励ましたいのだが、どう声をかけていいのかもわからない、ということが多々ある。一緒に行動できないならば、偽善的なことばなど、かえってしらじらしく聞こえてしまうのではないかと危惧する。でも、少しでも励みになりたいという思いもウソではない。

被災地で日々闘っている人たち、職を失って、あるいは得られなくて絶望しかけている人たち、重い病気と闘っている友人や知人。

「ニューヨーク・タイムズ」に、<病気と闘っている人に対して言ってはいけないことば>に関する記事があった。10日付。’You Look Great’ and Other Lies. 大雑把に概要をメモ。

言ってはいけないフレーズ、6つ。

1.What Can I do to help you? (患者はそんなこと聞かれたってぜったいに言わない。だまって冷蔵庫掃除してあげるとか、電球変えてあげるとか、さっさと行動しなさい)

2.My thoughts and prayers are with you. (何も考えてない常套句でしかない)

3.Did you try that mango colonic?  (レイシとか、紅茶きのことか、スピリチュアル系の水晶とか、そういうのを勧められても、困るわけだ)

4.Everything will be O.K. (医者の診断や現状と違うことを、部外者に調子よく言われてもなあ・・・)

5.How are we today? (身体が不自由になった患者だからってコドモ扱いするな)

6.You look great. (そう言われれば言われるほど、顔色はよくないのだな、と実感するのが患者)

逆に、言ってもらったらうれしいかもしれないこと、4つ。

1..Don’t write me back. (お礼状とか返事はいらないから、と言われると気がラクになる)

2.I should be going now. (見舞いは20分以下、すみやかにゴミを持って帰ること)

3.Would you like some gossip? (病気の話には飽き飽き。病気とは全然関係のないゴシップって、けっこう楽しい)

4.I love you. (本心からこう言ってもらうと、やはり最高のパワフルギフトになる)

相手の性格にもよっても、関係によっても、状況によっても異なってくると思うが、想像力をどのように働かせるべきかという参考にはなった。逆の立場になれば、同じ常套句をくりかえしくりかえし言われるとたしかにゲンナリするだろう。「心よりお見舞い申し上げます」って、ただ冒頭に書いておけばいいってもんじゃない。形式的な、「自分は礼儀正しい人である」アピールをするためだけのお決まりのごあいさつ文としてなら、もう使うまい。

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