2020年5月2日
Day 6 です。そろそろ飽きた……というタイミングかと思われますので、適当にスルーしてくださいね。本日のテーマは「見立ての快楽」です。
一時期、「荒俣宏」になりたくて文体模写までしていたことがありました。「マグナカルタ」の連載は、「荒俣宏だったらダンディズムをどう書くか?」と想像しながら書いたもので、文体は「帯をとくフクスケ」風です。
いったいどこから集めてきたのかというほどの圧倒的な量の資料を積み重ね、一見、何の関係のなさそうなものをとんでもない「見立て」の能力で連携させていき、最後は予想もしなかった結論に跳躍する、という独特の快感を与える荒俣論法。最後の最後にすっとぼけた感じで笑わせるのも「すぐれた論理を披露してしまったことへの恥じらい」みたいなものを感じさせて最高です。
選んだ4冊はそれぞれテイストも内容も異なりますが、企業研究をしたい学生さんには「広告図像の伝説」をお勧め。森永のエンゼルマーク、グリコの万歳マーク、カルピスのあのマーク、キリンのマーク、はたまた三越のライオンなどなど、おなじみの大企業のロゴやシンボルがいかにしてできあがったのか、企業理念や企業の歴史が「絵」とともに鮮やかに記憶されます。
「エロトポリス」は「スーツの神話」を書くときに多大なインスピレーションを与えてくれた本。
荒俣宏の高みにはまだまだ遠いですが、目指す高峰があるというのはありがたいことですね。
みなさま、どうぞよい週末をお過ごしください。
#BookCoverChallenge
#Day6
#FourBooksforFourBatons
#StaySafeStayHealthy
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