ドルチェ&ガッバ―ナ、先週は2人のデザイナー来日で白熱した一週間でしたが。何とイタリアにご帰国後のお二人から手書きのカードが届きました(メール経由ですが)。”Dear Kaori san, It has been nice meeting you during our adventure in your beautiful country.  The interview we did together was really interesting. Thank you for your support. Best Wishes.”インタビューが本当に面白かったと、重ねてほめてくれています(ディナーのときにも、またプレスの方経由でも、そのような言葉をくりかえし、いただきました)。感激です。こちらこそ感謝!なのに。お忙しい中、こんなこまやかなお気遣いができるってすばらしいですね。滞在中にお会いになられた他の方々にも送られたようですが、なかなかできない「オートクチュールのお礼状」、この姿勢は私も見習いたい。

 

自慢記事でしつれいしました。ご寛恕くださいませ。

 

本日の日本経済新聞、The NIKKEI Styleで、女性のパワースーツの歴史と現在について書いております。キャプションもすべて書きました。

紙も上質でクラスマガジンのようなThe NIKKEI Style、機会がありましたらぜひご笑覧くださいませ。

13日(木)夜、東京国立博物館 表慶館にて、ドルチェ&ガッバ―ナのアルタ・モーダ、アルタ・サルトリアのコレクションのショウが行われました。

レッドカーペットを歩いて建物の中に入るとそこはルネサンスのイタリア?! 300人のゲストが全員揃うまで実に長時間待たされたのですが、その甲斐あって、けた外れなほどの美しさを極めたアルタ・モーダ&アルタ・サルトリア(オートクチュール)コレクションでした。男女のアジア人ばかりのモデル100人以上。一度のコレクションでこれだけの数を見たのも初めてのこと。疲れているはずなのにテンションはどんどん上がっていく。それはそれは圧倒的な体験でした。



女性のドレスはすべて、後ろ姿が印象的なのですが、「一人では着られない」仕様になっているのですね。装飾としても存在感ある留め具は見ていると美しいのですが、留めていただく(はずしていただく)ためのパートナー、あるいはお手伝いのメイド?がいるということが前提となっています。



私の目の前には阿部寛さん。斜め前にはドルガバのドレスをまとった米倉涼子さんや大地真央さんや、お名前を知らないけど顔をみたことのある俳優さんたちがずらり。ゲストはほぼ全員、ドルガバを着こなし、このブランドの世界観を一緒になって盛り上げていたという印象。


フィナーレはステファノとドメニコが登場し、拍手喝采の中、ゲストひとりひとりと握手したりハグしたり、熱い一体感で盛り上がりました。


プレタのドルガバも「一人では着られない」。涼しい顔をしてはおりますが、パートナーもメイドもいない私はドルガバのスタッフにさりげなく助けてもらってようやく着付け完了という次第(^^;)

ショウの終了後は、特設テントに移動してディナー。スカラ座のイメージをそのままもちこんだというテントも、退廃的なほどに濃厚な色彩と装飾にあふれていました。

300人のゲストのディナーは、おもてなしする方も大変だと思いましたが、デザイナーがひとつひとつのテーブルを回って大サービス。私がいたテーブルでは、先日のインタビューの内容をちゃんと覚えていてくれて、それを押えたうえでの「ジェンダーレス、NO!」の議論を滔々と。無尽蔵のエネルギーに圧倒されました。


同じテーブルで楽しく過ごさせていただいたみなさま。前列左からThe Rake Japan編集長の松尾健太郎さん、Men’s Precious 編集長の鈴木深さん、中野、後列左からWeb Leon 編集長の前田陽一郎さん、INFAS.com映像制作部担当部長の神保誠さん。

それにしてもスターデザイナーの来日パワーというのはおそるべし。ショーの翌日、翌々日も銀座や表参道のドルガバブティックでは、デザイナーとのじかの交流にファンが熱狂した模様です。

20+α年ぶりに来日し、すばらしいコレクションとおもてなしで感動させてくれたステファノ・ガッバ―ナとドメニコ・ドルチェ、きめこまやかなご高配を賜りましたDolce & Gabbanaのスタッフのみなさまに心より感謝申し上げます。

 

読売新聞夕刊連載「スタイルアイコン」。

本日は、スコットランド民族党(ウィキペディアなどでは「スコットランド国民党」となっていますが、こちらが読売新聞での統一訳語ということで、そのように表記しております。Scotland National Party)党首にしてスコットランド首相のニコラ・スタージョンについて書いています。

ほんとにワクワクさせてくれる方です。

それにしてもこの写真。スコットランド首相とイギリス首相が並ぶ迫力ある写真ですが、デイリーメイルは正直すぎるタイトルをつけて、性差別主義だとバッシングを浴びました。ブレグジットとレグジットがだじゃれになっている、いかにもイギリスのおじさんが好みそうな見出し。

これはメイ首相がEU離脱を正式に通知する前日におこなわれた会談の写真。2人とも靴が印象的。メイ首相はあいかわらず奇抜で、ヒョウ柄にゴールドの装飾があしらわれた靴。二人ともふだんは赤をはじめカラフルなのですが、シリアスな会談のときは二人ともネイビーを着るのですね。

 

本紙記事には上の写真は掲載されておりませんが、この写真も頭の片隅に思い浮かべつつ、あわせてお読みいただければ幸いです。

Dolce & Gabbanaのデザイナー、ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバ―ナが20年ぶりに来日。日本経済新聞のご厚意により、単独取材をさせていただきました。新宿パークハイアットにて。

左からステファノ(右腕に自分の名前のタトウーを入れている)、The Nikkei Style担当の太田亜矢子さん、中野、ドメニコです。

フェミニニティの話題になったときに、ステファノに”Are you Japanese? You’re super feminine.” と言われました。笑。女装が効いたのか。

面白ボキャブラリーが満載の、充実したインタビューでした。

詳しくは後日、The Nikkei Styleにて。

パークハイアット内のジランドールでランチをいただきながら、6月のファッションシーズンに向けて太田さんともろもろの打合せ。


やはり取材をしたり話を聞いたりするのは最高に楽しいなあ。新聞の世界では「取材に行ってメモをとってくるのは<下>の仕事で、<上>はそれを見て記事をまとめる」という序列?もあるそうなのですが、ファッション記事に関する限り、現場の空気感を体験してみてはじめてわかり、書けることもある。ドルガバの本質を2人の話しぶりから感じられた、とても手ごたえのある取材になりました。感謝。

一般社団法人社会応援ネットワーク(高比良美穂 代表理事)が出版する、若者応援マガジンYell  vol.2。

スーツについて取材を受けました。「仕事と服装の関係について教えてください」というタイトルで、話したことをまとめていただいた記事が掲載されています。

フリーペーパーです。

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