ロンドンのセントラル・セント・マーチンズといえば、ファッション界のトップで活躍する高レベルのデザイナーを数多く輩出してきた名門デザインスクールである。ジョン・ガリアーノ、故アレクサンダー・マックイーン、ステラ・マッカートニー、クレメンツ・リベイロもここの卒業生。 その名門校の2010年の卒業コレクションでは、アジアのデザイナーの活躍が顕著だったという。英「テレグラフ」9日付けの記事。「インデペンデント」も同様の報道。 アジア、すなわち韓国、中国である。10年前は、モード界で「オリエンタル」といえば日本であった。現在では韓国、中国がメインで、日本ではないのである。 韓国のRok Hwangは、セリーヌに入社することが決まり、同じく韓国のJung Sun Leeのコレクションは、ハロッズが購入。このふたりはMAコース。 BAのショウでは、中国のYi Fangがロレアル・プロフェッショナル賞を受賞。 アメリカではすでに、アレクサンダー・ワン、ジェイソン・ウー、フィリップ・リム、デレク・ラムなど、アジアのバックグラウンドをもつデザイナーがめざましい活躍で、21世紀のモードを牽引している。 日本のファッションは発信のしかたが違うから、と言われれば、まあそれまでなのだが、10年前と比べるとたしかに日本のデザイナーが話題にのぼることが少なくなっている感も否めず、やや、さびしい気もする。

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