「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」。スタジオライカ最新アニメ。

舞台設定は19世紀後半(女性がバッスルスカートをはいているので)。ヒュー・ジャックマン演じるサー・ライオネルが「貴族クラブ」に認められるべく、人類の祖先「ビッグフット」が存在するという証明をするために冒険の旅に出る。

行く手を阻む敵は、女性の進出や進化論や電気を嫌う、ジェントルメンズクラブの老害。金のために動くその手下。どこの社会にも必ずいそうだ。笑

貴族クラブの紳士たちがテイルコートなのに対し、サー・ライオネルは黄色とブルーの千鳥格子のスリーピーススーツ、首元はアスコットタイ。これがとてもおしゃれなのです。

クラブで賭けをして出かけるあたりは「80日間世界一周」も連想させ、伝説の生物を求めてロンドン、NY、スイス、ヒマラヤをめぐる大冒険になっていくあたり、探検精神に富んでいた19世紀後半のイギリスのジェントルメンズ・カルチュアがよい感じに漂っていて、楽しい映画になっている

女性の扱いも、よくもわるくも英国紳士的。ゾーイ・サルダナ演じる「未亡人」が実はけっこうたくましく冒険心に富んでいたりして、最後のひねりも今っぽくて痛快です。

“You are a great man, but I deserve greater.”

 

Missing Link
監督・脚本:クリス・バトラー
配給:GAGA
11月13日 全国順次ロードショー

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