25ans 11月号発売です。巻頭連載「ロイヤルの肖像」Vol. 11は、タイのスティダー王妃です。

民間航空会社の客室乗務員から王室警護部隊の軍務に進み、2019年にラーマ10世と結婚した異色の経歴を持つスティダー王妃。昨年は東南アジア競技大会のセーリング競技にタイ代表チームの一員として出場し、金メダルを獲得しました。まっすぐな姿勢、抑えた所作、無駄のない動き。その経歴を知ると、静かな美しさに凄みさえ感じられます。

本誌でご覧いただけますと幸いです。

In the November issue of 25ans, I wrote about Queen Suthida of Thailand for Vol. 11 of my opening-page series, “Portraits of Royalty.”

Before marrying King Rama X in 2019, Queen Suthida worked as a flight attendant and later served in a royal security unit—an unusual path to the throne. Last year, she competed in sailing at the Southeast Asian Games as a member of Thailand’s national team, which won gold. Her upright posture, restrained gestures and economy of movement have a quiet beauty. Knowing her remarkable history, one senses a formidable strength beneath it.

住友生命保険相互会社発行の「SUIMISEI BEST BOOK」。2026年10月号に『エレガンス入門』の書評が掲載されました。

ありがとうございました!

朝8:00~ チェシャのハッピートークで、スーツ360年の歴史の概要を話しています。オンラインでもお聴きいただけます。スーツの転換期を象徴する4曲も選びました。55分間です。

後日、アーカイブが公表される予定です。

 

写真は銀座・和光の屋上時計台です。

 

北日本新聞別冊「ゼロニイ」連載の「ラグジュアリーの羅針盤」。Vol. 47は「ギメル」のジュエリーにつき書いています。アートディレクターの穐原かおるさんが、この方にしてこのジュエリーありなのだ、と納得させられた素敵な方でした。

「人間主義的資本主義」による経営はすでに日本でも行われていたのだということを今更ながら知りました。私が無知なだけで、きっと探せばもっとあるかもしれない。日本の企業は奥ゆかしく、あまりこうした「裏側」を喧伝しないところが少なくないようにも感じています。

「ギメル」のジュエリーは、本トークショーが開催された銀座和光でも実際に見ることができます。

パレスホテル東京の宿泊プラン「Tokyo Fashion Chronicles」で銀座コースをお選びいただくと、実際に私が同行して解説をさせていただきますよ。

来日中の中国の経営者の方々にご指名を賜り、「新ラグジュアリー」の講演をさせていただきました。

2026年最新のデータと中国の事例を盛り込む必要があったため、私自身もかなり勉強になりました。

中国発のブランドとして取り上げたのは、老铺黄金(Laopu Gold)と山下有松(Songmont)です。老铺黄金は伝統的な金細工を現代のジュエリーに生かし、山下有松は中国の風土や文化をバッグのデザインに取り入れています。自国の美意識を独自の魅力として伝えるブランドが、中国で存在感を高めています。

他に中国発の新ラグジュアリー的なブランド例として「SHANG XIA」「ICICLE」「TO SUMMER」の例を挙げて、解説させていただきました。

質問・意見交換タイムも30分を超え、中国の今のラグジュアリーの捉え方や日本への関心のあり方を知ることができ、良い刺激を受けました。同時通訳の方も素晴らしかったです。タイムラグがほとんどありませんでした。

お招きありがとうございました!

应来日访问的中国企业家之邀,我做了一场关于“新奢华”的演讲。

为了准备这次分享,我重新梳理了2026年的市场动向,也研究了中国品牌的实践,自己同样收获颇多。演讲中,我介绍了老铺黄金、山下有松(Songmont)、SHANG XIA、ICICLE 和 TO SUMMER。它们的发展让我看到,植根于本土文化的品牌正在中国展现出强劲的吸引力。

提问与交流持续了半个多小时。聆听大家如何理解当下的奢华,以及他们对日本的关注,让我获得了新的启发。

感谢邀请!

 

At the invitation of business leaders visiting Japan from China, I gave a talk on “New Luxury.”

Preparing for it gave me an opportunity to study recent market developments and learn more about Chinese brands. I discussed Laopu Gold and Songmont, alongside SHANG XIA, ICICLE and TO SUMMER, as examples of brands drawing strength from their cultural roots.

Our questions and discussion continued for more than half an hour. Hearing how the participants view luxury today, and what interests them about Japan, gave me much to think about.

Thank you for the invitation!

 

かねてよりお問い合わせを多くいただいておりました、私のオリジナルブラウスKASANE ですが、ECにてご購入できるようになりました。

制作のSyuhari さんが運営する専用サイトです。

ご注文を受けてから熟練職人が一枚一枚、手縫いで作り上げていきます。

構想したのは2021年頃で、ビジネスウェアのディレクションを請け負っていた金融機関の女性職員が着るスーツのための、ふさわしいインナーがどこにもみつからない、ということがきっかけでした。

金融機関はアクセサリーを着用できません。なので、胸元にアクセサリーがなくても上品で華やかに見えることが必須。リボンやフリルはNG。Tシャツ型はスーツの襟が汚れやすくなるのでNG。

そうした条件をすべてクリアし、布のテクニックだけで華やかに見せるには???

きものの重ね襟をふわっとさせたようなイメージが浮かんだのですが、もちろん市販の製品には見当たらない。そこで心斎橋リフォームの内本久美子さんに相談したところ、原型となる、かぶり型の重ね襟デザインを創ってくださいました。ただこれがとんでもなく難度が高いうえ、一枚一枚手縫いが必須となるので手間がかかり、手ごろな価格で職員全員に作るにはハードルが高いということが判明しました。

次にこれを制服会社のチクマさんに持ち込みました。ここでも当初難色を示されたものの、辛抱強くお付き合いいただき、数度の試作品を経て、職員様用のブラウスとして一応の完成。この時点ではまだ「かぶり」タイプですが、ベージュ、ネイビーの二色で職員様にご提供することができました。2023年頃です。

ただ、二シーズン目はさすがにこれを作る工場さんからも「難しすぎる」「量産はできない」ことで抵抗にあい、継続は断念せざるをえなくなりました。

あきらめきれず、何軒もの仕立て屋さんを訪れましたが、どこも難色を示されました。ついに「やりましょう」とおっしゃってくださったのが、豊橋のテーラー、Syuhariさんでした。ここでも試作を数回重ねました。一年ほどかけて、ついに前でボタンで着脱できるブラウスジャケットとしても着用できる、いまのところ究極のスーツインナーの理想形を完成させることができました。

ドラム缶洗濯機でガンガン洗っても型崩れなし、アイロンなしで着用できる素材を探し、採用しました。

その後、ある高級車ブランドの最上ラインを扱う取扱店の女性スタッフの制服として、数着ずつ、口コミを通してお作りしておりましたが、昨年あたりから、私がBe Suits!!で着用しているKASANEをご覧になった方からの問い合わせが殺到するようになりました。

本当は豊橋までお運びいただき、サイズをきちんと測って作るのがベストですが、遠方の方にはそれも難しいところがあります。なので、ECでもご注文をお受けできるようにした次第です。このプロセスにも半年以上が費やされております。

ご注文を受けてから、熟練職人(これを作れるのは今のところ一人しかおりません)が一枚一枚、手縫いで作り上げますので、大きな利潤が出るものではありません。価格は職人の手仕事に見合う正当な価格として価値を感じていただけるのではないかと思っています。

構想からここに至るまで5年を要しました。この間、多くの方々にご協力を賜りました。心より感謝を申し上げます。

Syuhariさんの高度な職人技術を駆使したオリジナルブラウスKASANEの詳細は、こちらからご覧ください。

 

 

 

 

 

 

書籍「スーツポーズ大全」(ホビージャパン)と動画Be Suits!! のコラボ撮影。

監修をさせていただく「スーツポーズ大全」は12月発売予定のスーツ写真集。コスプレイヤーのモデル二人がマンガやアニメ、ゲームのスーツキャラクターを描きたい人のために多様なシチュエーションのポーズを決めていきます。ネクタイやスーツの裾をひらりとさせるための職人(!)や元コスプレイヤーのカメラマンも熱闘、オタク魂全開の撮影現場でした。

掲載される数千枚のスーツポーズ写真はトレースフリーとなります。

Be Suits!!の動画撮影もあわせておこなわれました。今回も新しい角度からスーツ文化を解説させていだきました。

書籍と動画、共にどうぞよろしくお願いいたします。


ホビージャパン撮影スタッフ、Be Suits!!撮影のLuaazスタッフ、そしてモデルのコスプレイヤー今氏さん(写真右)と霜月紫さん(左)、ありがとうございました。

Richesse誌掲載の「英国王室と薔薇」についての解説がウェブ公開されました。

 

それにしても昨夜のDigger プレミエのキャサリン妃とウィリアム皇太子はさすがの貫禄でしたね。

(Prince and Princess of Wales 公式Xより写真引用)

キャサリン妃のドレスは英国人デザイナーのジェニー・パッカム、ネックレスはクイーンマザーのアメシスト・ソトワール、イヤリングはダイアナ妃愛用のコリングウッド社のダイヤモンド&パール。高貴な紫を王室ジュエリーとドレスで響かせた、「未来の英国王妃」を印象付けるスタイリングです。

ウィリアム皇太子のブラックタイスタイルも目を引きますが、こちらはトム・フォードによるベルベットのダブルジャケットで、2023年のBAFTAでも着用されています。映画祭や映画プレミアという娯楽的な夜のブラックタイスタイルとして、リラックス感もある華やかさ増しに貢献。

トム・クルーズはじめ並みいるスターがかすんで見えるほどのノーブルな威力でした…。

ジェームズ・アイヴォリーの不滅の傑作『眺めのいい部屋』が4Kリバイバル上映されます。

コメントを寄稿しました。

原作、脚本、音楽、インテリア、衣装、風景、そして俳優、すべてにおいてエドワーディアン・クラッシックなイギリスを隙なく表現しており、40年前のみずみずしさはそのまま。『ダウントン・アビー』的世界がお好きな方には全力推薦します。

この映画の若き豪華俳優陣の40年後を知る私たちには、その視点から往時を見るという新たな楽しみも堪能できます。(ヘレナ・ボナム=カーター、マギー・スミス、ジュリアン・サンズ、ダニエル・デイ=ルイス、ジュディ・デンチが共演って😮)

9月25日公開です。

「ラグジュアリーの羅針盤」Vol. 46 ウェブ公開されました。

《愛染明王坐像(あいぜんみょうおうざぞう)》は、弓を天へ向けて引き絞る、珍しい姿をとります。愛欲や執着を消し去るのではなく、その激しい力を悟りへ向け直せ、と示しています。禁欲ではなく、方向転換です。

フラワーアーティスト ニコライ・バーグマンさんの25年にわたる創作の軌跡を収めた写真集『KUMIAWASE 組み合わせ』が発売、ローンチパーティーに伺いました。


おめでとうございます。


花や植物、さらに伝統工芸の器という「組み合わせ」から生まれる新たな美しさを追求してきた、ニコライさんならではの創作哲学が伝わる写真集です。

会場の展示も精緻でゴージャス、ニコライワールド全開でした。

幼児教育のリーダーのための勉強会にお招きいただき、「エレガンスという品格 おとなのふるまいが、最初の教材になる」というテーマで講演させていただきました。九段会館テラス。

北海道から福岡まで、全国から幼稚園・保育園の園長や経営者が集まり、刺激的な質問も多くいただいた意義深い会でした。

選択・距離・節度・時間のコントロールによる、技法としてのエレガンス。エレガンスは歴史的には支配や暴力といった力を隠すことにも使われてきたので、必ずしも手放しに「善」として扱っているわけではありませんが、こうした技法を意識することで、判断の質がいくばくかは変ってくるのではないかと思います(自戒)。

 

25ans 連載「ロイヤルの肖像」、12月号のトリとしてどなたを描くか、さんざん迷ったのですが……。結論として、候補のお一人として挙げていたソニア王妃は誌面では今回、扱われないことになりました。とはいえ、とても強い芯を感じる王妃です。なので、私的な番外編として、こちらに掲載させていただくことをご寛恕いただければ幸いです。

(連載「ロイヤルの肖像」は9月末発売の11月号、10月末発売の12月号のあと2回。魅力とパワーあふれる方々のポートレートを、どうぞお楽しみに)

Top Photo: .M. Queen Sonja at the opening concert of the 2017 Oslo Jazzfestival  (CC SA 4.0)

 

ノルウェー ソニア王妃 1937〜

58年の愛を胸に、

国の記憶を未来へつなぐ

 

2026年8月28日、ノルウェー国王ハーラル5世が89歳で崩御しました。58回目の結婚記念日の前日でした。王位は長男ハーコン8世に移り、その妻メッテ=マリットが新たな王妃となりました。ソニアも王妃の称号を保ち、新しい王室を支える立場となります。

9月9日の国葬はオスロ大聖堂で行われました。1968年、平民出身のソニア・ハラルドセンが、9年の交際を実らせて皇太子と結婚した同じ場所です。王妃は棺に一輪のバラを置きました。国葬後、王宮のバルコニーに新国王一家が姿を見せ、ソニア王妃が加わると、広場の歓声はひときわ大きくなりました。58年近く王室を支えた王妃への、国民の感謝が聞こえるような光景でした。

 

平民から王妃へ

服を知る人の選択

 

1937年、オスロ生まれ。父は衣料品店を営む商人でした。ソニアはオスロの職業学校で仕立てのディプロマを取り、スイスのローザンヌで会計、服飾デザイン、社会科学を学びます。帰国後はオスロ大学でフランス語、英語、美術史を修めました。王妃となる前から、服が生地と構造と手仕事によって成り立つことを知っていた人です。

ハーラル皇太子との交際は9年に及びました。当時、平民との結婚は王室にふさわしくないと考えられ、二人は長く関係を公にできませんでした。皇太子は、彼女と結婚できなければ生涯独身を通すと父オーラヴ5世に伝えます。当時、王位を継げる唯一の男子だったハーラルが独身を貫けば、直系の王統が途絶えかねません。国王は政府と協議した末、1968年に結婚を認めました。

8月29日の婚礼でソニアが纏ったのは、ノルウェーの老舗モルスタが仕立てたクリーム色の絹のドレスでした。すっきりとした輪郭に、袖口と襟の真珠とクリスタルが光るデザイン。華美な装飾で威厳を演出せず、端正な線と細やかな手仕事で新しい立場へ踏み出す意志を示した一着でした。

The wedding of Norway’s crown prince Harald V and Sonja Haraldsen in 1968 (CC SA 4.0)

ブーナッドと版画で

国の記憶を手渡す

 

ソニア王妃の装いの核にあるのが、ノルウェーの民族衣装ブーナッドです。地方ごとに刺繍、織り、銀細工が異なり、出身地や家族のつながりを伝えます。王妃は婚礼の際に母から贈られた東テレマルク地方のブーナッドを、半世紀以上着続けてきました。流行のための服ではなく、土地の記憶を身につける服なのです。

国際舞台では、ディオールで腕を磨き、のちにパリでメゾンを開いたノルウェー人クチュリエ、ペール・スポークをはじめ、自国の才能を選んできました。王室の衣装を国立美術館や、王宮の旧厩舎を改装したソニア王妃アートスタブルの展覧会に貸し出し、私的なワードローブを国民が共有できる文化資料へと開いてきたことにも、同じ考えが表れています。

支援するだけでなく、王妃自身も手を動かします。2006年、スヴァールバル諸島の氷河洞窟で得た感覚を作品にするため、60代後半から本格的に版画を学びました。2011年に創設したクイーン・ソニア・プリント・アワードは国際的な賞へ育ち、2026年は英国のタシタ・ディーンが受賞。1988年に始めたクイーン・ソニア声楽コンクールも、若い歌手を世界へ送り出しています。

山歩きも生涯の習慣です。2005年には王妃として初めて南極大陸に立ち、国内各地の山道にはその名が残ります。高齢になっても歩き、版画を摺る姿からは、文化を過去にしまい込まず、次の表現へ動かす意志が伝わります。

国葬の日、棺に置いた一輪のバラと、式後に立ったバルコニー。その二つの所作の間に、妻としての悲しみと、王妃として国を支える責任がありました。長い人生にも王室にも、喪失や混乱は訪れます。そのただなかで守るべきものを見定め、役目を果たす。悲しみを抱えたまま公の責任を引き受ける姿に、89歳のソニア王妃が体現するエレガンスがあります。

第8回雅耀会を、国際文化会館にて開催しました。ゲストは、財務省大臣官房企画官で、前EU日本政府代表部参事官の二宮悦郎氏。テーマは「日本の工藝を世界へ 外需と海外販路のグランドデザイン」です。

二宮氏の問題提起は明快でした。日本の工藝が海外で十分に売れていないのは、価値がないためではなく、作品をふさわしい市場へ運び、その背景を翻訳し、価格をつくり、売り切り、利益を作家と職人へ戻す「仲介機能」が失われているから。

単発の海外展示で「すばらしい」と言われても、市場は育ちません。必要なのは、実際に買っていただくこと。アートフェアで販売実績を積み、価格と信用を育て、次の取引へつなげること。備前焼をベルギーのキーパーソンと結び、現地アートフェアで初日に完売した事例には、その具体的な方法が凝縮されており感銘を受けました。

発信についても、誰に何をどう売るのかを定め、そこから逆算して言葉と見せ方を組み立てろと指南。支援やCSRの対象としてではなく、適正な利益を生み、地域へ還元できるビジネスとして工藝を捉え直し、地銀の頭取レベルと連携する。厳しい指摘の一つひとつが、工藝を持続させるための現実的な道筋へつながっていました。

会場には、作り手、ギャラリー、金融、行政、政治、教育、メディアなど、異なる現場を担う50名を超える専門家の方々が集まりました。熱気と迫力のこもった質問は途切れず、議論は予定時間を越えて続きました。自らの地域や仕事を持ち寄り、「一緒に動きたい」という声が次々に上がり、会の終わりには次の実践への道筋が見え始めていました。

雅耀会が目指してきたのは、英国のWalpoleのように、ラグジュアリーを担う人々が有機的につながり、互いの知見を生かして、世界へ価値を届ける日本独自のネットワークです。大きな箱を先に作るのではなく、売れる実例と意欲ある人を「アメーバのように」つなぐ。今回、その輪郭が構想から実働へ一歩進みました。二宮さま、ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

The eighth Gayo-kai gathering was held at the International House of Japan, with Etsuro Ninomiya, Policy Planning Officer at Japan’s Ministry of Finance and former Counsellor at the Mission of Japan to the European Union, as our guest. The theme was “Bringing Japanese Kōgei to the World: A Grand Design for Global Markets.”

Mr Ninomiya argued that Japanese craft struggles overseas not because it lacks value, but because the intermediary system needed to build a market has weakened. Artists need partners who can place their work in the right context, communicate its significance, establish credible prices, complete sales, and return profits to makers. His example of Bizen ware selling out on the opening day of a Belgian art fair showed how international admiration can be converted into a sustainable market.

More than 50 experts from craft, galleries, finance, government, politics, education, and media joined us. The discussion continued beyond the scheduled time, with many participants eager to turn ideas into action.

Gayo-kai aspires to connect those shaping the luxury sector so that knowledge, opportunity, and value can circulate. This gathering marked an important step from concept to action. My sincere thanks to Mr Ninomiya and everyone who contributed.

今年は「スーツ」生誕360年。

「渋谷のラジオ」にお招きいただき、1666年10月7日のチャールズ2世による衣服改革宣言から21世紀の現在にいたるまでのスーツの歴史をお話させていただきました。

時代の転換を象徴する4曲を厳選しました。それらを含めて55分間の番組になります。

聞き手はチェシャさんです。

放送は、9月27日(日)朝8:00~ チェシャのハッピートークのコーナーです。お気軽にお楽しみください。

TELMA展示会。

 

日本の各産地の職人と連携し、オリジナルの生地を創り、不完全も活かす日本の美学を伝える。一点一点が個性的で、強く心に訴えかけてくる。

 

テーマは「THE BEAUTY OF FREEDOM」。不完全であること、非効率であること。その先にある美しさ。

2027年春夏コレクションは、1969年のウッドストック・フェスティバルと、その背景にあった1960年代後半のヒッピー・ムーブメントから着想を得たそうです。自由を信じ、既存の価値観にとらわれず、自らの手で未来を切り拓こうとした若者たち。

当時のスタイルの再現ではなく、本気で何かを信じて、目指した人たちのエネルギーを作品に重ねようとされています。

デザイナーの中島輝道さんともお話ができました。毎日ファッション大賞新人賞受賞、おめでとうございます。

9日、銀座MIKIMOTO本店にて、ハイジュエリーの新作コレクション「エクラ」の発表会が開催されました。

クオリティとボリュームが想像を超えてくる、驚きが延々と続く圧巻の点数。

ボディジュエリーは、中東の方に大人気という、ドレスのように着る真珠です。動きとともにゆれる真珠のロープに目が奪われます。

18世紀のパニエを連想させる個性的なドレスと荘厳な迫力の真珠との共演が、モデルを絵画の人のように見せていました。ドレスはアンナ・チョイという日本人デザイナーによる特注。2025年にデビューしたばかりの才能を発見するミキモトの慧眼もあっぱれです。

パールジュエリーにメンズモデルを起用するのもあたりまえになってきました。大ぶりのネックレス、ブローチ3つ、ブレスレット、リングをこれだけふんだんにつけてもバランスが保たれるのは、むしろ大柄で骨太なメンズモデルだからこそかもしれませんね。

今回のコレクションのなかでもモデルが歩いている最中から会場でため息と拍手がわいたのが、下の写真のヘッドジュエリーです。真珠とダイヤモンドで作られたお帽子ですよ。1920年代にパールボンネットが作られていましたが、それを現代的に、よりドラマティックによみがえらせました。花のようなドレスとの相性も抜群ですね。

日本産の真珠の品質とジュエリー加工の技術力、世界標準の美を創るセンスや時代感の表現力など、すべてにおいて最高峰を極めている感があります。

発表会の後は銀座「ロジエ」でのディナー。同席させていただいたデザイナー、アンナ・チョイさんに今回の制作の裏話や世界のファッションシーンの違いなどを伺いました。

上は真珠をイメージしたスペシャルデザート。

ショー会場のフォトスポットでカメラマンさんに撮影していただきました。

皇居三の丸尚蔵館が全面開館します。記者発表会に伺いました。

皇室に受け継がれてきた美術工芸品は約6,300点。

興味深いのは、文化庁による指定が令和3年に始まったばかりだということです。それまでは、皇室のものを指定するのは恐れ多いとされてきました。現在の国宝は10件、うち6件が書。指定はこれから増えていきます。


11月3日開幕の「皇室の至宝 美いづるところ」では正倉院宝物が皇居内で初公開、来年2月には若冲の動植綵絵30幅が11年ぶりに一斉展示されます。


当日拝見できたのは、まだ何も入っていない、真新しい展示室でした。

これからここに皇室の至宝が順次、展示されていくことになります。わくわくですね。

The Museum of the Imperial Collections, Sannomaru Shōzōkan, opens in full this autumn. I attended the press conference.

The works of art and craft handed down within the Japanese Imperial Family number some 6,300.

What struck me most is that the Agency for Cultural Affairs only began designating them in 2021. Until then it was held to be presumptuous to subject Imperial possessions to a national ranking. Ten are currently designated National Treasures, six of which are calligraphy. That number will grow.

“Treasures of the Imperial Family: Where Beauty Arises” opens on 3 November 2026, bringing Shōsōin treasures into public view within the palace grounds for the first time. In February 2027, all thirty scrolls of Itō Jakuchū’s Colorful Realm of Living Beings will be shown together for the first time in eleven years.

What we were shown that day was a suite of brand-new galleries, still entirely empty. The treasures will arrive in sequence. I can think of few things I would rather watch fill up.

「ロイヤルの肖像」Vol. 10 スウェーデンのヴィクトリア皇太子、ウェブ公開されました。

夫ダニエルはジムのトレーナーでした。7年かけて王室にふさわしい教養を学び、婚約が承認されました。エステル王女、オスカル王子の一男一女に恵まれています。ヴィクトリア後の王位は、第一子にあたるエステル王女が継承する予定です。

第一子が継承するという原則は、明快でよいですね。

「Esquire」にて森岡書店の森岡督行さんに『エレガンス入門』を「今読むべき4冊」のなかの1冊として選んでいただきました。

「本書は流行やぜいたくの指南書ではない。人生をどのような美意識で形づくるかを考えるための一冊である。」

ありがとうございます🌹

MIZENのコレクション。

きもの幅38センチという制約の向こうに、精緻な設計が施された自由奔放な服の世界が広がる。螺鈿の光沢を生かしたドレスも大胆に進化して別格の迫力でした。


使われている技法と考え方に関するわかりやすい解説があったあとでの作品登場は、説得力があり、いっそう理解と感動が深まりました。

MIZENの寺西俊輔ディレクターについては『「イノベーター」で読むアパレル全史 増補改訂版』でも詳しく解説しています。

 

少し時間が空いてしまいましたが、雅耀会は健在です。第8回は、財務省大臣官房企画官の二宮悦郎氏をお迎えします。

二宮氏は、ベルギー・ブリュッセルの欧州連合(EU)日本政府代表部参事官としてEUの経済政策に向き合い、世界で日本文化で稼ぐことが日本の次なる成長戦略になるよう、伝統工芸品の欧州展開を政策と実務の両面から推進してきました。

今回のテーマは、「外需と海外販路のグランドデザイン」。

海外のラグジュアリー市場のリアルな構造と、日本の工藝が外需を獲得していくための戦略について伺います。

2026年9月12日(土)19:00〜21:00
国際文化会館にて。オンラインでもご参加できます。

詳細・お申し込みはこちらから。

GQ 10月号発売です。

Dress Chicの特集のなかで、フランス文化の大家、鹿島茂先生にインタビューした記事を書いています。

シックってそもそも何?
いつどのような文脈で生まれたのか?
江戸の粋との共通点は?
シックとエレガンスの違いは?
ファッションメディアはいつどのように生まれたのか?
色気はどこから発せられるのか?

楽しい学びや発見がふんだんに詰まっておりますよ。

鹿島茂先生の貴重な蔵書が美しく展示されているスタジオでお話を伺いました。ありがとうございました。