お盆の内は仕事関係の連絡が来ないだろうからひたすら没頭して書けるな、と思ったのが甘かったですね。世間がお盆だろうと何だろうとほぼ関係なく普通に仕事してる関係者が多く、通常とほぼ変わらぬ連絡量の日々でした。しかし書かないとどうにも先に進まないのでひたすらゴール目指して1万字を3日ほどで書きました。調べながら、確認しながらだから、遅いんです。肩も目もバリバリ。

あとゴールまで4万字ほど残ってます。

そのほかに連載や単発原稿で、1000字ものを6本、6000字ものを1本。これら全部、8月中に書かねばならない。

コンサルの仕事や会議の時間、講演の時間とそれにかかる準備時間、撮影付き取材時間、ファミリーのイベントや会食の時間を引くと実質7日間分の猶予がある。この時間でこの原稿量は正確に計算したら絶対に厳しい。でも、7日もある。と考えたほうがなぜか不思議とうまくいくんですね。7日もあるから間に合う、という前提で向き合ってた方が楽しく書けるんだー。(この楽観的すぎる性格ゆえに苦労の連続)

 合間に読んで面白かった本。安定の君塚先生による『ジョージ4世の夢のあと』。

ジョージ4世って、私にとっては、ブランメルのライバルというイメージが大きいのね。ブランメルが「あのデブは誰だ?」と皮肉った、おデブさんの国王。「ヨーロッパ一のジェントルマン」と言われた衣装道楽王。放蕩王。浪費大王。

でもこの本ではそんなダンディがらみのジョージは出てこなくて、美術や建築に多大な貢献をした、見せ方上手なパフォーマーとしてのジョージ4世が活写される。

財政面から見るとたしかに浪費大王でしたが、この人が美意識を最大限に発揮して作り上げた美術館や道路、建物はその後のイギリス帝国の栄華を象徴するレガシーとして今なお重要な役割を果たしている。

人も、現象も、ほんと、一面だけではとらえられないですよね。

だいぶ知っていたつもりのイギリス史ですが、まだまだ知らないことがぞろぞろあって、学んでも学んでも新しいことが出てくるというのは、ほんと楽しい。

ジョージ4世のおこなったことは、継承されなかったという点で「Invention of Tradition(伝統の創造)」は成し遂げられなかったことになるけど、しかし、時代に合った形でそれぞれの君主にふさわしい儀礼が展開されていくという英王室の「伝統」ができた、という君塚先生の指摘には、なるほど納得。

8月後半のスパート、がんばりましょう。

 

0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です