Day 7 は最後なので、「バトン、どうしよう」。今は不寛容がひろがっているようで、決して何かをひけらかすつもりはないのですが、万一、自慢くさく不快に聞こえたら適当にスルーしてくださいね。答えが出ていないつぶやきです。

ご縁あって、日本に入ってきて4代の方々に受け継がれてきた英文学の初版本などを「お預かり」しています。「トマス・ハーディ全集」1902年刊、「エドガー・アラン・ポー全集」1904年刊、17世紀に書かれたサミュエル・ピープスの日記復刻版、そして「台湾誌」1704年刊などなど……。100年以上、ときに300年以上、受け継がれてきたこうした本たちの背表紙(今でいう「表紙」には何も描かれていない)に囲まれていると、「ニューノーマル」となる時代に、この伝統のバトンをどうやって次の世代へ引き渡していけばよいのか、考えこんでしまいます。

ニューノーマルの時代には、英文学のみならず、あらゆる伝統的なジャンルにこそ「意味のイノベーション」が必要になりそうですね。タコつぼ的な研究ではなく、内輪だけでわかりあっているマニアックな話ではなく、もっと多くの人の心のどまんなかに届くように、新しい時代にも必要とされる価値や意味付けを、何らかの形で与えなくてはならないのではないか。

受け継いだバトンっていろんなことを考えさせられますね。
ブックカバーリレーのバトンをお渡しくださった干場弓子さん、丸川夏央留さん、神山敦行さん、穂積和夫さん、そして神足裕司さん、ありがとうございました

ファッション関連の本は、分類をはじめると「千夜一夜物語」になるので控えました。

 

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