長谷川彰良コレクション、ヴィンテージ・メンズウエア解剖シリーズ その2。シャツです。

1880年頃のメンズシャツ。リネン製。やはり長い。

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ホームスパンのデニムシャツというかスモック。中央、そでに美しくギャザーが寄せられ、細かく目の詰まったステッチと刺繍が施されています。

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これを分解した彰良氏の解説に目からうろこだったのです。このシャツはほとんど「直線」で作られた「四角い服」なのだそうです。なぜそうするかといえば、生地の無駄を省くため。一般に、シャツを作ると生地の20~30%は無駄になるそうなのですが、このシャツの場合、ほぼ10%しか無駄にしておらず、ぎりぎりまで布地を有効利用している。

でも「四角い服」だと、動きにくい。そこで、首の部分や袖の部分には三角の布を当てて動きやすい工夫をするうえ、とくに動きの大きな部分には、ギャザーを寄せてゆとりをもたせる!

つまり、ギャザーはたんなる装飾ではなく、あくまで必要から生まれた工夫であるというわけですね。

to be continued…

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