「レンズが撮らえた19世紀英国」(山川出版社)。これまであまり目にしたことのない19世紀のイギリスをとらえた写真が豊富。海野弘先生はじめ、専門家の解説により、それぞれの写真の「意味」がわかりやすくなっている。

個人的にはアルバート=エドワード(のちのエドワード7世)のオクスフォード大学時代の写真がツボにはまりました。立ち方、帽子の持ち方、視線の方向に、バーティー(愛称)の美意識がありありと現れているように見えます。

当時流行したファッション、ヘア、メイク、「英国美女」にも新鮮な発見あり。南方熊楠、夏目漱石、高村幸太郎ら「日本人から見たロンドン」の章もあります。「学問好きだが学校は嫌い」だった南方熊楠の型破りな学究生活ぶりに心打たれる。

 

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