恩師である行方昭夫先生の新著、『身につく英語のためのA to Z』(岩波ジュニア新書)。

ジュニア新書とはいえ、大人が読んでも面白い。読み書き聴き話す、すべての領域にわたって英語力を向上させるためのヒントや盲点などが、アルファベットのAからZまで、一ワード、ワンテーマをタイトルに掲げた26のエッセイ集として書かれています。どの項目からでも読めます。

もちろん、表層的なハウツー指南とはまったく別物。読むのに基礎的な教養が要ります。でもそれゆえに、修得すればいっそうレベルの高い英語の使い手になれるでしょう。

たとえば、比較級の使い方の例として、ウィリアム王子がパパになったときの一言が紹介されます。

I couldn’t be happier.

否定形を使って「最高の幸せ」を表現する、これはいかにもイギリス的で、なかなかすぐには出てこない。ゆえにマスターすれば最強だなと感じました。

We couldn’ agree more.(大賛成)とか。メモメモ。

英語のなぞなぞも知っておくと便利かも。いちばん長い英単語は? 

の正解はsmiles. 第一文字と最後の文字の間が1mileあるからですって! 

っていう頓智もいいし、実際にfloccinaucinihiliplification (富への軽蔑)という単語があると知ったことも衝撃でした。 ほかにも知的な刺激が満載。

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