marie claire vol. 208 (30th April 2026) が発行されました。「伝統工芸とラグジュアリーの未来」に寄稿させていただきました。

ラグジュアリー文脈における日本の伝統工芸はなぜ今盛り上がりをみせているのか? 具体例は? 今後は? など、読者のみなさまの手掛かりとなる大きな見取り図を描いております。

25ans 6月号発売中です。巻頭連載「ロイヤルの肖像」Vol. 6は、皇后雅子さまについて書かせていただきました。

Be Suits! 服学の第7回、第8回の撮影、そしてSuits Upの後半の撮影、と3本の動画撮影でした。移動も含め、まる一日がかりでしたが、楽しい撮影になりました。私物紹介も含めるとこの一年で計10回の出演となります。

これまでの服学

Vol. 1  スーツの歴史
Vol. 2 世界のスーツ
Vol. 3 女性とスーツ
Vol. 4 マフィアとスーツ
Vol. 5 ゴッドファーザーとスーツ
Vol. 6 英国王室のスーツ
Vol. 7 近日公開
Vol. 8 近日公開

撮影チームは20代中心のLuaazです。今回もありがとうございました。

クリムトが描かれているのは帯で、帯をとるとシンプルな表紙が現れます。

今の日本ではエレガンスがお上品マナーと直結しているように感じるのですが、この本を書こうと思った動機のひとつに、エレガンスという概念を、そういう表層の問題から解放したいと思ったということがあります。

エレガンスとは、お上品マナーや優雅な振る舞いのことではありません。高価なものを身につけることでもありません。容姿の美醜や年齢や富の多寡やジェンダーとはほとんど関係がありません。

エレガンスとは「どのように世界と関わるか」という判断の技法です。

古代ギリシアの身体観から宮廷の作法、近代の思想、科学の方法論、そして現代のビジネスや組織の設計に至るまで。エレガンスは時代を超えて、暴力と欲望を制御し、他者との距離を調整する知として機能してきました。

それは装いに現れ、言葉に宿り、制度にまで及びます。

美学であると同時に倫理であり、社会を動かす力として働いてきました。

アルゴリズムが「正解らしきもの」を出し続ける時代に、何を選び、何を退けるか。どこで踏みとどまるか。その判断の一つひとつが、人の品格と関係の質を形づくり、ひいては社会を変えていきます。

思想史・文化史・科学・フィクション・ファッション・ビジネスを横断し、この曖昧で誤解されがちな概念を「人間理解のための思考の形式」として読み解く、おそらく前例のない試みです。

私のこれまでの研究や仕事、思想の総決算となるような一冊です。

『エレガンス入門』。

ちくまプリマー新書より『エレガンス入門』が5月7日に発売されます。

見本が届きました。ご予約を各サイトで受付け中です。どうぞよろしくお願いいたします。

ヘンダーソン先生(スパイファミリー)のエレガンスとぜひ照らし合わせてみてください✨

北日本新聞別冊「ゼロニイ」が発行されました。連載「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 42では、ノルウェー大使館で開催された、ファッションとジュエリーにおける「責任」をめぐる対話を聞いて考えたことを書いています。

ジュエリーにおけるサステナビリティ最先端を走るトムウッド。

ファッションにおけるサステナビリティ最先端をリードするCFCL。

両者ともに、持続可能性や倫理を全面に出さない、という姿勢が印象的でした。

美しいから手に取った…その結果、倫理的に正しく作られていた。この順序が大切だというのです。

JBpress autographにて公開されました。

日本の戦後の文化史・ファッションメディア史としても興味深く、見ごたえずっしりです。

ラグジュアリー文脈における日本の工芸技術の展開という意味では、この方が先駆者であったかもしれません。

 

Vulcanize Londonでエリザベス2世生誕100年を記念する特別写真展。


女王が愛用されたブランドの商品と写真をあわせて楽しめます。

ローナ―のバッグ、スマイソンの文具をはじめ、英国王室御用達ブランドを堪能するよい機会。

王冠や王笏のレプリカも。

『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』(吉川弘文館)やYoutube「英国王室とスーツ史」もあわせてご覧いただければ幸いです。

初夏の光が明るい日曜の朝に、思い立って近所でいちご狩り。

6種のいちごが食べ放題でしたが、白い「あわゆき」がいちばん甘かったかなあ。

摘みたていちごはみずみずしくて、生き返るような思いがしました……。

おかげさまで創立8周年を迎えました。日頃のご愛顧に心より感謝申し上げます。

9周年、10周年に向けて、目の前の人と仕事に丁寧に向き合いながら、着実に成果を重ねていこうと思います。

引き続きどうぞよろしくご指導をお願いいたします。

MIKAKO NAKAMURA  2026 Autumn&Winter Collection 展示会に伺いました。

テーマは、LOVE as a Form〜かたちある愛

親から子へと受け継がれる愛、動物への慈しみ、植物との共存といった愛。こんな暴力的な時代だからこそ。

シーズンカラーは、
空の色、チュレステ(青)
植物への敬意、ヴェルデ(緑)、
大地への愛、テッラ(ブラウン)。

一点一点、存在感が圧倒的なのですが、素材と縫製の力も大きい。

世界最高レベルの日本のシルク「ミカドシルク」や、とろけるようなカシミア。国内でも縫える職人が限られる特別なステッチ。間近に触れてパワーが伝わってくるものが多い。このような素材や製法を守ることで、国内産業、国内職人の保護も続けていらっしゃいます。

今回は三加子先生じきじきにご紹介いただきました。上はデザイン画です。

こちらは犬さん用の総カシミアのケープです。

森英恵さんも(エリザベス2世とともに)生誕100年なのですね。

「森英恵 ヴァイタルタイプ」展が国立新美術館で、4月15日から7月6日まで開催。内覧に伺いました。有意義な発見の多い、見ごたえたっぷりの展覧会です。

詳細は近日中に、記事としてお届けします🌹

森英恵さんの業績については『「イノベーター」で読むアパレル全史増補改訂版」』でも解説しています。

 

日比谷公園でネモフィラが咲いていました。

八重桜やつつじの濃いピンクもよいですが、一面のブルーも目に涼やかですね。

初期ディズニープリンセスの多くはブルーを着ています。ブルーは西洋文化の文脈においては、女性の誠実さを表現する色でした。変化するのは1950年代なのですが、その経緯についての詳細は『ディズニー服飾史』のなかに書きますね。

雅耀会にて、MIZEN・寺西俊輔氏の話を聞き、直にその技術を解説していただきました。

寺西氏は元エルメスの3Dデザイナー。着物の反物幅38cmを「制約」ではなく「創造の起点」にする人。牛首紬×ニットの仕立てに3年。日本では不可能と言われた技法を実現しました。


現代ファッションは3秒の勝負。でも大島紬の泥染めや絣の工程を知れば、同じ反物の見え方が変わる。「100万は高い」が「100万でも安い」に変わります。

その変化は、自分の内側で起きる変化。

「3秒ではわからない」ことを、恥じるのではなく、価値として堂々と語ること。各素材が生まれるまでのストーリーに加え、素材を活かしきる、<日本ブランド>たりうる高度な技術。これを世界中に翻訳して伝えるストーリーテラーの育成も急務と思われます。

At Gayō Society, designer Shunsuke Teranishi of MIZEN shared his vision: making technique—not the designer—the protagonist of fashion.

A former 3D designer at Hermès, Teranishi builds garments from the 38cm width of kimono bolts, treating constraint as creative origin. It took three years to develop a linking technique joining kimono silk to knit—a construction deemed impossible in Japan.

Modern fashion demands instant impact. But learning the months of kasuri dyeing and hand-weaving behind an Ōshima tsumugi bolt transforms how you see it. The object stays the same. Your perception of its worth does not.

In a time of eroding trust in digital imagery, the story behind the hand matters more than ever. Japan’s traditional crafts hold that story. The challenge is learning to call it luxury—with conviction.

*Gayō Society is a forum dedicated to exploring traditional craftsmanship through the lens of luxury. I serve as its advisor.

Precious 4月号で取材を受けたジャケットに関する記事が、オンラインでも公開されています。

女性向けジャケットは世界的に市場拡大の傾向にあります(典拠あり)。若い世代はジェンダーフリー感覚で羽織っていらっしゃいますよね。20世紀後半の肩ひじはった感じはまったくありません🍒

さて、「エレガンス入門」三校を終え、すべて私の手を離れました。出版社からは5月7日に発売です。amazonでは5月9日となっております。予約受付が始まっております。どうぞよろしくお願いいたします。

休む間もなく、次の「ディズニー服飾史」の完成に向けて書き続けております。

連載「ラグジュアリーの羅針盤」がウェブ公開されました。パリ・ファッションウィーク公式スケジュールで「陶器の服」を発表したデザイナー、中里唯馬さんにお話を伺いました。こちらからお読みいただけます。

「着る、着られない」の問題ではなく、ファッションを通して社会全体に課題を提示してみせることにパリ・ファッションウィーク オートクチュール部門の存在意義のひとつがあります。中里さんはそれをもっとも鮮明でラディカルな形で行い続けている、すばらしいデザイナーです。

Photo: YUIMA NAKAZATO Spring/Summer 2026 Collection @MIKA INOUE

 

Luxury is not optimization.
It is the refusal of it.

Ceramic haute couture by Yuima Nakazato at Paris Fashion Week.
Fragile “armor” for an age of war.

English version.

Be Suits!チャンネルでの出演がなんと8回目となりますが、KASHIYAMA新宿店でスーツアップの撮影でした。開店前に撮影。朝7:30からの仕事でした。来月の公開となります。

後ろ姿は店長の板垣さんです。

今回もLuaazの20代のスタッフのみなさまがきびきびと進めてくださいました。ありがとうございました🌹

Forza Style にお招きいただき、干場義雅編集長と「スーツの教科書」をテーマに対談しました。

こちらからご覧いただけます。

サムネイルがこんな感じで、私が編集長を叱っている図のようになっていますが(笑)

ヘグセス国防長官と小泉防衛大臣が会談したときのレジメンタルタイのことについても言及しています。

歴史の場面についてもスタッフのみなさまがイラストをご用意くださって、理解しやすい動画として編集してくださいました。干場編集長はじめ講談社スタッフのみなさまに心より感謝します。