◇芦田多恵さんがMiss Ashidaブランドを創立して20周年。ということで祝:記念インタビュー、Jun Ashida本社にて。
コレクションのときには毎回お会いするのだが、長い時間をとってお話を伺う機会がなかなかもてずにいたので、じっくりとデザイナーの考えを聴けたことはとても意義深く、なんといっても楽しかった。
経済問題、格差問題、地球環境問題、政治的問題、その他もろもろの深刻な問題が山積する時代において、ファッションの役割をどう捉え、どのように取り組んでいくのか。
震災後にあらためて確認できた、顧客の方々との絆。
転機となったクリエーションや、デザイナーとしての立ち位置の自覚。服を作ることの意義。舞台で自分の作品を観るときの感覚。ファミリーや社員の方々との絆。などなど、興味深い話はどこまでも尽きず。
詳しい内容は、次回発行のJA誌にて。お楽しみに!
◇次の取材までの間、少し時間があるので、さっぱりめの「ウォッカコリンズ」(←「酔わないお酒」と注文したらこれが出てきた)などを飲みながら待っていたいつものバーで、急遽キャンセルの連絡が入る。「では、容赦なくいきますね」とにやっと笑ってバーテンダーが作ってくれたのが、「007 マティーニ」。
通常のドライマティーニと若干レシピがちがう。「カジノ・ロワイヤル」の原作にレシピがあるそうだが、ジン、ウォッカにヴェルモットを加え、シェイクして、薄く大きく切ったレモンピールを入れる。ふつうのドライマティーニが甘くやさしく思えてくるほどのタフで骨太な強さで、まさしく、容赦せず挑んでくる感じ。ダニエル・クレイグのボンドは映画のなかでこれを六杯あおった。
サカナに出してくれたのが、The Gentlemen’s Clubs of London。ロンドンのほとんどの紳士クラブの内部を撮影した貴重な写真集である。007マティーニの友には最高。(英国紳士文化の専門家ということになっている)私ですらもってないレアな洋書の古書が、いつもなぜかここにくるとさりげなく出てくる。うれしくて、少しくやしい(笑)。
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