昨日はテレビ大阪の深夜番組の取材で、コッドピースについて、また男の股間の歴史について、マジメに語るという仕事。エスモード学園にて。

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いまも完全には廃れてないのですね、コッドピースは。あのトム・ブラウンがコッドピースつきのスーツをランウエイで発表して、誰もがどう評していいかわからなかったのも記憶に新しいですが。

「時計仕掛けのオレンジ」では、ギャングたちがjelly mouldのときにコッドピースをつけたりするし、アメコミのヒーローもつけてますね。

っていうような、「左右のつなぎ目に困ってつけてみました」起源から、現代の復活にいたるまでのコッドピース変遷のお話。

そんなこんなのお仕事も、二年ほど前にちょこっと参加した『コッドピース お股の袋の本』という本がご縁なのですね。世界でほぼ唯一のコッドピース研究本。表紙がコレなので思わず失笑してしまうのですが、松岡正剛や会田誠やみうらじゅんも参加しています。私のパートは、「香織、男の下半身を語ります!」という東スポノリのタイトル。この本、全体的にゆるいくすぐったい感があるのですが(それがまあ、長所でもある)、このマヌケなものをマジメに語ろうとすると、どうしてもこうなってしまうのかなあ。

でも今、タイムマシンに乗れたとしたら行ってリサーチしたい時代が15~16世紀かな。ヘンリー8世やらカール5世やらのコッドピース美男の方々に会って、「そんなもんつけて後世まで残る自分の肖像画を描かせるなんて、羞恥とかテレとかはないんですか」? と真面目にインタビューしてみたい。当時は恥ずかしい代物じゃなかったというのが私の推測なんだけど(恥ずかしさは、社会的なもの)、文化人とされる人たちは、「あんな恥ずかしいものつけるなんてどうかしてる」みたいなことも書いてるのよね。どっちなんだろうな。

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