幻想的な金魚たちが織り成すアートの世界が、銀座三越新館アートアクアリウム美術館で展開されています。

赤い光に包まれた金魚鉢には、妖しさが漂うヒガンバナが絡まり、異界への入り口を感じさせる佇まい。「百花繚乱」の世界に水中を泳ぐ金魚たちが優雅に動く…のですが水中に閉じ込められている図がそこはかとなくホラー。音楽もその効果を狙っています。

館内には色とりどりの照明を浴びた水槽が並び、それぞれ異なる耽美な世界を展開。青や赤に彩られた円柱の中では、金魚たちが舞い、その場で時が止まったかのような感覚に陥ります。月を背にした映像展示では、秋風に揺れるススキの影が、儚さと同時にジャパンホラーを思わせる不思議な恐怖感を引き出します(トップ写真)。

頭上に広がる無数の提灯の灯りは、幽玄の世界へと誘います。どこか異世界の空気感が漂うこの耽美な展示は、「現実と非現実の狭間」に迷い込む感覚を味わわせてくれる幻想世界でした。

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