2025年7月20日
半年以上前にパリコレ詐欺でコメントした朝日新聞の記事に関し、 なぜか今また反応が活発になった。またどなたか学生さんが「パリコレにモデルとして出ました」とSNS投稿して炎上しているらしい。
あの時だいぶ浸透したと思っていたのだが、世間一般に常識となるほどには広まっていなかったのですね。
先月出した『「イノベーター」で読むアパレル全史 増補改訂版』のなかで 「パリコレもオートクチュールも安易に使用してはいけない用語」 というコラムとして知っておくべき基本的な情報をまとめています。 何らかの形でかかわろうとする方は是非お目を通していただきたいです。
パリコレに出たと主張するのも、それを批判するのも、まずは基本情報を共有したうえでおこないませんか。無知なだけで叩かれる若い人を見るのはしのびない。
もし、ほんとうに公式スケジュールであることを強調したいのであれば、正確な表記は「パリ・ファッションウィーク®に参加」です。
このパリ・ファッションウィーク®の原型を作ったのが ほかならぬ髙田賢三さん。 1971年10月におこなった合同ショーがそれです。この詳細も『増補改訂版』の「髙田賢三」の項目に詳しく記しています。ぜひ、お読みになってみてください。
正しい知識を身に着け、騙される若い方がいなくなるよう、願っています。
*ファッションジャーナリストの宮田理江さんに丁寧なレビューを書いていただきました。ありがとうございました。


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