折に触れて思い出すジョージ・ルーカスのことば。
“Always remember, your focus determines your reality.”
「どこに焦点をあてるかで、あなたの現実が決まる」
朝日新聞7月19日(日)、求人欄「仕事力」。「企画アタマが生き残れる」、増田宗昭さんの巻、第3回目。「斜陽の分野はしぼむのか」あの代官山蔦谷書店は、増田さんが2年間、あの代官山の土地の地主さんのもとへ通い続けて実現したものだった。
「本が読まれなくなったのではない。本を読みたくなるライフスタイルが手に入らなかったのだと、それこそ考え方も書店企画も真剣勝負で挑みました」
「企画の素材は何かと言えば、夢に加えて、確かなデータと広い情報です。アイデアは情報でひらめき、それを企画に練り上げていくにはビッグデータの裏付けがいる。気になったデータは、社内、官公庁やメディアが発表する数字まで蓄えておき、また、思いついた考えは徹底的にメモに残すこと」
「でも僕は、データと情報の具体的な探し方を教育したりはしません。なぜなら、企画というのはあなた自身の感受性から始まるものだから。(中略)自分をとがらせ、それを実現するための資材を、あらゆる所から自分の磁石で拾い集めてくるんです。そして、集まったものの収集がつかなくても、僕はそのまま課題を持って眠りに就く。不思議なことに脳は、睡眠中に情報を肉体化してくれるようです。なかなかまとまらない企画に悩んでいる時でも、目覚めると自然に整理されているという体験を何度もしました。なぜか。おそらく自分の思考が一貫しているからです」
これは早朝(3時~7時)に原稿を書くことが多い私も納得するなあ。前の日までにできるだけの調べ物をしておく。調べても調べてもきりがなく、どこからどう書いていいかまったく収拾がつかない。そういうときは、そのまま眠るんです。朝起きると、すっきり書けるんですよね。脳が勝手に整理してくれているという実感があります。なにもせず眠るというのとは違います。前日までに資料を集めるだけ集めて、悩むだけ悩んでおく、で、あとは脳に委ねて眠る。これがとても重要。徹夜はぜったいにNG。
もちろん、何日かぶっ通して徹夜したほうがよい仕事ができるという人もいる。そういう人もいる。
それにしても、増田さんはいい顔しているなあ。
記事を興味深く拝見させて頂きました。
代官山エリアは代々の地主さんが見事ですね。
戦後も槇文彦さんと相談しつつ、地域と東京のために合理的に土地を活かしたと聞いております。
増田さんも本当にイイお顔ですね!
エスさま
増田さんの回、4回分全部、表情がすてきで、いちいち掲載したいくらいなのですが(笑)単行本化を待ちます。