☆ディズニー映画「マレフィセント」。予想外の深みと美しさがあって、引き込まれた。眠り姫の物語をダシに、復讐に復讐で応える現代社会への批判、真実の愛やら運命の人幻想への批判、魂の成長物語などがぎっしり埋め込まれている。すばらしい映画。泣けました…。骨太アンジーの、時に頼もしく、時に恐ろしく、時にやさしく、切ない演技に、それこそ魔法にかけられる。

「アナ雪」もそうだったけれど、やはり「一見、運命の男」風な男はたいしたもんではなく、というかそんなものは存在せず、ほんとうに頼れるのは同性のシスターだったりゴッドマザーである、という現代女性のリアルな感覚が映し出されているような感じ。男は必要に応じてからすになったり竜になったりして自分を助けてくれる存在としてそばにいてくれればそれでいい、という感覚も。たぶん、多くの女性が「共感」する感覚なのかもしれない。

「一見、運命の男」風な男と姫との最初の出会いのパターンもそっくり同じ。不器用な王子が姫を転倒させるんですよね(^-^; トーストかじったヒロインが出合い頭にイケメン君とぶつかるくらいの不自然さ。

☆ほろほろ泣いてしまった映画の余韻は新宿伊勢丹屋上のビアガーデンでさます。松屋屋上に続き、今夏二度目のビアガーデンとなりました。やはり熱帯夜の風に吹かれて飲むビールは美味しい。夏の熱帯夜に肌の毛穴が少し開いて脳がやや上気しているようなこの感覚、「ボディーヒート」(白いドレスの女)でセンシュアルに描かれていましたね。白いドレスを着ていたのでまさに気分だけ「ボディーヒート」なイメージだったのですが、現実には映画のようなできごとはかけらも起きず。あたりまえだが。

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締めくくりはゴールデン街「クラクラ」で。全方位こてこての昭和でありながらモダン。たった二度目でも常連の気分にさせてくれる不思議な居心地のよさ。たこ八郎さんの像に見守られつつ脳内70年代あたりに戻る。

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