2015年8月22日
朝日新聞8月17日(月)。肖像写真の強い視線にひきつけられた記事。文章も力強い。伊福部昭さんの巻①。
「ひとつのパターンをくり返していると、そろそろ転調か何かやらなきゃ、なんて焦りが来るものなんです。でも伊福部さんの音楽は、無駄な転調も小細工もなく、強い意志でそのまままっすぐ進んでゆく。既存の形式にも頼らず、自身の力だけで曲が立っている。ブレないというのは途方もない胆力の賜物です」
「ほんものの音楽は、特別なものでも理論がつくるものでもなく、その場の自然な感興から何気なく生まれてくるもの」
これよくわかる。
あとから読んでおもしろい文章にしても、理論から生まれたものではなく、その場の感情や空気にどっぷり浸る中からぽっと生まれたものだったりします。アタマで「作文」しようと思ってもだめなんですよね。
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