カワードの不滅の傑作コメディ、「ブライズ・スピリット」が2020年に何度目かの映画化。試写拝見しました。
監督は「ダウントン」を撮ったエドワード・ホール。やはりダウントン組のダン・スティーヴンスが主演。ほかにレスリー・マン、アイラ・フィッシャー、そしてジュディ・デンチが楽しそうに古典を演じている。
1937年のファッションと建築、インテリアは眼福もの。
メンズ、レディス共にたっぷり見ごたえあります。詳しくは別の媒体で書きますが、これはイギリス文化×ファッション史×映画史が好きな人にはたまらないと思います。カワードのワクワク洒脱なストーリーとともにお楽しみください。
©BLITHE SPIRIT PRODUCTIONS LTD 2020
配給:ショウゲート
9月10日 TOHO シネマズシャンテほか全国ロードショー
パークハイアット京都は東山の中心、観光に絶好の立地にあるんですね。
スタッフの方が方向音痴な私のために「<下>のほうへ降りていくと祇園につきます」と教えてくれたのですが、なにやら<上>方向から強力に招かれているような気がして、そのまま<左上>の方へ(方向感覚がまったく欠如した表現をお許しください)。
情緒ある店舗が続き、ここが「二年坂、三年坂」という観光スポットであることを、後から知りました。
お香や和の香料関係のグッズが豊富にそろうこの店では、かなり大量に買い物を。ホテルのアロマも研究対象に入っているので、もちろん研究材料です。
本当に絵になる坂ですね。ゆかた姿のカップル多数。
梅専門店のこちらも学びどころが多かった。いまどき、インターネット販売をしていません。ランク分けされた梅に対するべたべたなネーミングもかえって面白い。
坂の上まで行きつけばあの清水寺があるとは、このときまったく知りませんでしたが、後からふりかえって思うと、参拝への期待を盛り上げる工夫が随所に感じられました。
翌朝も快晴に恵まれました。鴨川散歩の予定が「暑そう……」とくじけて怠け者の朝に。
朝食は地下の和食レストランのみと聞いて、せっかくの朝日がない朝食なのかと思いきや、そもそもの建築設計がすばらしく、地下でも朝の光が入る美しいレストランでした。
洋食は前菜から繊細でゴージャス。
これにピエール・エルメのクロワッサンがつきます。お代わりはいかがですか?と言われてもお腹いっぱい。
ロビーの花のあしらいも考え抜かれています。
吹き抜けのフォトスポット。
ホテル内にはいたるところにアートが設置されています。実にさりげなく。
写真を撮っていないのですが、スパ施設もレベルが高い。地下ですが光が降り注ぐプールはジャクジー効果も発揮し、サウナも2カ所。水着を着用して入るタイプですが、窓から庭園もながめることができる、快適なサウナでした。
水を冷やして用意してあり、外から帰ったゲストに細やかに声をかけて渡してしてくれます。施設、サービスすべてにおいてすばらしいホテルでした。
リッツカールトン京都泊。鴨川側の眺めのいい部屋をアサインしてくださいました。
関西で唯一のForbes 5 Stars の実力。徹底的に機能的にあらゆるものが配置されているだけでなく、美しく雅やかな外観は統一感があり、目に入るすべてのものが繊細で高級感にあふれている。冷蔵庫の中、ワインのチョイスに至るまで脱帽ものでした。
バスルームの壁にも桜の花が舞う。
アメニティはアスプレイ。和の紫がしっくり溶け込んでいるし、香りもさわやかで使い心地よし。
他のアメニティ類も漆のケースに入れられています。基礎化粧品セットだけがいまいちな感じでしたが、不足分はお願いしたらすぐに持ってきてくださるし、本当に申し分なく快適で居心地のよいサービスでした。
フロントロビーまわりの質感も、和の要素をふんだんに取り入れた落ち着きのある品格を漂わせています。照明、香り、家具、人にいたるまで独特の空気感を創ることに寄与しており、これは並みなことではないと思われます。
ピエール・エルメのブティックも併設。「世界一のクロワッサン」が人気だそうです。バターが8割を占めるのではないかと思われるパリパリした高級クロワッサンで、美味でした。
スパは人気で予約とれず。スイスのラ・プレリー、イギリスのエスパ、フランスのジェモロジーを扱っています。次回は事前予約が必要ですね。
夜食に和牛バーガーを頼んでみました。ジューシーで極上のおいしさ。ついてくるトリユフポテト(←ホテルでは必ず頼んでみるほど好き)もカリっとした細長の好みのタイプで、感動ひとしおでした。
昨日に引き続き、鈴木健次郎さんのインタビュー、中編です。
フランスの税制、労働争議はじめ、生々しい経営のリアリティを語ってくださっています。
一着110万のスーツを作ってもなぜ利益が出にくいのか?
フランスでビジネスをするということはどういうことなのか。衝撃のお話が続きます。
JBpress autograph のウェブサイトでご覧くださいませ。こちら。
JBpress autograph 連載「モードと社会」第14回は、パリのテイラー、鈴木健次郎さんのインタビュー記事です。
コロナ後のパリのテイラリング事情について、三回に分けてお届けします。
前編はこちらから。「衝撃告白!フランスNo.1 テーラー、鈴木健次郎の闘い」(前編)
私が当初予想もしなかった衝撃のお話がありました(とくに明日以降)。きれいごとなしの生々しいリアリティ。日本のテーラーさんもぜひご覧くださいませ。
撮影は山下英介さん、撮影協力はザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町です。みなさまありがとうございました。
17日付の日経プラスワン、「なんでもランキング」は、ファッションの歴史クイズです。
僭越ながらアドバイザーを務めさせていただきました。
クイズの目的は、幅広い読者層にファッション関連本を手にとってもらうこと。担当の堀聡さんのご奮闘の賜物です。
電子版では、本紙に掲載されていない皇室ウェディングドレスの話題も載っていますよ。 本紙とウェブ、両方でお楽しみくださいませ。
オーストラリア発のハイエンドなスキンケアSubtle Energies 創業者の息子さんMr. Nick Iraniにインタビュー。西洋とオセアニアのアプローチの違い、これからのウェルネスとラグジュアリーなど、興味深いお話に発見多々でした。このブランドを日本へとりつぐ(株)エスティームの山崎静子さんにも感謝します。
日本ではペニンシュラとマンダリンオリエンタルのみの扱いです。ペニンシュラでトリートメントを受け衝撃を覚え、伝を頼ってインタビューにこぎつけました。近日中に記事化します。
おつなぎいたました田中雅之さんにも感謝します。
オセアニア、この分野ではとにかく進んでます?
ファッションディレクターの干場義雅さんが新刊を出版。「これだけでいい男の服」(ダイヤモンド社)。
序文で、私がGQ Japan に寄稿したエッセイの一部を引用してくださいました。
光栄です。ありがとうございます。あらためて、ご出版おめでとうございます。
ちなみに、チャールズ皇太子に関するエッセイ全文はこちら。
「イギリスを知る会」主催第184回セミナー「ダイアナ妃生誕60周年~ダイアナ妃が現代に遺したファッションレガシー」、盛況のうちに無事終了しました。
ご参加くださいました皆様、主催者、関係者の皆様に感謝します。
ダイアナ妃が公人として活躍した17年間を6期に分け、90枚ほどのスライドで解説しました。
やはりこの方はファッションを通したコミュニケーション能力がずばぬけて高かったな、とあらためて実感します。
アイコーポ―レーション社長の西村京実さん(左)、フレグランスエキスパートの地引由美さんも、ご多用のなか駆けつけてくださいました。
スローン・レンジャー・トウキョウ代表の大西慎哉さんも(右)。みなさまほんとうにありがとうございました。
中野が来ているドレスの生地は、ニューヨークで活躍する浅井広海さん制作の日本のシルクを使った薔薇柄の生地、ドレスデザインも浅井さん、ドレスの実際の製作は廣川輝雄さんです。帽子と髪留め(後姿で見えませんが)は同じ生地で心斎橋リフォームの内本久美子さんが作ってくださいました。細部に職人技が光っております。ありがとうございました。
このシガーリングアート、驚きませんか?
葉巻のリングを緻密に貼りこんで作ったアート、ゴミになるリングを利用したサステナアートでもあります。
プロデュースしたのは店主の本多啓彰さんです。
緊急事態宣言中、休業を強いられ、なにもすることがなくなり、拓さんはひたすらシガーリングアート製作に没頭していたそうです。そのすばらしい成果! 数がふえたら展覧会開けるレベル。
それにしてもまた宣言が出てひと月以上、休業を強いられる。二回目、三回目の宣言中の補償もまだ支払われていないそうです。なんてことだ? おまけに大臣が反社ですかという圧力をかけてくるとは。
ほんとうにつらくたいへんな状況なのに、迫力のアート(とボランジェ)に逆に励まされ癒されてきました。講演後の疲れが達成感に変わっていくよい時間。いつもありがとうございます??
20周年おめでとう、と6月の宣言解除のタイミングでお送りしていた蘭がシガーのモクモクによく耐えてがんばってました? もう限界なかんじですが、飾っててくれてありがとう。
12日からまた休業を強いられる理不尽。
みなさん、11日をとりあえずの最終営業日としてまたしばらく閉まってしまうので、アートを間近に見がてら激励に行こう。
(とはいえ、入れる人数に限りもあるのでご予約を。)
飲食業のみなさま。ほんとうに厳しい現実の中、何と言葉をかけてよいのかわかりません。私もホテルの仕事に少しですが関わっていることもあり、理不尽な行政のやり方に翻弄される苦しみを間近で見ています。そんな状況のなかでもゲストの前は笑顔で立ち、楽し気にサービスしてくださるその姿には心打たれるものがあります。
北日本新聞別冊「まんまる」連載「ファッション歳時記」が、10周年を迎えました。
読者のみなさま、関係者のみなさまに感謝します。
日本経済新聞「モードは語る」。
本日は打掛を500点収集している方のことを書きました。
彼女はもう高齢で、打掛が海外に売られて散逸し、伝統技術が廃れてしまうことを危惧しています。
刺繍針を作る職人はすでにいなくなりました。もうあまり時間がありません。