ドルチェ&ガッバーナがイタリアのボクシングチーム、「ドルチェ&ガッバーナ ミラノ・サンダー」15人のユニフォーム(というのか、サテンのボクサーショーツとガウン)をデザインしたことにちなみ、スポーツとファッションブランドの「ドリーム・チーム」にふれた記事。英「ファイナンシャルタイムズ」23日付、記者はマリオン・ヒューム。

ドルチェ&ガッバーナはボクシングだけでなく、すでにイギリスのサッカーチーム「チェルシーFC」と3年契約ずみ。オフィシャルスーツを作っている。スタンフォード・ブリッジの西側スタンドには「ドルチェ&ガッバーナ ラウンジ」があり、インテリアにいたるまでドルガバ色で染めている。こうなる前には、「アルマーニ・カーサ」のインテリア用品で整えられていた。

ファッションブランドがスポーツと手を組む。古くは1920年代、ジャン・パトウがテニスのスザンヌ・ランランのウエアをデザインしたことから始まるが、マーケッティング的にスポーツとスタイルを結びつけたのは、ジョルジオ・アルマーニ。1995年、アルマーニはサッカー選手を「現代の新しいスタイルリーダー」と位置づけ、リバプールのゴールキーパー、デイヴィッド・ジェイムズをエンポリオ・アルマーニのゲストモデルとして歩かせ、下着の広告にも起用。デイヴィッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナルドも「チーム・アルマーニ」に加わる。最近ではテニスの世界チャンピオン、ラファエル・ナダルも。アルマーニは、「アルマーニ・ジーンズ・ミラノ」というバスケットボールチームも所有している。

トッズはイタリアのサッカーチーム「フィオレンティーナ」を所有。

ロロ・ピアーナはポロチームと組んでいる。自身が「ポロ」をするラルフ・ローレンは、実は自分のチームをもっておらず、「ブラック・ウォッチ」チームのスポンサーをする。

エルメスは4月、パリのグランパレで、ショウ・ジャンピングのコンペティション、’Saut d’Hermes’を開催する。

ゼニアはスキーリゾートを所有している。

エミリオ・プッチはブランドを立ち上げる前、オリンピックのスキー選手だった。

ポール・スミスは、スーツとともにバイクも売っているが、少年のころ、ノッティンガムのビーストン・ロード・クラブでレーサーをしていた。

ステラ・マッカートニーは2010年のオリンピックで、イギリスチームのユニフォームをデザインする。

ダナ・キャランは長年、ニューヨーク・ヤンキースとスポンサー契約を結んでいる。「契約は自然なこと。DKNYとヤンキー・スタジアムはニューヨーク的なスピリットを共有しています。ともに私たちの文化であり、ストリートであり、集合的な意識(collective consiciousness)なのです」とキャラン。

サッカーがファッショナブルなのはもはや当然になった感があるが、ドルチェ&ガバーナが乗り出したことで、これからはボクシングまでが「モード」になっていく勢い。柔道や空手に影響が及ぶのも時間の問題!?

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