「ビル・カニンガム&ニューヨーク」 。原稿を書くためにDVDで再見。前に見た時はまだビルが生きているときだった。もうこの人はいないのだ、こんな人はもう二度と出てこないだろう。これはやはりとても価値のあるドキュメンタリーだ。求道者のような、子供のような彼の姿に、最後は泣かされる。

詳しくは活字で書くので、おぼえておきたい彼のことばのなかからいくつか記します。

A lot of people have taste, but they are not daring enough to be creative.
(誰でもセンスはある。ただ勇気がないだけ)

Fashion is the armor to survive everyday life.
(ファッションは日々を生き抜くための鎧)

Money is the cheapest thing.  Freedom is the most expensive thing.
(金なんて安いもの。自由ほど価値のあるものはない)

It’s not work.  It’s pleasure!
(仕事じゃない。好きなことをしているだけです)

変人じゃなくて、むしろ、まっとうで正直な人なのですよね。忙しすぎて恋愛をしたことも一度もない、でも心から仕事が楽しかった、と。一週間に一度、教会へ行くのは「必要だから」「人生を導いてくれるよきガイド」。この答えを口にするまでにとても長い時間がかかっていた。表には出さない葛藤もあったであろうことがうかがわれる。胸に迫るシーン。

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