◇「サライ」7月号発売です。連載「紳士のものえらび」でトラヤ帽子店のパナマ帽について書いています。機会がありましたらご笑覧ください。

今月号の特集は「美術の見方」。東西の名画がたっぷりなうえに、デスティネーション美術館の紹介も多数。「ベネッセアートサイト直島」とか「霧島アートの森」とか、名高い「自然のなかの美術館」がきれいな写真とともに紹介されているので、しばし脳内旅行も楽しめる。

◇5月の「ニュース」だけどメモ。「赤いソール」のクリスチャン・ルブタンが、YSLに対して4月、訴訟を起こしていた。それに対し、YSLが反論という記事。5月25日付、英「インデペンデント」、You don’t have sole right to red soles, YSL tells Louboutin. 記者はスザンナ・フランケル。

ルブタンは、90年代のはじめに、ネイルラッカーで靴底を赤にすることを思いつき、それがステイタスシンボルとなった、と主張。

YSLは、ルブタンには独占権はない、と反論。赤いソールは70年代くらいからちらほら作っていたし、そもそも歴史をさかのぼれば、17世紀のルイ17世の靴底も赤だし、「オズの魔法使い」のドロシーを家に連れて帰った靴もルビーレッドだった、と。

ルブタンは、YSLが「ほとんど同じ」シグニチャーソールをコピーしたことに対し、YSLに62万ポンドの損害賠償金を要求。ルブタンは40か国で50万足以上を売り上げており、2008年にUS特許庁から特許を受けている。

YSLのオーナーはPPR。こっちも強力な弁護士を用意してくるだろう。この決着はどうなるのか、Let’s see.

日本でも靴底をピンクに塗ったりしているブランドがありますね。赤以外の色だったらOKなんだろうか?とか、グローバルブランドでないところ(ルブタンと競合してないところ)だったら大丈夫なのか?とか、あれこれ考えさせられる。

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