再びレンタカーを運転して、まずは屋久杉ランドに向かうものの……。

まったく下調べせず「おすすめ」されるまま向かったので、まさかこんな道だとは。いちおう舗装されてはいるものの、急カーブの連続のくねくね山道をひたすら上っていく。上に行くにつれて道が細くなり、下は崖。すれちがうのはサルばかり。2時間くらい運転したところで酸素も薄くなり、これ以上の運転は危険と判断したのでやむなく中断して下山しました。

屋久島の地元民が住んでいるあたりを探索しましたが、いたるところパワースポットあり神社あり不思議なオブジェあり。

とりわけ心がざわついたのは、この金色の牛。牛さんが見つめている視線の先には、岩を集めた塊があるんですよね。その周囲を取り囲むように木が植えられている。あたかも、岩のなかになにか邪悪なものが閉じ込められており、それを金色の牛が見張っているかのようでした。

そんな妄想がごく自然に出てくるほど霊気が立ち込めているように感じさせる土地です。

何千年も前から、起きてきたことを見つめてきた木。岩。海。空。山。

俗世間で人間が微細な違いや帰属を求めてあがくことなどまったく取るに足らないことに思えてきます。なるようにしかならないし、おかれた自然環境のなかでもまれるうちに、あるべきように命の在り方が定まっていく。

途中立ち寄った店や現地の人たちと話してわかったことですが、屋久島には都会から移住してきた人もけっこう多い。お子様のために最高の自然環境を用意したかったので移住したというファミリーもいらっしゃいます。魚釣りになったり、ホテルで働いたり、最低限、穏やかに暮らしていくだけの生計を立てる手段はいくらでもある。夫婦喧嘩して車に乗って飛び出しても、3時間まっすぐ車を運転したらそのまま島を一周して家に戻ってくることになり(笑)、そのころには喧嘩もあほらしくなっているそうです。

 

 

 

 

 

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