で量産いただいたのですが、「チクマ」さまは個別のブラウスは作らない。なので奔走し、守破離さまに行きつき、何度も試作と改良を重ねて完成いたしました。ある車メーカーの最高峰ブランドに携わる女性職員のみなさまにも、このブラウスを採用いただいております。大量生産はできず、ひとりひとりのサイズに調整したパタンオーダーとなります。熟練職人が難度の高い襟元のプリーツを一枚一枚、丁寧に作ります。繊細に見えるのに、なんとドラム缶洗濯機でも洗濯可能。トレンドもないので長く着られます。

コートドレス、重ね襟ブラウスも、また女性らしいタキシードはじめテイラードのアイテムを作りたいという方の需要に応え、近日中に、一般の方にも開かれた形でサイトを通して注文をお受けする予定です。

 

 

北日本新聞「ゼロニイ」連載「ラグジュアリーの羅針盤」。

来日したディルマのCEO、フェルナンド氏にインタビューした記事です。

ラグジュアリーといえば西洋、そんな固定観念が揺らいでいますが、変化の兆候を示すブランドのひとつが、スリランカのディルマ。人間の効率主義ではなく、自然の時間を尊重する態度。そこから生まれる豊かな世界を創っているCEOの考え方はインスピレーションに満ちています。

ラグジュアリーマネージメントのゼミの一環でブルネロ クチネリ表参道店を訪問しました。

赤木明登氏の作品が展開中の地下アートスペースから店舗全体にいたるまでを、店長の冨永さまより丁寧にご紹介いただきながら、ブランドの哲学を体感。
空間の扱い方、配色を考え抜かれたディスプレイ、香り、接客、アート、日本に敬意を表されたインテリア、イタリアから運ばれた数百年前の楽器の一部や大理石の配置、ビキューナの手触りにいたるまで、この場所だからこそ体感できる唯一無二の世界観に、私もあらためて没入させていただきました。

学生にはクチネリ氏のご著書までご恵贈いただき、みな感激していました。体験のあとなので関心もひとしお。教育活動にも親身なご協力を賜り、心より感謝します。学生のなかには現役の映画監督(瀬名亮さん)もいます。将来、良い形でご恩返ししてくれると思います🌹


As part of our Luxury Management seminar, we visited the Brunello Cucinelli Omotesando boutique.

Beginning with the underground art space currently showcasing works by Akito Akagi and continuing throughout the entire store, we were graciously guided by Store Manager Mr. Tominaga, allowing us to experience the brand’s philosophy firsthand.

From the thoughtful use of space and meticulously considered color palettes, to the fragrance, hospitality, and art; from interiors that express deep respect for Japan, to the placement of centuries-old musical instruments and marble brought from Italy, and even to the tactile sensation of vicuña—this was a truly singular world that can only be experienced in this place. I found myself once again quietly immersed in its depth.

The students were also presented with copies of Mr. Cucinelli’s books, which deeply moved them. We are sincerely grateful for the brand’s generous and heartfelt support of educational initiatives. Among the students is an active film director, and I am confident that they will one day return this kindness in a meaningful way.

20日におこなわれた雅耀会ツアー、山田能資さんのご案内で大倉山スタジオ見学。


2000万年前から存在していた伊達冠石のパワー、大倉山から臨む蔵王の迫力、神秘的な雲、幾何学的なアート。山から降りると自己変容を感じる貴重な体験でした。

雅耀会第一年目の締めくくりとして記憶に残る最高の一日となりました。

関係者と参加者の皆様に心より感謝します。

Gayo-kai tour, with Mr. Takashi Yamada as our guide, visiting the Ōkurayama Studio.

The power of Date Kanmuri-ishi stone that has existed for 20 million years, the commanding view of Mount Zao from Ōkurayama, mystical clouds, and geometric art. Descending the mountain, it was a rare and profound experience that brought a tangible sense of inner transformation.

It became an unforgettable and truly exceptional day, marking a perfect conclusion to the first year of Gayo-kai.

My heartfelt thanks to everyone involved and to all the participants.

ラグジュアリー文脈のなかに日本の文化と伝統をつなぐ雅耀会は、関心のある方どなたにでも開かれております。今年6回(+α)の講座やイベントを通して賛同者が増え、あたたかなオープンコミュニティも形成されてきました。来年もわくわくするイベントが開催されます。ご都合が合う時にぜひ参加してみてくださいね。

雅耀会ツアーは快晴に恵まれました。

ランチは白石蔵王から車で15分くらいの距離にある里山の古民家レストランEs。2024年ゴエミヨ受賞の実力店です。


期待をはるかに超える熟成肉で、あまりの美味しさに全細胞が目覚めるような感覚を覚えました。


シェフの新村彰人氏の哲学も壮大で、美味しさは当然のことながら、お皿、盛り付けの美しさ、ホスピタリティ、すべてが素晴らしい。


めずらしい見た目の鶏も多種飼育されています。牛や馬が放牧されることで人間が本来の姿で豊かに過ごせる環境も創られていく、という考え方に共感します。

周囲の景色も空気もきよらかで、逆に言えば、「なにもない」。このレストランを目的に旅される方がいるというお話にも納得。美食を追求される方は是非一度、訪れてみてください。カウンターでシェフのお話を伺いながらいただくというスタイルがお勧めです。なんとメインのお肉の「お代わり」もありでした!

 

高知信用金庫ビジネスウェア創造プロジェクトの集大成となった記者会見では、身長10センチほどの各職員のミニ・ミ―も紹介されました。

ミニ・ミーは、吉本3Dファクトリーの3Dプリンター、MIMAKI 3DUJ-2207を使って作られています。

360度、写真を立体的に回転させ、背景を変えることも可能。


260名の職員全員のビジネスカジュアル版ミニ・ミーが作られ、集められて紹介された光景はちょっとした壮観でした。(全員、ミニ版映えするポーズをあえてとっています🤾‍♀️)
(中央に理事長と私がおります)

高知信用金庫は、金融機関を超えた先端的でクリエイティブな地域活性化機関でもあり、現在、高知市内に巨大な近未来的アニメクリエーターラボ複合施設GEARを建設中です。


写真は建設中の現在の写真、下はHPや公式インスタグラムにも掲載されている完成予定図です。

2022年から高知信用金庫でビジネスウェアの開発を手掛けてきました。地域活性化の使命も担い、信頼と親身を両立させるドレスコードを3種設定し昨日記者会見。高知のテレビ3社に大きくとりあげていただきました。職員の装いにこれだけの規模の予算と年月を投じた企業のプロジェクトは前例がありません。

高知信用金庫は「地方の信用金庫」のイメージを大きく覆す企業で、日本のアニメクリエーターの中心地として大胆なプロジェクトも次々に手掛け、各地の斬新な開発の先頭に立つクリエイティブ集団です。金融機関としての端正なスーツだけではなく、そうした事業で「ともに汗をかく」ための服装を手がけることもこの仕事の課題でした。

・月~木の接遇ビジネスカジュアル
(決して軽装化ではなく、職員が自覚を持って選ぶゆえにハードルが高い)
・金はドレスアップフライデー
(正統派の王道スーツスタイル)
・主に土日の地域貢献カジュアル

約260名の職員に毎年、春夏と秋冬(お正月には新人)に研修と実演、ひとりひとりにオーダーメイドのスーツを作るという手間暇を3年以上、重ねて、全職員が自覚的に装いと仕事に向き合えるマインドを養い、ワードローブを整えてきました。

その集大成としてのドレスコードが2026年1月より実施されます。


たかが服、制服でいいじゃんという見方もあるでしょう。ただ、それをしないで細部にいたるまで徹底的に美意識を貫き、人を大切に育て、サービスに投資するのが高知信用金庫がずばぬけている理由なのです。山崎久留実・理事長の強力なリーダーシップにより多領域にわたる事業が構想され、推進され、地域の方々を巻き込んで活性化しています。


どんな津波が来ようと顧客データを守り抜くための鉄壁の守御体制が敷かれている春野本部は、多くがイタリアの大理石で作られており、内部には世界の著名アーティストの作品がシャンデリアのもとに贅沢にふんだんに展示される、初見の誰もが驚愕するゴージャスな巨大要塞です。

各店舗も圧巻で、やはり大理石はじめ高級素材が使用されたシックなインテリアに、店舗ごとに異なるテーマのアートが飾られています。そうした店舗サービスの一環として職員のスーツを位置付け、金庫が「プロジェクト」として莫大な支援をおこなっていることが圧巻なのです。軽装化がすすむ時代に、あえて逆行する事業です。だからこそ、理事長は記者会見を開き、一金融機関を超えて地域活性化事業体となるにあたり服装が重要な項目になる、という趣旨を詳細に説明されました。

ひとりひとりのオーダーメイドスーツ制作の実現してくださっているのは、尾州の老舗、国島です。毎回、伊藤核太郎社長はじめ国島社員、そして関連企業のみなさま、時には総勢20名近いスタッフが高知に滞在し、各コンセプトにあったスーツ制作のために奔走してきました。記者会見ではそうした日々も思い出されて、感無量でした。

おそらく世界でも類例のないスーツプロジェクトに関わることができていることを幸運に思い、山崎理事長はじめ高知信用金庫の職員のみなさまに心より感謝いたします。国島はじめ関わってくださっている企業のみなさまにも感謝申し上げます。


Since 2022, I’ve been leading a business-wear project with Kochi Shinkin Bank—an unprecedented, multi-year investment in people, not uniforms.
Three dress codes balancing trust, professionalism, and regional engagement were unveiled yesterday and widely covered by Kochi’s TV networks.

From bespoke suits for every employee to continuous training, this project reflects the bank’s belief that attire is part of human development and service culture.
The new dress code launches in January 2026.

25ans 12月号に寄稿した新時代のエレガンス論。2025年度、45周年を記念して巻頭で展開されたリレーエッセイシリーズですが、とても光栄なことに、そのアンカーを務めさせていただきました。

こちらに転載されています。

齊藤薫さまはじめ、尊敬する方々のエレガンス論も読むことができます。ラグジュアリー論と同じで、知覚に依存するところが大きい概念なので、それぞれのエレガンス論に気づきがあります。

AKRIS 2026 Spring/Summer Exhibition アンダーズ東京ルーフトップにて。

2026年春夏のアクリスは、アメリカ抽象絵画を代表するレオン・ポーク・スミスの作品に着想を得て、「色と線」「静と動」の関係性を探求したコレクション。


幾何学的でありながら硬質に陥らず、色面とラインが身体の動きに呼応することで、知性と官能が共存するミニマリズムを描き出しています。

構築的なカッティング、計算された余白、そして色彩の緊張感。アクリスが一貫して追求してきた静かな強さが、今季はより抽象度の高い造形として昇華されている印象です。

装飾ではなく構造で語り、トレンドではなく思想で立つ。その姿勢が、現代のワードローブにおける「知的なエレガンス」の在り方を示しています。

岡山デニムとのコラボも💙

Inspired by the abstract works of American painter Leon Polk Smith, Akris explores the dialogue between color and line, structure and movement.
Geometric yet fluid, the collection balances intellectual rigor with sensuality, translating abstract composition into garments that respond to the body in motion.

Through precise cutting, controlled space, and disciplined use of color, Akris reaffirms its signature strength: a quiet, architectural elegance.
Rather than following trends, the collection speaks through structure and intent—offering a refined vision of modern, intellectual minimalism.

Be Suits! 服学 第5弾です。

第4弾の「マフィアとスーツ」に22.5万ビューもいただき、ありがとうございました。熱いリクエストを受けて、マフィア映画の金字塔「ゴッドファーザー」を徹底的に解説するという内容です。

今回はアジャスタブルコスチュームの小高一樹さんにも撮影ご協力を賜りました。映画のなかのスーツを復元した貴重なレプリカ作品の数々を細部にいたるまで鮮明に見ることができます。
小高さん、ありがとうございました🌹

実に長時間にわたる撮影でしたが、濃縮した内容に編集してくださったのは、Z世代の動画撮影チームLuaazです。準備の段階から編集にいたるまできめ細かくプロフェッショナルに進めてくださいました。いつもながらの素晴らしいお仕事に感謝します。

YouTubeリンクはこちらでございます。

それにしても同じことを書いた本は3000部売るのもやっとなのに…

jun ashida & TAE ASHIDA 2026 SS 展示会。

上質な素材は見ても触れても心地よく、精巧なカッティング、非対称でも絶妙なバランス感にはやはり王道のエレガンスがあります。

高市首相効果でジャケットのテーラリングの品格ある美しさにあらためて脚光が当たっておりますね。日本のエレガンスを、世界でがんがんPRしていただきたいと願っています。


なんと来年はTAE ASHIDA ブランド創設35周年にあたるそうです。早い…。ブランドの初期からインタビューをさせていただいていただいたり、毎回ショーにお招きいただいたりするなかで多くを学ばせていただいたので、感慨深いものがあります。ファッションブランドが10年続くのが稀有と言われる状況で、長く続き、しかも発展していくというのは本当にすばらしいことと思います。

 

jun ashida & TAE ASHIDA 2026 SS showroom.

The refined materials are a pleasure both to see and to touch, while the precise cutting and the exquisite sense of balance—even in asymmetry—embody a true, classical elegance.

With the recent “Prime Minister Takaichi effect,” the dignified beauty of impeccably tailored jackets is once again in the spotlight.

Remarkably, next year marks the 35th anniversary of the TAE ASHIDA brand. Time truly flies.
Having had the privilege of interviewing the brand from its early days and being invited to every show over the years, I have learned so much along the way, which makes this milestone especially moving for me.

In an industry where it is often said that even surviving ten years is rare for a fashion brand, to endure—and to continue evolving and growing—is genuinely extraordinary.

都心のあらゆるきらきらを圧倒的な資本力を背景に問答無用で凌駕してくるディズニー。

次から次へと襲い来る、けた違いの圧倒的な光と音。

チャイコフスキーの「花のワルツ」が、ホラーのBGMにならずに朗々と響き渡ってさまになる数少ない場所ではないでしょうか。


ロマンティック・エネルギーを1年分は充電させていただきました。


もうおなかいっぱい……と思ったらとどめの花火が真上に。

来年のディズニーファッション本に向けて目指すべきレベルをあらためてイメージのなかに叩き込みました。


ここまでやる。徹底してやる。予想を超えていく。スケールにおいても細部においても。そういう世界観。あやかりたい。

今年10月に開業したばかりのホテル、JWマリオットホテル東京で開催されたSKAL Club (観光関連産業のマネジメント層が集まる国際組織)の12月の東京会にお招きいただき、参加してまいりました。

高輪ゲートウェイ直結の「禅」に着想を得たホテルとあって、近未来的ながら落ち着きを感じる建築。

総支配人はクリストファー・R・クラーク氏。

良いホテルに育っていくことを願っています🌹

高輪ゲートウェイにもはじめて降り立ちましたが(!)、夕刻の山手線の駅とは思えないほど「人がいない」。きれいで解放感のある駅でした。駅前もきらっきらです。

Men’s EX ファッション特集号でインタビューを受けた記事がウェブにも転載されました。

スーツ360年の歴史と現在地。そして未来

21世紀に入り、現代スーツはかつてない多様化時代へ

 

来年のスーツ生誕360年に向けてあちこちで動きが出てきておりますよ。私もスーツ関連の仕事が着々と増えてまいりました。全国のテーラーのみなさん。ぜひ大きな波に一緒に乗っていきましょう。

 

高市首相のファッションにつき、産経新聞からインタビューを受けました。記事はこちらです。

首相のファッションや持ち物については、fashionsnap、Bloomeberg、週刊新潮などにすでに同じようなことを書いたり話したりしており、これから何回か女性ファッション誌でも掲載される予定です。

もうひと段落したとみてよいですよね(圧(笑))。

Precious Watch Award 2025

昨年に続き、審査員を務めさせていただきました。

主に世界のラグジュアリー文化の潮流という視点からコメントしています。技術革新や豪華な装飾の共演を超えて、伝統や素材、物語や精神性が豊かに絡み合う時代を迎えているという審査後の印象でした。時計は思想や個性、感性を映し出す文化の結晶ですね。「読み」ごたえがずっしりという時計ばかりでした。

発売中のPrecious 2026年1月号の別冊としてまとめられています。メンズ部門もあわせて紹介されています。ご覧いただければ幸いです。

 

シャツやニットの上からでも着用可能なメンズきものを展開するY&Sons が表参道に店舗オープン。

きものやまとが展開する4ブランドがすべてこの近辺に揃うことになる。おめでとうございます。

きもの業界に新風を送り続ける社長の矢嶋孝行氏に関しては『「イノベーター」で読むアパレル全史増補改訂版』でも詳しく紹介していますので、ぜひお読みになってみてくださいね。消防士、ホテル業界の経験を経て家業を継ぎ、閉鎖的なきもの業界の「常識」をことごとく超えて快進撃を続けていらっしゃいます。

表参道はきらっきら✨

Y&Sons has opened a new store in Omotesando, offering men’s kimono that can be worn easily over shirts or knitwear.

With this opening, all four brands under Kimono Yamato are now located in the same area. Congratulations!

President Takayuki Yajima, who continues to bring fresh innovation to the kimono industry, is also featured in depth in The Complete History of Apparel Through “Innovators” (Revised & Expanded Edition). I highly recommend reading it. A former firefighter and hotel professional, he joined the family business and has broken through the “norms” of the traditionally closed kimono world with remarkable speed.

Omotesando is sparkling. ✨

KITTE で開催された伝統工芸イベント「職手継祭」。松山ケンイチさんのトークショーをかぶりつきで拝聴しました。撮影も録画もできませんでしたので、うろ覚えの部分もありますが、以下のような内容が印象に残りました。

「青森から来ました」という自己紹介から始まり、笑いをとって会場をリラックスさせた松山さんのお話からは、俳優という肩書だけでは語り尽くせない、骨太な思索と行動力が、静かな語り口の奥に感じられました。

松山さんは青森県出身で、俳優業のかたわら農業にも携わり、鹿や猪などの有害鳥獣の捕獲によって生まれる「革」という資源を活かすために、アップサイクルの革ブランド「モミジ」を立ち上げています。日本の革をどのように表現するのかを考えたとき、行き着いたのが伝統工芸との融合だったそうです。

原点には、地元・青森に残る南部裂織との出会いがあります。古布を裂いて織り直し、全く新しい布へと再生する知恵に、循環の思想を感じたとのこと。

多くの動画を見せていただきながら、伝統工芸の職人たちとの交流が、松山さん自身の価値観を揺さぶったことが語られました。効率を重視する現代の私たちが見失いがちな「精神の豊かさ」が、職人の手仕事の中にあること。同じ技法を研ぎ澄ませ続ける常軌を逸した情熱にふれ、自分自身ももっと前に進めるのではないかという勇気を与えられたこと。

職人の労働が正当な対価として評価されていない現状にも触れ、持続可能な仕組みづくりの重要性を率直に訴えられたことも印象的でした。

また、伝統工芸が本当に輝くのは現場である、とも。職手継祭の展示会場は職人にとってアウェーであり、ホームを訪ねれば、職人は技も道具も歴史も惜しみなく見せてくれる。その体験こそが、心を深く揺さぶると。これは私も同感です。取材に行き、現場の方々の情熱に触れるたびに、自分が変革するように感じるのです。

終始あたたかく誠実で、しかし芯の通った言葉ばかりでした。着用されていた帽子やジャケットもご自分のブランドのものでした。全身、さりげないのに、隙なくおしゃれ。松山さんが伝統工芸を愛し、未来へ手渡そうとする姿勢に、励まされた思いです。

北日本新聞別冊ゼロニイ12月号が発行されました。

「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 37  「一つのバッグが『威信財』になるとき」。高市総理のバッグについて書きました。

エスパシオ ナゴヤキャッスルについての記事が公開されました。こちらです。

信長秀吉家康の将軍的豪華絢爛を連想させる極みつくし、突き抜けた贅。最近のローカルラグジュアリーのトレンドの逆張りにも見えますが、これはこれでテーマパークのような楽しさがありました。(この過剰な突き抜け方、私は好きです)