昨日、あるプロジェクトの打ち合わせの後に連れて行ってもらった、とっておき感のあるバー。渋谷の猥雑すぎる喧騒の中に、「え?」とびっくりするような静かなたたずまいの店が。


昭和初期の古い民家を改造した、レトロモダンな「Bar すがはら」。天井には、どっしりとした梁が見える。

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靴を脱いでスリッパに履きかえて、厚い一枚板で作られたバーカウンターに座るのだけれど、照明といい、雰囲気といい、あらゆる要素がなんとも落ち着くのですね。お酒の種類も多い。

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ぎくりとしたのは、芋虫がまるごと入ったお酒の瓶。酒好きの間では常識なんだそうですが、私は初見。メスカルという、まあ、テキーラもこれの一種、というお酒らしいのですが、生の芋虫を入れることで、アルコール度数が正しく高い、という証明になったとのこと。(ある程度高いと、芋虫がそのまま保存される) 

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ボトルの最後の酒を注いで、芋虫がでてきて、それを飲み干したら幸運が訪れるのだとか。メキシコではイモムシを粉状にひいた食品もあるそうなので、まあ、別になんということはないらしいのですが・・・。それにこんな程度でぎょっとしていたら、マムシ酒とか、さそり酒なんてどうなる。でもやっぱり、芋虫さんとひきかえの幸運は、ちょっと遠慮したいかな^_^; 私はおとなしく、イチゴのカクテルにしとく。でもイチゴの形状っていうも、改めてみると不気味だな。最初に食べた人は勇気が要ったかも。イチゴも芋虫も神の創造物という意味では平等のはずなんだけど。

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芋虫メスカルのようなキャパ超えのモノや、民家改造バーのような新しいイマジネーションに出会うたび、およそ人間の想像力とタフネスに限界はないことを思い知らされる……。

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