銀座和光アーツアンドカルチャーでは、パリのOGATAが手がけるプロダクトの一部も期間限定で紹介されています。

OGATAは、茶・香・和菓子・工芸・食を所作(sahō)として再編集し、日本の暮らしの美学を現代に翻訳するプロジェクト。パリ・マレ地区にある拠点は、茶室や和菓子店、香のスペースが一体となった「日本文化のための非公式大使館」とも呼ばれています。
創始者の緒方慎一郎氏は、長崎県出身のデザイナーで、1998年に設立した「八雲茶寮」や和菓子ブランド「HIGASHIYA」、プロダクトラインなどを手がけ、日本の食と工芸を横断する仕事で知られてきました。​


建築・インテリア・プロダクト・グラフィック・パッケージングまで一貫してディレクションする総合デザイナーであり、「日本の伝統文化を土台にしながら、次世代の日本的ライフスタイルを再定義すること」を自身のミッションとし、その集大成・国際版としてOGATA Parisを立ち上げたそうです。

香りのラインナップのなかには坂本龍一さんにまつわるものもあり(トップ写真)、くせ強い香りながら余韻は甘め。なるほど!でした。

At Ginza Wako Arts and Culture, a curated selection of products from OGATA Paris is currently being showcased for a limited time.

OGATA is a project that re-edits tea, incense, wagashi, crafts, and cuisine as sahō—daily gestures and rituals—and translates the aesthetics of Japanese living into a contemporary context. Its base in the Marais district of Paris is often described as an “unofficial embassy of Japanese culture,” where a tea room, wagashi shop, incense atelier, gallery, and restaurant form a seamless cultural environment.

The founder, Shinichiro Ogata, is a Nagasaki-born designer known for crossing the worlds of Japanese cuisine and craftsmanship through projects such as Yakumo Saryo, the wagashi brand HIGASHIYA, and various product lines since establishing his studio in 1998. As a holistic designer who directs everything from architecture and interiors to product, graphics, and packaging, he has set out to “redefine the next generation of Japanese lifestyle rooted in tradition”—a mission that culminated in the international launch of OGATA Paris.

Among the fragrances on display is one inspired by Ryuichi Sakamoto—surprisingly bold with an eccentric edge, yet leaving a sweet afterglow. A delightful discovery.

銀座和光の地階アーツアンドカルチャーで、「suzusan collection – Colors in mind」が開催中。初日のレセプションに伺いました。

村瀬弘行氏が有松絞の背景や制作の過程を詳細に解説。以下、ごく一部ではありますが、お話のダイジェストです。

有松絞は、世界の絞り文化の中でも少し特別な存在です。というのも、多くの地域では「自分たちの暮らしのため」に染めが始まりますが、有松は違うのです。1608 年、街道沿いの小さな村として誕生した有松では、旅人に売るための「商品」として絞りが発達しました。東海道を行き交う人々の目を引くため、模様はどんどん複雑になり、江戸幕府はついに「絞りは有松以外で作ってはならぬ」と専売制を敷きました。結果、わずか 800 メートルほどの町に、200 種類以上もの技法が生まれます。この密度の高さは、世界でも類例がありません。

今回の展示では、そんな「有松ならではの進化」と、村瀬氏の「頭の中の色(colors in mind)」がわかりやすく表現されています。

ラフ・シモンズ時代のディオールも有松絞を採用しています。2014 年のオートクチュールでは、suzusan の立体的な布づくりが採用され、わずか 4 週間で依頼内容を仕上げたそうです。機械では再現できない「偶然性と規則性の共存」が生む美しさは、私も「ディオール展」で実物を見て感動した記憶があります。

会場には、こうした工程をそのまま見せる展示や、数字を自分で刷り込むワークショップもあり、有松絞の魅力を体験しながら理解できます。

12月10日まで開催中です。

☆村瀬弘行さんについては『「イノベーター」で読むアパレル全史 増補改訂版』でも詳しくご紹介していますので、ぜひお読みになってみてください。とてもユニークな発想と行動力の持ち主で、海外でビジネスを成功させる秘訣は彼の人柄にあると言っても過言ではありません。

“suzusan collection – Colors in mind” is now on view at Wako Ginza Arts & Culture. 

Hiroyuki Murase offered a fascinating walkthrough of the history and processes behind Arimatsu Shibori. Below is a brief digest of his talk.

Arimatsu Shibori occupies a unique place among global resist-dyeing traditions. While most dyeing cultures began as “craft for daily life,” Arimatsu evolved differently. Founded in 1608 as a small post town on the Tokaido road, it developed Shibori as a product for travelers. Designs grew increasingly intricate to attract passers-by, and the Edo Shogunate eventually established an exclusive production right: Shibori could only be made in Arimatsu.
The result was extraordinary—over 200 techniques emerging within an 800-meter stretch of town. This density is unparalleled anywhere in the world.

The current exhibition beautifully conveys both this “Arimatsu-specific evolution” and Murase’s own creative sensibility—his “colors in mind.”

Arimatsu Shibori has also caught the eye of global maisons. During Raf Simons’ tenure at Dior, suzusan’s sculptural textiles were used for the 2014 haute couture collection, completed in just four weeks. The blend of chance and precision—something no machine can replicate—is what I remember being deeply moved by when I saw the pieces at the Dior exhibition.

The show includes displays of the actual Shibori processes and a hands-on workshop where visitors can stencil their own numbers. It is a rare opportunity to see and feel the intelligence of Arimatsu Shibori up close.

「25ans」で新連載が始まりました。2026年度の巻頭エッセイ「ロイヤルの肖像」。第1回は、生誕100年を迎えるエリザベス女王です。

毎回、世界のロイヤルメンバーをお一人ずつ、ご紹介していきます。

男女雇用機会均等法から40年。「女性が働くということ」をテーマに北日本新聞よりインタビューを受けました。

有料会員向けの記事ではありますが、かなりの分量を無料でお読みいただけるようになっています。記事はこちらです。

大学時代、ケンブリッジ時代の写真もあり。お時間が許すときあればご笑覧くださいませ。

 

 

本日はHUMAN MADE上場の日。ブルームバーグから取材を受けてコメントしました。記事はこちらです。

English Version is here.

記事内でも触れていますが、ストリートブランドの上場というよりもむしろ、カルチャー産業の上場と見たほうが良い現象です。

ひるがえって、西洋型とは異なる日本のファッション産業全体への信頼と後押しにもつながる可能性が大きいでしょう。大きな転換点です。

今回の立役者であるNigoに関しては、『「イノベーター」で読むアパレル全史 増補改訂版』でも項目を立てて書いております。ぜひお読みになってみてください。

matohuが20周年を記念する長着茶会を根津美術館にて開催。

お茶会は3部に分かれ、
まずは一樹庵にて堀畑裕之さんが立ててくださる薄茶をいただきました。

にじり口から入る「わび茶」の空間のなか、matohu数奇尽くしがテーマ。

大磯窯の蓋にmatohuのモチーフである千鳥が配されていたり、太田垣連月さんの和歌「ちどり鳴くかもがわつうづみ月ふけて そでにおぼゆるよはの初しも」にちなむ菓子「夜半の初霜」が用意されたりと、「わび」の雰囲気のなか、ひとつひとつの演出に意味が濃厚に込められ、深い余韻が残りました。

第二部は披錦斎に会場を移し、関口真希子さんがたてるお茶を堪能。

背後の表具には堀畑さんご自身が墨で書いた千鳥が舞い、先だっての部屋の千鳥とトータルで20羽の千鳥が20周年を祝っていたことになります。関口さんの衣装や小物に配されたブルーのアクセントが、渋い茶器や茶碗たちのなかでとても美しく映えていました。

「古今の境をまぎらす」という堀畑さんの表現そのままに、伝統的な美意識やしきたりを、現代の感覚で解釈した、matohuらしさがあますところなく表現された世界でした。


第三部は弘仁亭に移り、酒肴席。ここでもmatohuの美意識のもとにアレンジされたお料理が供されました。

能登の料亭のお料理と、西麻布レフェルヴェソンスのお料理が交互に。

レフェルヴェソンスの生江シェフも参加されていらっしゃいましたが、スタッフの制服にmatohuを採用するなど長いお付き合いのようです。

上の写真右は、生江シェフ。堀畑さん、関口さんのあたたかくて誠実なお人柄とひびきあうような素敵なゲストのみなさまとともに、紅葉の季節の一期一会を楽しませていただきました。

20周年をあらためて心よりお祝い申し上げます。古今の日本の繊細な美意識を未来へ、世界へ伝える素晴らしいブランドです。


matohuがどのようなブランドなのか、その詳細については『「イノベーター」で読むアパレル全史 増補改訂版』でも一項目を設けて解説しています。ぜひ、お読みになってみてくださいね。

8月に開催されたレクサス富山20周年記念「新しいラグジュアリー」のイベントから3か月、登壇者のみなさまと再び交流を深める会が開催されました。

日本画家、オペラ歌手、ピアニスト、製菓職人、写真家、ガラス作家、家具職人、陶芸家、鋳造作家……。アーチストとの会話は深くてインスピレーション満載でした。

レクサス富山社長の品川祐一郎さん、プロデュ―サーのハミングバード社長、武内孝憲さん、素敵な機会を設けていただき、ありがとうございました。


各領域のローカル&グローバルなアーティストを束ねるハブとして、レクサス富山はひとつの文化メディアとしても独自の立ち位置を築きつつあるようにも見えます。

一過性ではなく、10年前、10周年の時から続く長い協力関係であることも注目したいところです。10年後の30周年も楽しみですね。

会場に向かう途中に鮮やかな🌈を見ました。上の集合写真の手はLexusの「L」。他の写真は秋の富山の光景です。

銀座和光でNYのアショカダイヤモンドを扱って10周年。記念イベントが開催されました。


ベンジャミン・ゴールドバーグ氏と杉原千畝氏のトークショーでは、アショカダイヤモンドが技術だけでなく、創業家の審美眼と3年に及ぶ試行錯誤、そして人間と人間との信頼から生まれたことが語られました。

62面のファセット、同カラット比で30〜40%大きく見える光学効果、そして原石のわずか1%しか適さない希少性。

では、なぜ日本では和光のみの独占販売なのか。

理由はシンプル。ラグジュアリーにおいて、最も強い資産は「信頼関係」だから。

価値観の一致、家族経営同士の誠実な対話が、唯一無二のパートナーシップを築きました。

杉原千畝氏の家系がつないだ縁も含め、アショカの物語は人間の選択と信頼が美を動かしていることを教えてくれます。

結局のところ、宝石を未来へ運ぶのは人なんですね……。

強く光り輝くアショカダイヤモンドは、関係性がつくるラグジュアリーの象徴でもあるように見えました。

イベント会場で、庭崎紀代子社長に導かれて隠し扉を開け、向こうの部屋に入ると……そこは真っ赤に彩られた禁酒法時代のバー! 「コーヒー」を頼むと金色にしゅわしゅわ泡立つ私の大好物がコーヒーカップに入って出てきました🍾


Wako Ginza marked the 10th anniversary of presenting New York’s ASHOKA® diamonds with a special commemorative event.

At the talk by Benjamin Goldberg and Chiunori Sugihara, we learned that the ASHOKA® diamond was not born from technique alone, but from the founder family’s aesthetic eye, three years of trial and error, and—above all—human trust.

With its 62 facets, an optical effect that makes it appear 30–40% larger than diamonds of the same carat weight, and the rarity of only 1% of rough stones being suitable, ASHOKA® stands apart.
So why is Wako the exclusive retailer in Japan?

The answer is simple: in luxury, the most powerful asset is trust.
Shared values and sincere dialogue between two family-run houses forged a truly singular partnership.

Including the ties passed down through the Sugihara family, the ASHOKA® story reminds us that beauty is ultimately shaped by human choice and human trust.

In the end, it is people who carry gemstones into the future.
The intensely radiant ASHOKA® diamond seemed to embody the very idea that luxury is created through relationships.

At the event venue, President Kiyoko Niwasaki led me through a hidden door; beyond it was a Prohibition-era bar drenched in red. When I ordered a “coffee,” my favorite golden, sparkling beverage arrived instead.

スリランカ発の高級紅茶、ディルマの2代目CEO、ディルハン・C・フェルナンド氏来日。

セイロンティ―ジャーニーのイベントが開催されました。

次世代の倫理観に基づくラグジュアリー観も明快。関わる全ての人と自然を守りぬくという覚悟をもった経営者やブランドは応援したくなります。


ディルマについてはさらに記事化の予定。しばしお待ちください。

ラグジュアリーマネージメントのゼミの一環で、国立新美術館で開催中の「ブルガリ カレイドス」展を訪問。

あらゆる宝石が生む、めくるめく色と形の重厚な迫力。素材そのものを超えて光と色の建築になっています。

ジュエリーが色彩・リズム・文化的編集力によって価値を創造する「文化産業」であるということをはっきりと示していた展覧会。

ローマの装飾精神を東京のミュージアムで再文脈化することで、ブルガリがどのようにブランド資産の再解釈と未来志向の物語づくりを進めているかを伝えていたかと思います。

みごたえたっぷり、眼福でした。

As part of my Luxury Management seminar, I visited the Bulgari Kaleidos exhibition currently held at the National Art Center, Tokyo.
The overwhelming intensity of colours and forms generated by an array of gemstones was striking — a visual language so rich that the pieces transcend materials and become an architecture of light and colour.

The exhibition made it unmistakably clear that high jewelry is not merely a market for rare resources, but a cultural industry that creates value through colour, rhythm, and the power of cultural editing.

By recontextualizing Roman decorative aesthetics within a Tokyo museum space, the exhibition demonstrated how Bulgari is reinterpreting its brand heritage and crafting a forward-looking narrative for the future.

エスパシオ ナゴヤキャッスルで名古屋的ラグジュアリーの底力を取材してまいりました。
詳しい記事はJBpress autographにて近日中に公開されます。しばしお待ちください。


160枚もの写真を撮影してきました。

とにかくあらゆる面で圧倒される異次元のホテルでした。


1週間前に訪れていたのですが、まだ余韻がさめやらず。

記事にもすべて掲載しきれず、洩れてしまった分は追ってSNSなどでも公開していきます。

想田総支配人と記念写真。

お世話になりましたスタッフのみなさま、ありがとうございました🌹

NIGOが2010年に立ち上げたHUMAN MADEが2025年11月27日に東証グロース市場へ上場する。

NewsPicksの冨岡記者の記事によれば、

・2022年1月期に32億円だった売上は、2025年1月期に112億円を突破。年平均成長率は52%

・最大株主はNIGO氏の関係会社NIGOLD(43.42%)、NIGO氏の盟友で同社のアドバイザーであるファレル・ウィリアムス氏が25.70%、NIGO本人が19.49%。さらに松沼礼CEOと柳澤純一CFO、鳩山玲人CSOがそれぞれ2.92%を持ち、創業者・アーティスト・経営陣による強固な資本体制

松沼礼CEO兼COOへのインタビューも興味深い。

「HUMAN MADEを初めて知った海外のお客さんからすると、イメージはわかるけれども、実際のブランドの世界観や商品がわからない中で、初めて日本の店舗に来てくれる。そこで、おしゃれでカッコよくて、良い人たちが多いスタッフに出会い、日本人らしい、忙しい中でも笑顔があって、おもてなしの心がある接客を受ける。ブランドの世界観がデザインされた店舗の中で買っていただいたとき、そのギャップに「好き」という感情が生まれるんだと思います。今のSNSの時代、知っちゃったものに対する興味関心って抱きにくいですよね。あえて知りたいとか、興味を湧いてもらうことを、どう顧客体験の中でデザインできるかが大事だと思っています。(中略)語り過ぎない、言い過ぎない、見せすぎない。あえて人の匂いを感じさせない」。

ぜひ、NewsPicksで全文をお読みになってみてください。

 

国際的な報道機関からもインタビューを受けたので(記事になりましたらご案内します)、私なりに考えたことを列挙しておきます。

まず、今回の上場は、ストリートブランドの上場というより、カルチャー産業の上場であり、日本文化の上場でもあるということ。

NIGOは、30年以上にわたり、日本発のカルチャーに市場価値をつけてきた人です。日本で初めて、ストリートカルチャーを基盤にしたクリエイティブ事業が資本市場で価値ある事業体として認定された、という象徴性があります。

だからこそ、この企業の上場は、日本ファッション史のターニングポイントでもありますね。日本の次世代ラグジュアリーがいよいよ視界に入ってきたという感もあります。

また、NIGOはデザイナーであると同時に、世界の潮流を動かしてきたカルチャー・クリエーターでもあります。その彼が創業したブランドが上場するということは、日本のストリートカルチャーはもはやサブカルではなく世界市場を動かす産業であるという国際的なメッセージにもなりますね。

ファッション産業にとっての影響も大きい。近年、業界のデザイナー交替の高速化や財務・投資主導のブランド再建が進み、クリエーションよりKPIという流れが優先されがちでした。しかしHUMAN MADEの上場は、クリエーション起点でも持続的な成長は可能という実例になります。

さらに、世界では中国の消費減速を背景に、クリエイティブな国としての日本への関心が回復しています。上場は投資家に対し、日本ブランドはグローバル市場でも戦えるという証明になり、他の日本ブランドの資金調達にも追い風になります。

HUMAN MADEがクールジャパン文脈と関係が薄い感じもそこはかとなくしています。むしろ、国とは距離をおいた文化のパッケージングが受けているのではないか。世界の若い世代から見ると、東京の空気感、ストリートの自由、職人性と遊び心の両立、オタク文化の多層性がぎゅっと濃縮されたものが嬉しい。この濃度がHUMAN MADEには高い。ニッチが巨大化してこうなった、という印象があります。

今後の展開に期待します。

 

NIGOについては『「イノベーター」で読むアパレル全史 増補改訂版』にも項目を立てて書いているので、ぜひ読んでみてくださいね。

 

2025年11月16日(木)夕刊でご紹介いただきました。

着々と地道にご支持をいただけていることに感謝します。25ans 記事からご興味をお持ちになり読んでくださった方の感想はこちら

ありがとうございます。

宝塚歌劇公式スマートフォンアプリ「宝塚歌劇Pocket」のコラム[#豆知識]に、インタビュー記事が掲載されました。タイトルは「男の美学~ダンディズム誕生」。雪組公演『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』 (宝塚大劇場2025年2025年11月1日~12月14日、東京宝塚劇場2026年1月10日~2月22日)の鑑賞に向けて、 ダンディズムの祖、ジョージ・ブランメルはどんなこだわりをもち、18世紀末~19世紀初頭のロンドン社交界と男性の服飾にどんな影響を及ぼしたのか、時代とともにダンディズムのあり方はどう変化したのかなど、ダンディズムの歴史について解説しています。

まさかダンディズムが宝塚になるとは。

宝塚歌劇Pocket (トピックス→記事→#豆知識)

※下のURLからアプリ用のQRコードにアクセスできます。

https://kageki.hankyu.co.jp/pocket/index.html

ロゴは公式アプリからの許可を得て掲載しています。

 

分量のかねあいで削除されてしまったところを書いておきますね。今の日本ではあやふやになっていたり、混同されがちなダンディとジェントルマンの違いです。基本的に、別人種として扱っています。(両方の資質を兼ね備える方もいらっしゃいますが)

ジェントルマンは伝統的なイギリス社会の支配階級で、道徳的規範に基づき、礼節・秩序を守る存在です。それに対して、ダンディは個人の美学に基づく自己演出・精神的独立と自由を重視する人たちです。本質的に、ジェントルマンは社会的身分や教養の象徴で、他者への配慮や模範的な人格形成を目指す寛容で温和な紳士なのですが、ダンディはどちらかといえば、冷淡で孤高、自己の美が大切で、規範を逸脱した美学的な異端者、という位置づけです。

ダンディは現在のイギリスでは、語尾の「ディ」の語尾を上げて揶揄的に発音されることがままあります。

英国貴族ドラマの金字塔「ダウントンアビー」が始まって15年。劇場版3作目でついにグランドフィナーレを迎えます。

内覧試写を拝見しました。

1930年代。貴族の離婚がまだ社会をゆるがす一大スキャンダルだった時代。ジュリアン・フェローズはキャラクターひとりひとりの人生に深く踏み込みながら、当時の社会やアメリカとの関係、なによりも「継承」というテーマを浮き彫りにしていきます。

「人生をファーストクラスで生きたダンディ」、ノエル・カワードはじめ、当時の貴族的ゲイの素敵な活かし方も最高でした。

15年にわたりキャラクターとともに生きてきた記憶のある観客にとっては、最後はあたたかい感慨の涙涙でございます…

2026年1月16日公開です。

Nicolai Bergmann と多様なジャンルのアーチストとの「くみあわせ」展。

伝統工芸もこんなふうに見せることで新しい魅力が引き出せるのだな。

スポーツブランドの「ミズノ」さんとのコラボまであり、意表をつく企業PRとしても効果的でした。

上は雅耀会主催の菊地輝仁さんプロデュ―スのセラミックブランド、タカシ コンドウとのコラボ。


花々の香り、足元に敷かれた枯れ草の匂い、観客の熱気もまじりあって、エキサイティングな展覧会でした。

生花を使った展示なので1週間で終わり、というはかなさがまたよいですね。

上の作品も、下の作品も、手作業でひとつひとつ花を挿して創り上げられています。

最終日ギリギリ間に合い、ラッキーでした。

ブルネロ クチネリの2026年春夏展示会。


今回のテーマは「Elements Resonance」。古代ギリシャの四元素—EARTH、AIR、WATER、FIRE—をクチネリらしい素材美とクラフツマンシップで表現した、自然の響きを纏うコレクションでした。


EARTHはニュートラルカラーと、樹皮や葉脈を思わせる刺繍のテクスチャー。
AIRはネットのように軽やかな編地や羽のような素材で、素肌に風が触れるような透明感を表現。


WATERは貝殻のきらめきを再現した刺繍やスクエアスパンコールが印象的で、光が揺れる海面をそのまま服に閉じ込めたよう。
FIREは深みのあるブリックカラーがエネルギーを感じさせます。

さらに注目は、チャンパ族とともに進めるヒマラヤ再生プロジェクト。植樹や環境再生を経て完成したパシミナの限定ストールは、土地と人を未来へつなぐ象徴的な一品でした。


軽やかなシャツアウターや、バッグ&シューズのマッチセットなど、日常を豊かにする提案も充実。クラフトとエシカルを高次元で融合し続けるクチネリらしさをあらためて感じました。

I visited the Brunello Cucinelli 2026 Spring/Summer presentation, themed “Elements Resonance.” Inspired by the four natural elements—Earth, Air, Water, Fire—the collection translates nature’s textures and movements into Cucinelli’s signature craftsmanship.

Earth appears in neutral tones and bark- or leaf-like embroideries. Air brings lightness through open-mesh knits and feather-like fil coupé details. Water shines in shell-inspired sequins and fluid sparkles that recall shifting light on the sea surface. Fire introduces energetic pyrope-brick hues, balanced by deep ocean blues and soft melt-water tones.

A highlight was the update on the brand’s Himalayan Regenerative Project, created with the Changpa community in Ladakh. After large-scale reforestation and ecosystem restoration, the team produced its first limited pashmina scarves—small in number, but rich in cultural and ecological meaning.

The season also focuses on lightweight shirt outers for increasingly hot summers, and on match-set styling with bags and shoes in raffia, soft leather, or laser-cut motifs.

A collection that quietly reaffirms Cucinelli’s unique harmony: refined beauty, ethical intention, and a deep respect for nature.

Be Suits! 服学の第5弾撮影でした。テーマはゴッドファーザー。第4弾の「マフィアとスーツ」は2か月ちょっとで20万ビュー、「世界のスーツ」は5か月ほどで10万ビュー、と多くの方にご覧いただき、ほんとうにありがとうございます。

今回は、アジャスタブルコスチュームの小高一樹さんにもご協力を賜り、小高さんが作成した実際のレプリカをスタジオに持ち込んで解説をしています。マイケルのシルクシャンタンスーツや、若きヴィト―のリベンジスーツなどなど。貴重な作品をお貸しいただいた小高さんにも心より感謝申しあげます。

ほぼ一日がかりの撮影、準備にもかなり時間をかけたのでぐったりでしたが、恵比寿ガーデンプレイスのライトアップに癒されました。

すっかりクリスマスムードになっています。あまりの時間の経過の早さに、ちょっと待って。と言いたくもなりますが。

The British Chamber of Commerce in Japan (在日英国商業会議所)主催のBritish Business Awards 2025。ヒルトン東京にて。

審査員を務めさせていただきました。


日英に橋を架ける多くの企業のことを学ぶことができたのが最大の収穫でした。各企業について細かな項目をひとつひとつ確認、採点していく審査には述べ48時間ほどかかったのですが、本当にやりがいがありました。

「責任」と「倫理」をいかに企業文化として根付かせているか? それをどのように美として世界に発信して社会的な影響力をもたらしているのか?という点に今年の重点があったという印象です。

授賞式当日は日英ビジネスの関係者375名ほどのご参加があり、大盛況でした。審査員の役得?で、ディナーでは駐日英国大使ジュリア・ロングボトムさんご夫妻、BCCJ会頭のリチャード・ライルさんご夫妻らと同席させていただき、光栄でした。

関係者のみなさま、とりわけ審査員に推薦してくださった森潤子さんに感謝します🌹

右が英国系企業で長く社長を務めてきた森潤子さん。帯の後ろをお見せできないのが残念なのですが、それはそれはすばらしいお着物で、帯には、ロンドン橋の柄が織り込まれています。森潤子さんは大学ESS同期で、現在の駐英大使、鈴木浩さんも同期です。私が着用しているオッドベストは豊橋のSyuhariさん。

British Business Awards 2025, organized by the British Chamber of Commerce in Japan (BCCJ).

I had the honor of serving as one of the judges this year.

The greatest reward was learning about the many companies that are building bridges between Japan and the UK. The judging process involved carefully reviewing and scoring each criterion for every nominee — a task that took roughly 48 hours in total, but one that was truly fulfilling.


This year’s focus, as I perceived it, was on how companies embed responsibility and ethics into their corporate culture — and how they express these values as a form of beauty to the world.

At the awards ceremony, around 375 guests from the Japan–UK business community attended, making it a resounding success. As one of the judges, I had the privilege of being seated at dinner with Her Excellency Julia Longbottom, the British Ambassador to Japan, and her husband, as well as BCCJ President Richard Lyle and his wife — a truly memorable honor.

My heartfelt thanks to everyone involved, and in particular to Junko Mori, who kindly recommended me for the judging panel.

With Her Excellency Julia Longbottom, British Ambassador to Japan.

週刊新潮11月13日号にて、高市総理のバッグにつき取材を受け、コメントしました。

記事全体は「内閣支持率驚異の80% 高市現象の正体」というタイトルのもと4ページにわたり書かれております。「高市さんを批判する文脈ではない」という条件のもとにお話をしています。

 

今週2度目の日帰り高知出張でした。

快晴に恵まれて心地の良いお天気のもと、ハードな一日を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

高市総理が朝3時からの執務(勉強)で話題になっていますね。私ももう何十年も毎朝3時起きで仕事や勉強をします。日帰り地方出張のときは朝一の飛行機に乗るために朝3時から出かける準備をします。求められる成果、期待される影響を確実に生むためには、おのずとそういう行動になってしまいますし、別に苦痛でもないので病気にもならず長続きしています。高市総理もこの時間から頑張っているのかと思うと、なんだか勇気づけられるように感じます。

 

 

LOEN 本音特集で寄稿したエッセイがウェブ公開されました。こちらでお読みいただけます。

 

さて。昨日は恒例の高知出張でした。Topの写真はいつもの朝いちJAL「K」側の席からの富士山。


高い山並みが圧巻の朝の風景。


桂浜に沈む夕陽。長いハードな一日、お世話になりましたみなさま、ありがとうございました。

北日本新聞「ゼロニイ」連載「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 36がウェブ公開されました。こちらでお読みいただけます。シャネル「Le 19M」展に見るこれからのブランドのあり方について書いています。

誰と、どのように生産しているのか。日本の文化をどのように解釈して、どのようにコラボして表現するのか。それを大規模に見せた無料の展覧会に、従来の「神秘性重視、フランス第一主義の文化ヒエラルキー」からの完全な移行を感じ取りました。

職人を尊重し、生産背景を明らかにする過程から学びが多かったのですが、展覧会最後のパートはやはり「ザ・ラグジュアリー」企業にしか表現できない崇高な迫力でしたね。資金、エネルギー、思想、才能、情熱すべてを法外なくらいに結集してとんでもない美を作り、人を感動させる、その結果、技術も継承され周辺の産業も発展して関わる人を幸福にしていく、この渦を生んでこそ王道のラグジュアリーだと思います。

「装苑」12月号ニット特集。

ニットといえば、CFCL。代表の高橋悠介さんに取材した記事を寄稿しました。

シャツもドレスもニットで作ることで「ニット=CFCL」のブランディングにスピーディーに成功。技術力に支えられた、考え抜かれた世界戦略と実行力。あらゆる経営者にとって学ぶところが多いブランドです。

またこの「装苑」12月号では、『「イノベーターで読むアパレル全史 増補改訂版』もご紹介いただきました。ありがとうございました。