原色があまりにもまばゆい「アメリカンビレッジ」。単なるショッピング&エンターテインメント施設ではなく、沖縄の歴史・文化・経済が交差する象徴的な空間である。

アメリカンビレッジがある北谷(ちゃたん)は、かつて米軍基地に囲まれたエリアだった。戦後の米軍統治時代(1945〜1972)に形成された「アメリカ的なライフスタイル」が、日本文化と交わりながら独自の形で根付いた場所。

だから、米軍関係者向けの飲食店や娯楽施設が発展しており、ハンバーガーやタコスといった「沖縄独自のアメリカ文化」が生まれている。戦後沖縄のアイデンティティを色濃く反映したリアルな文化ゾーンでもある。

もともと米軍の飛行場跡地。この土地が返還されたことで、1990年代後半から再開発が進んだ。「アメリカ文化を逆輸入」することで観光資源化に成功し、地元住民と観光客の共存を意識した都市開発がなされ、返還された基地跡地を商業・観光エリアとして有効活用がおこなわれている。

レストランやショップのメニューも、「アメリカ人が普段使いするリアルなアメリカンスタイル」になっている。

空間設計もユニーク。カリフォルニア西海岸を意識したオープンエアの街並みが広がる。また、時間帯ごとに異なる表情を見せる建築照明やアートが面白い(夜はキラキラ)。

もしかしたら、もっとも「沖縄らしい」場所なのかもしれない。私はエネルギー不足でついて行けなかった…。

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