猛烈に面白い本だった。西和彦「反省記」。ビル・ゲイツとポール・アレンとともにマイクロソフト創設にかかわった天才。アスキーの創業者にして、史上最年少で上場させた経営者として孫正義もかすむほどの影響力をもった方。なのになぜに転落を。その顛末が生々しく語られる。途中、あまりにも感情移入しすぎて一緒に「血の涙」が流れそうだった。

ビジネス界の偉人も多々登場する。悪口は極力言わないようにしているらしいけれど、ときどき毒が出てくる。

そして教育に情熱を傾ける現在。

すべての過程が濃厚で、アンチ・ヒーローズ・ジャーニーすれすれのヒーローズ・ジャーニー。人の運命、才能、性格、環境、世間、いろいろな要素がからまってビジネスの成否が左右される。

学びどころも多く、物語としてもワクワクする(当事者には申し訳ないですが)。映画化熱烈希望です。

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