仕事を兼ねてOkura Tokyo 泊。

ひっそり。を超えて、がらーんとしたロビー。ゲストよりもスタッフの方が多い。ホテル業界の起死回生に帝国ホテルがサービスアパートメントを打ち出したのは、正しいと思う。30泊36万円より(広い部屋は60万、72万とランクごとに上がっていく)は内容を検討するにつけ安すぎるくらいだと思っていたら、すでに満室だそうですね。他のホテルも積極的に打ち出してほしいところです。

オークラは周囲に大使館も多く、治安は万全です。

クラブラウンジもクローズ、スパもメンテナンスで休止、というわけでホテルの実力を見るにはかなり無理はありました。

リニューアルオープンして間もない部屋はとても使い勝手よくできており、大変快適でした。レイアウトもこれまでの常識を破るイメージでしたが、実際、使ってみると合理的。水回り空間がベッドルームからは完全に見えないようにできる。これは落ち着きます。

極みはビューバスです。虎ノ門の景色が広がり、おふろテレビもついているので、延々と長風呂していられます。大理石の質感もすばらしい。

アメニティはミラーハリス。基礎化粧品セットとしてTHREEのトライアルサイズのボックスがついていたのは嬉しかった。他のアメニティも品質が高く、合理的にそろえられています。

家具の質感、リネン類、照明、すべてが山の手好みの最高峰でとりそろえられています。

夕刻の絶景。

 

iphone 12は夜景を撮るときにすごい力を発揮する。何の調整もせずにこれだけくっきりキレイに。

ハウスキーピングの対応もすばらしく、全てにおいて完璧に見えましたが、サービスの面で「?」という点も、部屋のお水の追加は有料で500mlボトル1本あたり400円+税とか。(たとえば同価格帯のフォーシーズンズはクラブレベルではなくてもいくら頼んでもフリー。) バーでグラスのクリュッグを頼んでみたら、ボトルから注ぐところをみせるべきなのにそのままグラスでもってくるとか。しかも詳細は省きますがちょっと小さなごまかしがあって不信感が残りました。

小さなことですが不信感が2つ重なると「次はない」という気になるんですよね。他山の石。「右の頬を殴られたら左の頬をさし出せ」っていう聖書の言葉、最近はサービスにおいても強引に引き寄せて解釈できるなあと実感します。サービスするならいっそ、すでに赤字ですがおまけでこれもどうですか!?っていうくらいギヴしてみる。そうすると返報性の原理が働くのか、ギヴした以上のことが返ってくるんですよね。即時ではないとしても、しばらくたってみて「あの時サービスしたからこれが返ってきた」ということがけっこうある。ケチると二度と次のチャンスはない。あらゆる仕事や人間関係に言えること。これ、長く生きれば生きるほど真実であることがわかる。あらためて学ばせてもらいました。

今回は、緊縮時でいろいろたいへんだったのかもしれないですね。コロナのあと通常営業に戻ったらクラブラウンジ、スパも含めた滞在で再訪してみたいです。(がんばれホテル業界)

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