本日公開のオードリー・ヘプバーンのドキュメンタリー映画。

天真爛漫な愛くるしさで永遠のスタイルアイコンとして人気ではありますが、映画では、あまり知られていない幼少時の悲惨な戦争体験や二度の結婚生活の不幸も描かれます。ユニセフの親善大使になったのも凄絶な戦争体験からの必然的な流れだったと見えてきます。

戦争をやめない人間への彼女の訴求力は今なお強い。というか今だからこそ各国の指導者に見てほしい……。

©️PictureLux / The Hollywood Archive / Alamy Stock Photo

 

 

昨日見た試写は、アレックス・トンプソン監督のアメリカ映画、「セイント・フランシス」。34歳独身、仕事も中途半端、人生がまったくぱっとしない、見た目も平凡な女性が主人公。レズビアンの両親に育てられる女の子フランシスのナニーをしながら強さに目覚めていくストーリー。女性の生理や中絶などのなまなましすぎる「本音のリアリティ描写」に戸惑うくらいでした。中絶後の「細胞のかたまり」まで見せるのが今なのかと衝撃を受けました。男性とのやりとりも、「ど」のつくリアリティ。「そこまで描くか」というショックはありながらも、繊細な人間的な感情の変わらなさも同時に感じたのですが。

オードリーの時代は、映画の世界はいわば「きれいごと」でした。だから神秘的で夢のような「スター」も存在しえた。そんな時代はもうすっかり遠いものになったような気がしています。(どちらがいい悪いの問題ではなく、大きく変化した、という感慨)

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