クリスチャン・ルブタンが、赤いソールをめぐってイヴ・サンローランを訴えていた件。NYで第一回目の判決が下されました。(「テレグラフ」10日付 Christian Loubtin loses round one of red sole battle with Yves Saint Laurent)

ラウンドワンにおいては、ルブタンの敗け、でした。判事はヴィクター・マレロ。

赤いソールをトレードマークとするルブタンは、2011年リゾートコレクションで赤いソールを展開するYSLに対し、100万ドル以上の損害賠償を求めていた。これに対し、YSL側は、赤いソールはすでにルイ14世や、「オズの魔法使い」のドロシーがはいており、ルブタンが最初ではない、と主張していた。さらにYSLは、赤いソールを独占的に不正に使いすぎ、とまで非難していた(写真は「オズの魔法使い」のドロシーがはいた、ルビーレッド・ソールの靴)。

Wizard_of_oz

これに対し、判事は、レッドソールはルブタンのみに許されるブランドの刻印なのかどうか、証明することは難しいとして、ルブタンの訴えを退けた。

YSLの弁護士は、法律事務所Debevoise & Plimton のデイヴィッド・バーンスタイン。

「いかなるデザイナーも、服飾アイテムにおいて一つの色を独占すべきではない、というわれわれの主張に対し、判事マレロが同意してくださったことを感謝します。YSLのデザイナーはアーチストであり、ほかのデザイナーと同じように、各シーズンのファッションをデザインするときには、あらゆる色彩を使う権利があるべきです。YSLが当初から指摘してきたとおり、ルブタンによる赤いソールのトレードマーク登録じたい、認められるべきではありませんでした。この登録が取り消されるべきであるというわれわれの主張に、判事が同意してくださったことをうれしく思います」

とはいえ、これで終わったわけではない。YSLは2011年のリゾートコレクションの販売続行を許された段階であり、裁判は来週も続く。お楽しみに(?)。下は、とりあえず「救われた」(?)YSLの靴。

Ysl_red_shoes

0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です