abc, NYTimes, Washington Post, BBC, Telegraph などのニュースが送られてくるように設定しているが、刻々と、ものすごいスピードで事態の進展が送られてくるので、いまの時点でのかすかな不安を個人的にメモしておきます。政治評論家ではないので、以下、解釈の大雑把なところはご寛恕のうえ、スルーしてください。

 

トランプ大統領による、ほぼ連日の時代錯誤的な大統領令。国境に壁。中絶禁止。オバマケア無効。環境破壊するパイプライン建設許可。これにサインしている自分の姿をいちいち写真に撮らせてSNSにアップする。(オバマ元大統領がこんなことをしているのを見たことがないように思う。)トランプ氏の「サインするオレ様」写真は、自分の権力がどれほどのものかを確かめたくて無謀な大統領令を次々と発し、悦に入っているナルシストの写真にしか見えない。

ついに中東・アフリカのイスラム7か国からのアメリカ入国を一時的に禁止。

 

人権を無視したこの大統領令に反対を唱える大々的なデモ。アメリカ全土から空港に弁護士が集結し、ボランティアで入国者を助けようとしたり、空港で足止めを食らったり抗議している人たちのためにピザ・エンジェルが無料でピザを配布したり、難民を助けるクラウドファンディングが行われたりと、「大統領令が発せられると、アメリカが一つにまとまる」というバーニー・サンダース氏の名言に納得のヒューマニスティックな光景も繰り広げられる。

 

アメリカに入国を禁止された人々を見かねて、カナダのジャスティン・トルドー首相が「カナダは、宗教、人種、ジェンダーなどに関わらず難民を歓迎します」というメッセージを発し、世界中からの喝采を得る。

 

と思ったら、カナダのケベックのモスクで、イスラム教徒が祈りの儀式を始めたばかりのところをなにものかに銃撃され、罪のないイスラム教徒が5人が亡くなる。(その後、6人に増える。重傷者も多数)

“In this dark hour, let us strive to be the best version of ourselves.” (By Justin Trudeau)

 

これはこれからやってくる大きな嵐の決定的な始まりだろうか。混乱から衝突が起き、収拾がつかなくなると戒厳令が敷かれ、日本だって当然、何らかの形で巻きこまれる……という流れを想像してしまう。

ファッションの歴史から学んだことは、人間の美意識や流行はらせんを描いて変化していくということだ。どちらかの方向へ行けば必ず揺り戻しが来て、再びかつてきた道を通る(が必ずしも同一にはならない)。政治も同じと考えるわけではないが、かつてと同じような道をたどろうとしているように思えてならない。rasen 6

そういう憂いは憂いとして、この世界情勢のもと、まったく能天気にしか見えないファッション記事も書かねばならないし、あれこれの交渉を進め、各種の仕事を終えなくてはならない。家族のケアも。将来設計も。どれも待ってくれない。ひとりダイバーシティには切り替え力と集中力と体力が要る。それぞれの場面で、”Best version of myself” で臨むための体力が。

 

 

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