2010年8月6日
今日中にやらなきゃいけない仕事の締め切りが2つありながら、どこから書いてよいかわからないままジレンマに陥り、鬱々と時間だけが虚しく過ぎていく。
そういときには、つい手近にある積読中の本を手に取ってしまう。今日、たまたま読み始めてしまった本がまずかった。東野圭吾『夜明けの街で』(角川文庫)。読み始めたらおもしろくて止まらなくなって、つい、最後まで、読了。
不倫初心者の40男の心理小説×それにスパイスを添えるミステリー、といった感の、楽しい小説だった。サザンオールスターズの、ヨコハマを舞台にした不倫の歌(たしか、赤いランジェリーがカバーの写真に使われていた)からイメージされた小説のようで、重過ぎなくて、楽しく読み終える。
軽いスタンス(と思わせる筆致・・・・・・これが実はタイヘンではあるのだけれど)でいいのだ、と楽観できて、無事、自分の仕事の締め切りもなんとかクリア。
不倫初心者の男というのは、初恋中の中学生以上に、愚かしくて初々しくてかわいらしくて情けない、とこの小説を読んであらためて思ったことであった。当人は切実なんだけど、という描写がリアルで、紋切り型の行動が生むコミカルな味わいがよかった。熟練者の、ふてぶてしい落ち着きの奥にある心理、というのを東野さんにぜひ次、書いていただきたい(笑)。
1998年のサザンのシングル「LOVEAFFAIR-
秘密のデート」ですね。
それにしても、時折、サザンの熱狂的なファン
に出会います。やはり国民的人気なんだなと
実感しますね。桑田さんの無事回復を祈って
います。
>たけいさん
タイトルご指摘ありがとうございます。
このシングルCD持っていたのに、
題名がすぐ出てこない(苦笑)。
ぼけぼけです。
音楽の世界には疎い私でも、
サザンだけは時々買っています。
桑田さんは、その「存在が<ない>ことが、
考えられない」ほどの影響力をもつ人ですよね。