紫綬褒章を受章した女優の大竹しのぶが、会見で「過去の男」たちへの感謝を述べたということが週刊誌などで取り上げられているが。
「最初に結婚した主人(服部晴治氏)、つかこうへいさん、蜷川幸雄さん、野田秀樹さん、いろんな男の人たちが私を支えてくれた。(明石家)さんまさんには、私の中の“軽い”部分、コメディーも楽しく思えるって部分を出してもらった」
ウェブで紹介されていた週刊文春の記事では、こんなコメントも紹介されていた。
「大竹は男性の才能に惚れるタイプ。野田氏も大竹の女優としての才能に惚れていた部分が強かったから、別れた今も、仕事を通じて交流できるのでしょう」(演劇関係者)
「男に溺れるのではなく、最初の夫からはドラマを学び、さんまから笑いを、野田から舞台の魅力を教わって、着実にステップアップしてきた希有な例」(テレビ関係者)
これを読んですぐ連想したのが、ココ・シャネル。きら星のような愛人たちとの交際から、そのつど、さまざまなインスピレーションを受け、ファッションや香水やアクセサリーに昇華させた。別れたあとも、友情を保ち、イギリス、ロシア、スペイン、フランス、イタリア、ドイツなどなどにまたがる元愛人たちのネットワークは、生涯にわたりシャネルを支え続けている。
サンローラン(男だが、まあ、この方のパートナーは男だし)もそうだけど、やはり突出した成果を出す人は、公私混同というか、仕事をプライベートをきっちり分ける、みたいなせこいこととは無縁なのであるなあ…とあらためて感じ入る(オノ・ヨーコとか、神楽坂恵とか、マリア・カラスとか、エディット・ピアフとか、マリー・キュリーとか、ほかにも例を挙げればきりがない)。恋愛の情熱と仕事への情熱、それが不可分になってその人の中でトータルな化学反応を起こしているからこそ、人の心を動かすようなものが生み出されている。公私混同って、うまく機能すればだが、少なくともアーティスティックな分野においては、最強のモチベーションとなるばかりか、想定を超える成果を生み出す起爆剤になるらしい。
読ませていただいて、
仰るとおり!と思わずPCの前で頷いてしまいました。
素晴らしき公私混同。
パートナーでも愛人でも溺れることなく、
その人々の才能をつかい自分の新たな一面を引き出し、
さらに自分のものとして消化し
観客を魅了する。
そんな女性になりたい!と憧れます。
麻友子さん
コメントありがとうございます。
溺れることなくっていうか、
公私の分け隔ても不可能(無意味)に
なるほど愛しちゃう、っていう
ことなのかな?とも思います。
名前を挙げた女性たちは、
それぞれに形は違えど、
深くて「すごい!」恋愛をしてますね。
計算ずくじゃなくて結果として
公私混同になっちゃった…というあたり、
憧れポイントかな?(笑)