2014年11月8日
Numero Tokyo エディトリアルディレクター、ドラマ「ファーストクラス」監修など多彩にご活躍中の軍地彩弓さんをゲスト講師としてお招きし、ファッションとメディアの関係について、1980年代から現在までの流れとこれからの展望をレクチャーしていただきました。
雑誌全盛期の80年代には誌面に載った翌日に問い合わせが殺到し、店に行列ができ、モノが売り切れた…。
現在は完全に「オワコン」状態。SNSを見れば、素人さんが、「リアルな」コーディネイトをふんだんに紹介してくれるし、似たようなものを入手すればそれでよい。雑誌の需要がほとんどなくなっている。
それでも、雑誌でなければ実現できないアートなレベルなファッション、社会に対してメッセージを発する力をもつファッションがある。それを追求し、意味づけて紹介しつづけていくのが雑誌の使命であり、雑誌にしかできないことでもある。……そんなお話を経験談やデータに基づいてご講義いただきました。
ウェブ(アーカイブと検索機能)、雑誌(プロにしかできない高いレベルの内容)、SNS(即時性と拡散力)。それぞれの特性を理解して、連動させていく力が、これからのファッションメディアにとってますます必要となること、豊富な具体例を通してよくわかりました。
軍地さんのアシスタントとして来てくださった林さんは、国際日本学部一期生でもあります。ずっと私の授業もとっていたそうです(講義の場合は一クラス200人を超えるので全員を覚えていられるはずもなくm(__)m)。好きな道を貫く卒業生の、楽しげに働く姿を見るのは嬉しいものですね。
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