アーティスティックな香水ブランド「リキッドイマジネ」の発表会に伺いました。南青山のモルティーニにて。

アーティスティック・ディレクター、フィリップ・ディメオ氏直々のプレゼンテーション。香水を通して想像力を刺激され、シュールでロマンティックな世界に遊んだ一時間でした。

リキッドイマジネの香水はすべて三部作から成り立っています。香水ひとつひとつが物語の魅力的なキャラクターで、3人が一つの物語世界を創り上げる、というイメージです。

彼は本物のアーティストだなと思ったのは、下の香水についてのプレゼンテーションを聞いた時。帰ってきたら自分のアパルトマンが火事になっていて、その燃え殻からヒントを得た……って……。筋金入りの芸術家だわ。

イメージ源も実際の香りも想像を超えるレベルの香りの数々だったのですが、とりわけ私が悩殺されていまったのは、ドム・ローズ。シャンパンとバラがメインテーマの香りですよ。もうくらくらしました。イメージ画像も耽美的。

このたび発表されたのは、新たな三部作、オーデラメ(魂の水)のシリーズの第1作目、ボーテ・デュ・ディアーブル。イメージモデルはケイト・アンダーウッド。

「あなたはその香水を手に入れるためなら、悪魔に魂を売ってもかまわないと思うでしょうか?」それほどの誘惑力をもつ香水、がテーマ。混沌とした不協和音。未知の世界。心がざわざわ。

発表会場になったモルティーニの雰囲気に、リキッドイマジネはぴったりでした。モルティーニはイタリアの高級家具ブランドですが、静かで、一筋縄ではいかないラグジュアリーな雰囲気を醸し出します。

照明もドラマティック。

モルティーニとリキッドイマジネの幻想的なコラボ。秘儀的で、詩的で、官能的で、新たな冒険に誘う香水の、ひとつのマニアックな極みの境地を見るような作品群でした。

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