商学部主催、ファッションビジネス講演、リシャール・コラス シャネル社社長の最終回は、シャネル銀座のネクサスホールにて。

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コラス氏による特別招聘講座3年目、これでいったん最終回。氏の講義を聴くのは4回目くらいになるけれど、いつも楽しくて深い学びが多い。今回も、ラグジュアリーの本質を考えさせられた、名講義でした。

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質問タイムに、コラスさんが考える女性の美しさとは、とは聞かれて、

自分であること。

と答えていらしたのが印象的でした。ココ・シャネルも、時代の流れに逆らい、周囲の目などをまったく意に介さず、自分がやりたいことを、ココの流儀で、次々にやりとげていった。それが結果として、社会の変革を導いた。

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昨日、原稿を書き上げたばかりのケイト・モスに関しても同じことがいえる。周囲がどうあれ、自分であること。それを淡々と貫き、継続して、別格のラグジュアリ―な存在になる。

ラグジュアリー・クエストの旅は、結局、どれだけ本来の自分を活かせるか、という挑戦を続けることに他ならないのですね。

だからこそ、ラスコーの壁画以来、人類の歴史と常に寄り添ってきたラグジュアリーは、これからも決してなくなりはしない。

他人が決めたマニュアルを捨てる。世間が決めるスペックなどをよりどころにしない。「世間並み」のアリさんレースを突き抜けて、ラグジュアリーな海に泳ぎ出でるには、自分をまず知り、一貫した方針にのっとった仕事や行動を、限界突破しながら一定期間継続するのが基本中の基本。などという認識を新たにする。

シャネルビルの横に刻まれた2500人の名前のエピソードは、何度聞いても涙が出る。職人へのリスペクト。どんな小さな仕事であれ、専門の、仕事をする人に対するリスペクトと感謝。これを忘れては人の心をうつラグジュアリーには至れない。人としての品格を、常にコラスさんから学ぶ。ユーモアをたたえ、あたたかさにあふれた本物の品格。こういう人でありたい、というお手本でもある。

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おみやげにシャネルのミニミラー。コラスさんの教えを思い出せる素敵な記念品となりました。

<追記>CHANELついでに。職人技が存分に披露されるメティエ・ダール・コレクション、今年はダラスだったようですね。

Chanel_dallas

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